公開日 2022/08/13 09:54
ライブ好き必見!話題の“音楽用イヤープラグ“を大音量で試してみた
耳を守ってライブを長く楽しもう
昨今、認知度もグッと向上してきた感のある「音楽用イヤープラグ」。いわゆる「耳栓」なのだが、音楽用イヤープラグは音を遮断するのではなく、ライブ会場などの大音量を抑えて耳を守ってくれるアイテムだ。
…というものの、実際に使ったことがある人はあまり多くはない様子。「せっかくライブで生の音が聴けるのに、耳栓付けるって...」という方、その気持ちはわかる!
でもそう思うのは、音楽用イヤープラグの実際の性能であったり、選び方や使い分け方を、まだ知らないからかも。
例えば、
・フェスで目当てのバンドの出番が来る前に耳が疲れちゃった…
→音量を軽く抑えてくれる音楽用イヤープラグで、推しの出番まで耳を温存!
・うっかりスピーカー前に来ちゃって、爆音で耳がマジヤバイ…
→音量をしっかり抑えてくれる音楽用イヤープラグで、耳を保護!
と、こんなふうに活躍してくれるアイテムだと知ったら、少し気になってきたりはしないだろうか?
今回はそんな「音楽用イヤープラグ」が主役!装着する意義や効果をはじめ、用途に合った製品の選び方や使い分け方など、実際に人気モデルを使用した大音量テストも交えて紹介していこう。
そもそも音楽用イヤープラグの必要性、言い換えれば「ライブで耳栓をしてまで、耳に届く音量を下げるべき理由」とは一体何だろうか。
それは、大音量に長時間さらされてしまうと、聴力に回復不能の永続ダメージを受けて、いわゆる「騒音性難聴」になってしまう場合があるからだ。そしてそれは、ライブも含め、音楽をこれまで通りには楽しめなくなってしまうことを意味している。
まず、平均的なライブ会場の音圧レベルは、おおよそ90から100dB。いわゆる「騒音」と呼ばれる、その他の音圧レベルと並べて比較してみると、
●100dB : 電車通過中のガード下
●90 - 100dB : 音楽ライブ
●80dB : 地下鉄車内
…となる。ライブの音は騒音ではなく音楽だから、体感的な不快さは少ないが、音圧としては電車通過中のガード下レベルの爆音。それを何時間もぶっ続けで浴びると考えれば、その危険性を容易に理解できるはずだ。
これを知ってしまうと、「じゃあ何でそんな大音量でライブやるんだよ!」という疑問も浮かぶことだろう。そこには、たとえば会場の隅にまでしっかりとした音量を届けるために、会場全体の平均としてはガッツリとした大音量を出す必要があるなど、様々な理由や判断があるようだ。
何であれ、「ライブに大音量はつきもの!」が現実であるならば、参加する我々が各自の判断と対策によって、耳への負担を出来るだけ軽減させる必要があるといえる。
しかし、せっかく音楽を聴きに来てるのに、耳栓のせいで音楽をまともに聴くことができないというのでは本末転倒だろう。そんなときのために開発されたのが、この音楽用イヤープラグだ!
まず普通の耳栓はというと、「耳を塞いで騒音を遮断!」を第一として設計されており、耳栓をした状態での周りの音の聴こえ方なんてのは、二の次以下となっているものがほとんどである。
それに対して、音楽用イヤープラグの最大のポイントは、耳に入ってくる音圧や音量は下げつつも、音楽の聴こえ方はできるだけ不自然にならないように設計されていること!耳栓状態でも「全く聴こえない」とか、「高音がモッコモコになってしまって何を演奏してるか分からない!」とかにはならない。その上で音量音圧を低減し、耳を大音量による危険から守ってくれるのだ。
とはいえ、「音楽の聴こえ方の維持」と、「音圧を下げる遮音性能」はトレードオフの関係。基本的には遮音性を高めるほどに、聴こえ方は不自然になってしまう。
そこで音楽用イヤープラグでは、「聴こえの自然さを維持できる範囲内で、遮音性側にどの程度寄せるか?」という工夫が凝らされており、それが製品ごとの特徴や個性となってくる。また、遮音性の強弱は、低音から高音といった帯域ごとにも異なってくるので、そこにも各製品の個性や狙いが現れてくる。
つまり、どのイヤホンを使うかで音楽の聴こえ方が変わってくるように、どの音楽用イヤープラグを通して聴くかで、ライブの聴こえ方も変わってきたりするのだ。そのため、音楽用イヤープラグを使うなら、自分の感覚に合う製品選びや、場面に応じての使い分けもとても重要になってくるだろう。
…というものの、実際に使ったことがある人はあまり多くはない様子。「せっかくライブで生の音が聴けるのに、耳栓付けるって...」という方、その気持ちはわかる!
