• ブランド
    特設サイト
公開日 2018/05/29 08:00

「Oculus Go」がNetflixでアニメを観るのに最適な理由とは?

あの“問題”が起こらない!
編集部:押野 由宇
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
23,800円から買えるVRヘッドセット「Oculus Go」がすごい。

色々と試したレビューは別の記事を参考いただくとして、本記事ではOculus GoはNetflixでアニメを観るのに素晴らしいデバイスだ、ということを述べたいと思う。(関連記事:「Oculus Go」の衝撃! 23,800円のヘッドセットがVRの世界を変えてしまいそうだ

まず、Oculus GoにはNetflixアプリが標準搭載されている。IDとパスワードを持っていればそのままログインでき、VRに最適化されたインターフェースで作品を視聴できるのだ。

「Netflix」が標準でメニューに入っている

用意されたラグジュアリーな空間は、再生が始まると自動的に照明が落とされ、作品の映像だけが宙に浮かぶ。最大サイズでは自分の視野角いっぱいに広がる大画面。映画館で真ん中より少し前の方に座った感覚だ。しかも好きなように巻き戻したりして、お気に入りのシーンを何度も再生できる。これは贅沢だ。

専用のシアター画面で鑑賞が可能。自分の視野いっぱいに画面が広がる

もちろん、これだけではない。なぜOculus Goは、Netflixでアニメを観るのに向いているのか。これはNetflixアプリの仕様に関わっている。

Netflixでテレビアニメシリーズを観ていたとき、エンディングが流れはじめてすぐに、メイン映像がワイプのような小窓に移され、「次のエピソードを再生するまであと20秒」といったメッセージが表示される経験は、皆さんお持ちではないだろうか。これは「自動ジャンプ機能」と呼ばれるものだ。

テレビでNetflixを観た場合の自動ジャンプ機能の画面。左上に小さくメイン映像が流れる

便利と言えば便利ではある。連続して “イッキ見” するにあたって、何度も再生することになるエンディングは結局飛ばすことになりがちだ。また、エンディング後のCパートがある場合は、自動ジャンプ画面にならないことも親切な設計と言える(ある意味ネタバレでもあるが)。

だが、この機能の問題は、“特殊エンディング” でも容赦なく発動するところにある。例えば、第一話でオープニングをエンディングに持ってくるパターンがあるが、こうした場合でも作品によっては普通に飛ばそうとしてくる(例:『甲鉄城のカバネリ』『SHIROBAKO』)。シティーハンター方式のように楽曲の入りを本編にマッチさせた場合も容赦ない。

エンディング後にイラストが表示される、エンディングの歌や映像が特別に用意されているといった場合でも、ものによってはやっぱり飛ばされそうになる(例:『魔法少女まどか☆マギカ』)。

また作品によっては次回予告が凝っている場合もあるが、これもアウト。ただ淡々と映像やコメントが流れて終わるのではなく、あえて本編と異なるテイストで展開されるようなものは、普段は次回予告までは見ないという人でも気になるだろうが、そこにも慈悲はない(例:『ひぐらしのなく頃に解』)。

さらに、自動ジャンプ機能はオン/オフが設定でき、オフにすればカウントダウンは行われない。しかし、それでも画面自体は切り替わってしまう。映像がワイプに押し込まれることは変えられないのだ。

Netflixのアプリもしくはウェブブラウザから「アカウント」→「再生設定」に入り、「自動再生」の項目にあるチェックを外して保存すればカウントダウンでの自動ジャンプは止めることができる

一応、ワイプ状態になったメイン画面をリモコンやコントローラーで選択すれば、もとの再生画面に戻せる。「だったらいいじゃん」という意見もあるだろうが、その一手間によって現実に引き戻されるケースがあることも確か。これには結構、不満を抱く方も多かったのではないだろうか。

自動ジャンプ機能オフの場合、カウントダウンは止まるがやっぱり画面は切り替わる

さて、長くなったが、ここまでで察している人も多いと思う。Oculus GoのNetflixアプリでは、この画面切り替えが発動しないのだ。正確には発動するのだが、「全部再生し終わってから表示される」という、ファンにとっては親切なもの。エンディングもCパートも次回予告も、すべて再生されてから、次の回へジャンプするかどうかを聞かれる画面に移動する。

次回予告などすべて再生し終わってから、自動ジャンプ機能の画面が表示される。左上のワイプはただのサムネイル画像

これであれば、ヘッドセットで臨場感たっぷりの大画面シアターを楽しんで、かつ作品世界に最後まで没頭することができる。

いつもならエンディングが始まって数秒もすれば画面が切り替わるが、最後まで何も起こらない

「勝手にジャンプしてほしくないし、画面が切り替わるのはもってのほか、けど流れよくイッキ見したい」という、せっかちで欲張りな人も大丈夫。Netflixでは、自動ジャンプ機能が発動するようなタイミングまで再生されていれば、一度「停止」して作品紹介画面に戻ると、次のエピソードの再生待機状態になる。「いま何話だったっけ」と考えることなく、「停止」→「再生」の2ステップで続きを見ることができるのだ。ちなみにOculus Goの場合はコントローラーの「戻る」ボタン一発で作品紹介画面に移動できる。

作品紹介/エピソード選択画面に戻ると、次の話数から再生できるようになっている

いかがだろうか? ちょっとしたことのようで、これは大きい。特に初めて触れる作品の感動を最大限に享受するためには、必須だと断言してもいい。Oculus Goに限らず、こうなってほしいくらいだ。

なお今回は試せていないが、Oculus Go以外のVRヘッドセットにプリインストールされているNetflixアプリも、同じインターフェースを採用しているものがある。このため自動ジャンプが発生しない可能性がある。

アプリのアップデートで仕様が変更され、「自動ジャンプ機能」が発動する可能性は否めないが、少なくともこの記事を執筆した2018年5月段階では大丈夫だった。この仕様が今後どうなるかは不明だが、Oculus Goで、より作品世界に入り込めることは変わりない。試してみる価値はあると思う。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX