公開日 2018/08/16 16:03
8月10日から12日に開催
香港最大規模のオーディオ&ホームシアターイベント「Hong Kong High-End Audio Visual Show」レポート
オーディオ編集部・筑井真奈
8月10日から12日の3日間、香港最大規模のハイエンドオーディオ&ホームシアターのイベント「Hong Kong High-End Audio Visual Show」が開催された。その模様をレポートしよう。
Hong Kong High-End Audio Visual Showは、香港島の北端、ワンチャイ地区にあるコンベンションセンターで毎年8月に開催されている。今年で16回目の開催となるこのショウは、特にアジア圏の富裕層をターゲットとしたい世界各国のディストリビューターにとって非常に重要な拠点となっている。
このショウは、ハイファイ向けのオーディオマガジン「AUDIOTECHNIQUE」が主催となって開催されている。コンベンションセンターの3フロアを使い、多数のメーカーがそれぞれブースを構えるホールBと、ディストリビューターによる19のデモンストレーションルームで構成されている。
10日の朝10時にショウはスタート。AUDIOTECHNIQUEによる開催の挨拶の後、銅鑼が打ち鳴らされ、香港警察音楽隊と太鼓のパフォーマンスがイベントを盛り上げる。
このショウへの一般参加は80香港ドル(日本円で1200円程度)で、ショウのカタログと、コンピレーションCD1枚の代金が含まれている。今年はSACDハイブリッド盤で、香港の流行歌手に加えて大植英次、ミネソタ管の「ラヴェル:ボレロ」やジーナ・ロドウィックなどが収録されたディスクが来場者にプレゼントされた。出展者や招待客のVIP、プレスを除いて、3万人以上の来場者があったという。
AUDIOTECHNIQUEのゼネラル・マネージャー、レベッカさんに話を伺うと、香港は8月にしばしば台風が来るため、コンベンションセンターに空きがあり、会場を借りることができたのだという(実際、オーディオショウの期間中も連日雨が続いていた)。
「このショウの目的は、ディストリビューターとオーディオファイルをつなぐイベントであること」とレベッカさんは語る。ハイファイオーディオのみならず、ヘッドフォンやポータブルアイテム、またCDといったソフト類の販売にも力を入れ、幅広いオーディオファイルが楽しめるイベントとしているという。
実際にオーディオショウを見て回ってみると、ミュンヘンハイエンドで発表された製品のアジア初お披露目のほか、ソニーやオーディオテクニカといったブランドからは新製品の発表も行われていた。また、ソフト類のみならず、オーディオ製品やケーブルといったアクセサリー類の「特価販売」も行われており、それを目当てに来場するファンも多く見られた。
全体を通して、デモンストレーションに活用されているのはCDが圧倒的に多く、フィジカルメディアへの関心の高さを窺わせた。日本発の高音質CD、UHQCDが注目されてる一方で、デジタルやネットワーク系を活用したデモは非常に少なく、各国のオーディオ市場の特性の違いが感じられる。
いくつか注目のブースを紹介しよう。
日本のTechDASは、「Jadis Electronics」 (極品音響器材有限公司)の部屋でシステムを展開。CH PrecisionやWilson Audio、弩級の電源装置Stormtankなど日本でも評価の高い製品を多数取り扱っている。TechDASからはAir Force Oneのデモに加えて、Air Force Vの最終バージョンも展示されていた。
「Audio Expreme」 (銀聲貿易公司)は、アナログ系のブランドを中心としたディストリビューターで、日本からもPhasemationやGlanzトーンアーム、マイソニック・ラボのカートリッジなどを扱っている。アナログレコードを中心に据えたデモも来場者の関心を集めていた。
「avangarde」(聲望音響)では、光電型カートリッジで知られるDS AUDIOを、tw-acusticのターンテーブルと合わせてデモ。スピーカーはZELLATON、ケーブルやアクセサリー類はSCHNIRZINGERという組み合わせ。なお、ホーン型スピーカーで知られるavangardeを扱っているわけではない。
ミュンヘンハイエンドでも話題を集めたサエクのトーンアームWE-4700も展示されていた。中国では過去のサエクのトーンアームへの評価が高いため、復刻モデルへの期待も高まっているとサエクコマース代表、北澤慶太氏は語っていた。ディストリビューターはESOTERICやACCUPHASEなども扱っているDCHAVという会社が行っている。
