公開日 2024/05/29 10:50
【完全ワイヤレス特集 PART.5】重低音ラバーにおすすめは?
音響設計を工夫する定番ブランドを選ぼう
毎号300機種以上の取材を行っているヘッドホン専門誌のスタッフが、10個の切り口から推奨モデルを厳選。春夏シーズンを一緒に過ごす完全ワイヤレスイヤホンを見つけましょう。
低域を浴びるように聴きたい!
近年、洋楽ヒットチャートを賑わす楽曲の中には、60Hz以下のサブベースの帯域を使うものも多く、よりディープにズンズンと低域を浴びるように聴きたいなら「重低音」を推すモデルを選びましょう。
ただ一口に重低音といっても、鳴らし方は変化してきています。それこそ10年以上前は凶悪なくらい低音の量で勝負するモデルも多かったですが、近年はキックのスピード感を表現できるように、より深くタイトな低域を出すモデルが多いです。
定番はオーディオテクニカの「ソリッドベース」やJVCの「XX」、ブランドとして低音重視のSKULLCANDYやSOUL、そして心地よい低音を提案するagも要注目です。
■AG「BASS2」¥OPEN(直販サイト価格 ¥7,980/税込)
深く沈み込むような低音再生ですが、ボーカルや楽器の帯域をマスキングしないようにチューニングされているのが特長です。音質重視のノイズキャンセリングや柔らかイヤーチップなど、快適さにも配慮された設計は実にagらしいもの。価格も魅力的で、初めての重低音モデルにも最適です。
■AUDIO-TECHNICA「ATH-CKS30TW」¥OPEN(直販サイト価格 ¥9,900/税込)
誰にでも装着しやすい小型設計に加えて、専用設計の9mmドライバーや低音をプッシュするアコースティックダクトなど音響設計にも一切の妥協なし! 「ソリッドベース」らしいキレのある重低音を再生します。アプリのEQも秀逸で、好みにあわせて低音の出方を選択でき、ワンタップで呼び出せます。
■JVC「HA-XC62T」¥OPEN(直販サイト価格 ¥9,900/税込)
「XTREME XPLOSIVES(究極の爆発物)」をイメージして開発されるJVCの重低音シリーズ「XX」。「HA-XC62T」はラバープロテクターやIP55の防塵防水性能を備え、アクティブなシーンにも活躍する低音ホンです。スリムケース&小型サイズも魅力的で、メンズライクなアイテムを求める女子にもお薦め!
■SKULLCANDY「Rail ANC」¥21,800(税込)
エクストリームスポーツとの親和性が高いブランドだけに、12mm径のドライバーからは瞬発力のある重低音が再生されます。スカルのデザインがやんちゃな印象ですが、パーソナライズ機能を搭載していたり、忘れ物防止アプリ「Tile」に対応していたりと中身はかなりインテリ系です。
■SOUL「S-LIVE ANC」¥OPEN(参考価格¥7,980前後)
低音再生を貫き続けるSOULのハイコスパ機です。ハイブリッドANCやタッチセンサー、低遅延モードなど搭載する機能はトレンドに沿ったもの。ドライバーは10mmで、爽やかなドンシャリサウンドが楽しめます。ケースの表面にはパール塗装が施され、指紋がつきにくいのも嬉しいポイントです。
※この記事は2024年春に刊行された「プレミアムヘッドホンガイド」VOL.31の内容をもとに加筆・修正をおこなったものです