でもそう思うのは、音楽用イヤープラグの実際の性能であったり、選び方や使い分け方を、まだ知らないからかも。
例えば、
・フェスで目当てのバンドの出番が来る前に耳が疲れちゃった…
→音量を軽く抑えてくれる音楽用イヤープラグで、推しの出番まで耳を温存!
・うっかりスピーカー前に来ちゃって、爆音で耳がマジヤバイ…
→音量をしっかり抑えてくれる音楽用イヤープラグで、耳を保護!
と、こんなふうに活躍してくれるアイテムだと知ったら、少し気になってきたりはしないだろうか?
今回はそんな「音楽用イヤープラグ」が主役!装着する意義や効果をはじめ、用途に合った製品の選び方や使い分け方など、実際に人気モデルを使用した大音量テストも交えて紹介していこう。
ライブ会場で “耳を守る” 必要性とは?
そもそも音楽用イヤープラグの必要性、言い換えれば「ライブで耳栓をしてまで、耳に届く音量を下げるべき理由」とは一体何だろうか。
それは、大音量に長時間さらされてしまうと、聴力に回復不能の永続ダメージを受けて、いわゆる「騒音性難聴」になってしまう場合があるからだ。そしてそれは、ライブも含め、音楽をこれまで通りには楽しめなくなってしまうことを意味している。
まず、平均的なライブ会場の音圧レベルは、おおよそ90から100dB。いわゆる「騒音」と呼ばれる、その他の音圧レベルと並べて比較してみると、
●100dB : 電車通過中のガード下
●90 - 100dB : 音楽ライブ
●80dB : 地下鉄車内
…となる。ライブの音は騒音ではなく音楽だから、体感的な不快さは少ないが、音圧としては電車通過中のガード下レベルの爆音。それを何時間もぶっ続けで浴びると考えれば、その危険性を容易に理解できるはずだ。
これを知ってしまうと、「じゃあ何でそんな大音量でライブやるんだよ!」という疑問も浮かぶことだろう。そこには、たとえば会場の隅にまでしっかりとした音量を届けるために、会場全体の平均としてはガッツリとした大音量を出す必要があるなど、様々な理由や判断があるようだ。
耳を守りながら音楽を聴ける、それが “音楽用イヤープラグ”
何であれ、「ライブに大音量はつきもの!」が現実であるならば、参加する我々が各自の判断と対策によって、耳への負担を出来るだけ軽減させる必要があるといえる。
しかし、せっかく音楽を聴きに来てるのに、耳栓のせいで音楽をまともに聴くことができないというのでは本末転倒だろう。そんなときのために開発されたのが、この音楽用イヤープラグだ!
まず普通の耳栓はというと、「耳を塞いで騒音を遮断!」を第一として設計されており、耳栓をした状態での周りの音の聴こえ方なんてのは、二の次以下となっているものがほとんどである。
それに対して、音楽用イヤープラグの最大のポイントは、耳に入ってくる音圧や音量は下げつつも、音楽の聴こえ方はできるだけ不自然にならないように設計されていること!耳栓状態でも「全く聴こえない」とか、「高音がモッコモコになってしまって何を演奏してるか分からない!」とかにはならない。その上で音量音圧を低減し、耳を大音量による危険から守ってくれるのだ。
とはいえ、「音楽の聴こえ方の維持」と、「音圧を下げる遮音性能」はトレードオフの関係。基本的には遮音性を高めるほどに、聴こえ方は不自然になってしまう。
そこで音楽用イヤープラグでは、「聴こえの自然さを維持できる範囲内で、遮音性側にどの程度寄せるか?」という工夫が凝らされており、それが製品ごとの特徴や個性となってくる。また、遮音性の強弱は、低音から高音といった帯域ごとにも異なってくるので、そこにも各製品の個性や狙いが現れてくる。
つまり、どのイヤホンを使うかで音楽の聴こえ方が変わってくるように、どの音楽用イヤープラグを通して聴くかで、ライブの聴こえ方も変わってきたりするのだ。そのため、音楽用イヤープラグを使うなら、自分の感覚に合う製品選びや、場面に応じての使い分けもとても重要になってくるだろう。
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