「First Impression」(先聲音響)は、イタリアのAUDIA FLIGHT、アメリカのJEFF ROWLAND、オーストリアのPro-Ject、韓国のSOtM、日本のオヤイデ電気などを取り扱っているディストリビューター。
Hong Kong High-End Audio Visual Showは、香港島の北端、ワンチャイ地区にあるコンベンションセンターで毎年8月に開催されている。今年で16回目の開催となるこのショウは、特にアジア圏の富裕層をターゲットとしたい世界各国のディストリビューターにとって非常に重要な拠点となっている。
このショウは、ハイファイ向けのオーディオマガジン「AUDIOTECHNIQUE」が主催となって開催されている。コンベンションセンターの3フロアを使い、多数のメーカーがそれぞれブースを構えるホールBと、ディストリビューターによる19のデモンストレーションルームで構成されている。
10日の朝10時にショウはスタート。AUDIOTECHNIQUEによる開催の挨拶の後、銅鑼が打ち鳴らされ、香港警察音楽隊と太鼓のパフォーマンスがイベントを盛り上げる。
このショウへの一般参加は80香港ドル(日本円で1200円程度)で、ショウのカタログと、コンピレーションCD1枚の代金が含まれている。今年はSACDハイブリッド盤で、香港の流行歌手に加えて大植英次、ミネソタ管の「ラヴェル:ボレロ」やジーナ・ロドウィックなどが収録されたディスクが来場者にプレゼントされた。出展者や招待客のVIP、プレスを除いて、3万人以上の来場者があったという。
AUDIOTECHNIQUEのゼネラル・マネージャー、レベッカさんに話を伺うと、香港は8月にしばしば台風が来るため、コンベンションセンターに空きがあり、会場を借りることができたのだという(実際、オーディオショウの期間中も連日雨が続いていた)。
「このショウの目的は、ディストリビューターとオーディオファイルをつなぐイベントであること」とレベッカさんは語る。ハイファイオーディオのみならず、ヘッドフォンやポータブルアイテム、またCDといったソフト類の販売にも力を入れ、幅広いオーディオファイルが楽しめるイベントとしているという。
実際にオーディオショウを見て回ってみると、ミュンヘンハイエンドで発表された製品のアジア初お披露目のほか、ソニーやオーディオテクニカといったブランドからは新製品の発表も行われていた。また、ソフト類のみならず、オーディオ製品やケーブルといったアクセサリー類の「特価販売」も行われており、それを目当てに来場するファンも多く見られた。
全体を通して、デモンストレーションに活用されているのはCDが圧倒的に多く、フィジカルメディアへの関心の高さを窺わせた。日本発の高音質CD、UHQCDが注目されてる一方で、デジタルやネットワーク系を活用したデモは非常に少なく、各国のオーディオ市場の特性の違いが感じられる。
いくつか注目のブースを紹介しよう。
日本のTechDASは、「Jadis Electronics」 (極品音響器材有限公司)の部屋でシステムを展開。CH PrecisionやWilson Audio、弩級の電源装置Stormtankなど日本でも評価の高い製品を多数取り扱っている。TechDASからはAir Force Oneのデモに加えて、Air Force Vの最終バージョンも展示されていた。
「Audio Expreme」 (銀聲貿易公司)は、アナログ系のブランドを中心としたディストリビューターで、日本からもPhasemationやGlanzトーンアーム、マイソニック・ラボのカートリッジなどを扱っている。アナログレコードを中心に据えたデモも来場者の関心を集めていた。
「avangarde」(聲望音響)では、光電型カートリッジで知られるDS AUDIOを、tw-acusticのターンテーブルと合わせてデモ。スピーカーはZELLATON、ケーブルやアクセサリー類はSCHNIRZINGERという組み合わせ。なお、ホーン型スピーカーで知られるavangardeを扱っているわけではない。
ミュンヘンハイエンドでも話題を集めたサエクのトーンアームWE-4700も展示されていた。中国では過去のサエクのトーンアームへの評価が高いため、復刻モデルへの期待も高まっているとサエクコマース代表、北澤慶太氏は語っていた。ディストリビューターはESOTERICやACCUPHASEなども扱っているDCHAVという会社が行っている。
「First Impression」(先聲音響)は、イタリアのAUDIA FLIGHT、アメリカのJEFF ROWLAND、オーストリアのPro-Ject、韓国のSOtM、日本のオヤイデ電気などを取り扱っているディストリビューター。
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