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PR 公開日 2024/10/02 06:30

プロサウンドが聴けるイヤホン/ヘッドホン。AKG「N5 Hybrid」「N9 Hybrid」はドングル付きでマルチに使える

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野村ケンジ
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プロのスタジオで使われるヘッドホンやマイクの開発で知られるプロブランド「AKG(アーカーゲー)」から、ドングル付きの完全ワイヤレスイヤホン「N5 Hybrid」とヘッドホン「N9 Hybrid」が登場。数年ぶりのブランクを感じさせない完成度の高い製品の魅力を紹介しよう。

「N5 Hybrid」価格は¥OPEN(公式ストア価格 : 38,500円/税込)

「N9 Hybrid」価格は¥OPEN(公式ストア価格 : 55,000円/税込)

■両モデルとも紛うことなき、伝統的なAKGの音が聴ける



AKGといえば、レコーディング用マイクやモニターヘッドホンなどで世界的に有名なオーディオブランド。いっぽうで、コンシューマー向けのイヤホン・ヘッドホン製品も積極的に展開しており、「K3003」や「N40」など、名機と呼ばれる有線イヤホンをいくつも生み出してきた。

そんなAKGから、このたび新作の完全ワイヤレスイヤホン「N5 Hybrid」とワイヤレスヘッドホン「N9 Hybrid」が登場。AKGヘッドホンやイヤホンを10製品以上、なかでもK701シリーズは派生モデルも含めて4製品も所有している筆者としては、最新AKGがどういったサウンドを奏でてくれるのか大いに気になるところだ。

まずN5はスティックタイプのデザインを採用。フィット感に配慮した造形や楕円形ノズルなど、装着性は素晴らしい。スマホアプリ「AKG Headphones」を活用することで、装着テストを行うことができ、装着位置やイヤーチップのサイズが最適かどうかをチェックできる。

また、フィードフォワードとフィードバックのハイブリッド方式ANC(アクティブノイズキャンセリング)も搭載されており、Bluetooth接続なしでノイズキャンセリング機能をオンにできる「Silent Now」機能を持ち合わせているなど、使い勝手にも配慮されている。

■AKGを選ぶ3つの理由その1「高品位な通話機能」



マイクブランドらしく通話用にビームフォーミングマイクとフィードフォワードマイクを使い、自分の声をクリアに届ける。また自分や相手の声の音調を調整して聞こえやすくする機能も搭載する


とはいえN5最大の特長はドングルの付属だろう。BluetoothコーデックはSBC、AACに加えてLDACにも対応しており十分なスペックだが、これに加え付属ドングルを使用することでLE AUDIOの高音質コーデック、LC3plusを利用できる。現在、LC3plusコーデックに対応しているスマホはほとんどないだけに嬉しいポイントだ。

■AKGを選ぶ3つの理由その2「ハイレゾワイヤレス」



ヘッドホン単体で最大96kHz/24bitの無線伝送が可能な「LDAC」に対応するほか、付属のUSB Type-Cドングルを使えば、同様に最大96kHz/24bitの伝送が可能な「LC3
plus」での接続ができる


■AKGを選ぶ3つの理由その3「ハイブリッドで使える」



ドングル接続と本体接続とを手軽に切り替えできるマルチポイントにも対応。スマホは本体接続し、PCやゲーム機はドングル接続するといったハイブリッドな使いわけができるのも特長だ


音を一言で表現するならば、紛うことなきAKGサウンド。歴代有線イヤホンよりもヘッドホンに近いかもしれない、女性ボーカルが美しく、活き活きとした歌声を聴かせてくれる。セリーヌ・ディオンの深みのある歌声も、サラ・オレインの突き抜けた歌声も見事に再現する。クラシックも楽しく、弦楽器が艶やかで活き活きとした演奏を奏で、ティンパニーの打音もキレがいい。

N5 Hybridはポリエチレンナフタレート素材をダイヤモンドライクカーボン(DLC)でコーティングした10mm径の振動板を採用するが、この製造方法がユニーク。真空状態にした中で、粒子状のカーボンを吹きかけるもので、振動板の剛性と靭性を向上させている

ワイヤレスヘッドホンN9のほうは、最新モデルらしいスマートかつ上質なデザインが特長だ。イヤーパッドのサイズは最小限に抑えられているため、スリムな見た目だが装着性も軽快。それでいて、耳たぶまでしっかりと覆ってくれるので遮音性も確保されている。

操作は物理ボタンで行うが、ブラインド操作しやすいようシンプルな配置になっているほか、右ハウジングを回転させることで音量調整ができるようになっているのも面白い。ユニークなのが、付属のLC3plus対応USB Type-Cドングルが左ハウジング内に収納できること。ドングルはいざ使おうと思ったときに「あれ、どこ?」となりやすいので便利だと感じた次第だ。

肝心のサウンドは、こちらもAKGらしさが存分に味わえる音色傾向だ。抑揚表現が大きく深く、躍動的な表現が魅力的。もちろん女性ボーカルが素晴らしく、リアルかつヌケのよい歌声が楽しめた。LC3plus接続のおかげか解像感に不足もなく、ディテール表現もよく伝わってくる。音場表現も巧みで、密閉型ながらもスムーズに音が広がってくれる。フルオーケストラを聴けば、普段他のモデルで聴いているときより雄大でスケール感の大きい演奏に感じられた。

N9 HybridのAKGレファレンスサウンドの核となるのが、40mm径のドライバーユニットだ。深みのある低域と鮮やかな中高域を両立させるべく、ポリウレタンと液晶ポリマーという異なる素材を振動板に使っているのが特長である

このように、N5 HybridとN9 HybridはAKGらしさが存分に味わえる製品に仕上がっていた。AKGラヴァーはもちろんのこと、AKG入門にもピッタリな1台ともいえる。使い勝手も含め、どちらも完成度の高い製品だ。

◇◇◇


AKGブランドとは?
1947年のオーストリアのウィーンで誕生したマイクやヘッドホンを中心に開発を行うオーディオブランド。プロ用機材だけでなく、民生用ヘッドホンでも高い評価を受けている。

[SPEC]
「N5 Hybrid」
●通信方式:Bluetooth Ver.5.3 ●対応コーデック:SBC、AAC、LDAC、LC3、LC3plus ※LC3はアップデートで対応予定 ●連続再生時間:約8時間(ANC ON/ドングル未使用時、充電ケース込み32時間) ●質量:約6g(片耳)、48.4g(充電ケース) ●付属品:イヤーチップ(S×1/M×2/L×1)、USB Type-Cドングル、USB Type-C to Type-A変換アダプター、充電用ケーブル

「N9 Hybrid」
●通信方式:Bluetooth Ver.5.3 ●対応コーデック:SBC、AAC、LDAC、LC3plus ※LC3はアップデートで対応予定 ●連続再生時間:約55時間(ANC ON/ドングル未使用時) ●質量:約281g ●付属品:USB Type-Cドングル、USB Type-A to Type-C変換アダプター、航空機用変換アダプター、ヘッドホンケーブル、充電用ケーブル、キャリングケース

本記事は「プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN」からの転載です。
(協力:ハーマンインターナショナル)

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