【特別企画】待望のオーディオ用ハイエンドNASがついに登場
バッファローのオーディオ用NAS“DELA”「N1Z/N1A」開発者インタビュー
<Part3 開発ストーリー>
ユーザーの要望と不満に真摯に耳を方向けることで
オーディオのための理想のNASを実現した
■“デジタルオーディオの未来”という想いを込めた新ブランド名「DELA」
ーー DELAという新しいブランド名はいかにして決まったのでしょうか。なぜBUFFALOブランドではなかったのでしょうか。
荒木氏 実を申しますと、ハイエンドモデルのNASを発売するなら新ブランドにしてほしいというお話を多くのユーザーにいただきました。今まで申し上げたとおり、N1シリーズは客様の声を忠実に反映しながら開発を進めてきました。しかし、様々な要望の中で一番苦慮したのは、BUFFALOというブランドを替えて欲しいというものでした。BUFFALOはPC周辺機器のブランドとして非常に大きな知名度を得ていますし、HDDやルーターで大きなシェアを持っています。それだけに、オーディオファンの皆様にはコモディティというイメージがあるようなのです。
ーー 知名度は抜群だけれども、逆にプレミアム感が欲しいということでしょうか。
荒木氏 その一方で、PC周辺機器を長年手がけてきたBUFFALOがオーディオ用のNASを作ったことこそが、重要なアピールポイントです。BUFFALOブランドで膨大な数のNASを販売し、たくさんの質問や要望をユーザーからコールセンターにいただいてきたからこそ、今回のN1シリーズが実現できたのですから。このジレンマをどう咀嚼するのかという点で悩みましたね。いろいろなブランド名を考えた中で、筐体に置いたときの文字数が少なく、誰でも発音できる言葉が残りました。
そして、フランス語の「Au-dela de l'audio numerique」(『デジタルオーディオの未来』の意)からとった、「DELA」という名称に決めました。この言葉には、“beyond”とか“here after”という意味があります。今のオーディオ機器には全く必要ないが、これからはみんなが使っていくものになる新しいオーディオ、というイメージを含みたかったのです。欧米のスタッフにも語感がどうか尋ねましたが、非常に好評でした。他のオーディオ機器と並ぶことを考え、ロゴの書体もシンプルなものとしました。
■コンシューマーNASを長年手がけたノウハウが
オーディオ専用NASの実現を可能にした
ーー 私は2008年からネットワークプレーヤーを使い始めましたが、当時はNASといってもPC周辺機器としての製品しかありませんでした。いずれオーディオグレードの製品が登場するとは思いましたが、正直なところDELAのようなモデルが登場するまでには想像以上に時間がかかったという印象です。
荒木氏 NASはそもそもデータセンターやオフィスで、業務用目的で使われていたものでした。コンシューマー向けNASというのは、BUFFALOの「LinkStation」が初だと思います。BUFFALOがNASのマーケットを作り、広げてきたという自負がありますし、実際非常に大きなシェアをいただいています。一方で、こうしたメインストリームのNASの路線と、オーディオファンが求めるものが乖離していたというのはありますね。
ーー オーディオ用途で使う方の関心はスピードやCPUやメモリの性能もさることながら、ファンレスであるとか、堅牢な筺体であるとか、電源にあります。同じマニア層でもPCのユーザーとはだいぶ違いますね。社内でオーディオ用途の製品を作ろうという機運が出てきたのはいつごろからでしょうか。
荒木氏 3年ぐらい前ですね。当時、「LinkTheater」というマルチメディア向けのネットワークプレーヤーを手がけていて、その流れでオーディオのイベントに参加することになりました。このあたりで、オーディオファンがNASに様々な要望や不満を持っていることを認識し始めたのです。
ユーザーの要望と不満に真摯に耳を方向けることで
オーディオのための理想のNASを実現した
■“デジタルオーディオの未来”という想いを込めた新ブランド名「DELA」
ーー DELAという新しいブランド名はいかにして決まったのでしょうか。なぜBUFFALOブランドではなかったのでしょうか。
荒木氏 実を申しますと、ハイエンドモデルのNASを発売するなら新ブランドにしてほしいというお話を多くのユーザーにいただきました。今まで申し上げたとおり、N1シリーズは客様の声を忠実に反映しながら開発を進めてきました。しかし、様々な要望の中で一番苦慮したのは、BUFFALOというブランドを替えて欲しいというものでした。BUFFALOはPC周辺機器のブランドとして非常に大きな知名度を得ていますし、HDDやルーターで大きなシェアを持っています。それだけに、オーディオファンの皆様にはコモディティというイメージがあるようなのです。
ーー 知名度は抜群だけれども、逆にプレミアム感が欲しいということでしょうか。
荒木氏 その一方で、PC周辺機器を長年手がけてきたBUFFALOがオーディオ用のNASを作ったことこそが、重要なアピールポイントです。BUFFALOブランドで膨大な数のNASを販売し、たくさんの質問や要望をユーザーからコールセンターにいただいてきたからこそ、今回のN1シリーズが実現できたのですから。このジレンマをどう咀嚼するのかという点で悩みましたね。いろいろなブランド名を考えた中で、筐体に置いたときの文字数が少なく、誰でも発音できる言葉が残りました。
そして、フランス語の「Au-dela de l'audio numerique」(『デジタルオーディオの未来』の意)からとった、「DELA」という名称に決めました。この言葉には、“beyond”とか“here after”という意味があります。今のオーディオ機器には全く必要ないが、これからはみんなが使っていくものになる新しいオーディオ、というイメージを含みたかったのです。欧米のスタッフにも語感がどうか尋ねましたが、非常に好評でした。他のオーディオ機器と並ぶことを考え、ロゴの書体もシンプルなものとしました。
■コンシューマーNASを長年手がけたノウハウが
オーディオ専用NASの実現を可能にした
ーー 私は2008年からネットワークプレーヤーを使い始めましたが、当時はNASといってもPC周辺機器としての製品しかありませんでした。いずれオーディオグレードの製品が登場するとは思いましたが、正直なところDELAのようなモデルが登場するまでには想像以上に時間がかかったという印象です。
荒木氏 NASはそもそもデータセンターやオフィスで、業務用目的で使われていたものでした。コンシューマー向けNASというのは、BUFFALOの「LinkStation」が初だと思います。BUFFALOがNASのマーケットを作り、広げてきたという自負がありますし、実際非常に大きなシェアをいただいています。一方で、こうしたメインストリームのNASの路線と、オーディオファンが求めるものが乖離していたというのはありますね。
ーー オーディオ用途で使う方の関心はスピードやCPUやメモリの性能もさることながら、ファンレスであるとか、堅牢な筺体であるとか、電源にあります。同じマニア層でもPCのユーザーとはだいぶ違いますね。社内でオーディオ用途の製品を作ろうという機運が出てきたのはいつごろからでしょうか。
荒木氏 3年ぐらい前ですね。当時、「LinkTheater」というマルチメディア向けのネットワークプレーヤーを手がけていて、その流れでオーディオのイベントに参加することになりました。このあたりで、オーディオファンがNASに様々な要望や不満を持っていることを認識し始めたのです。
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