公開日 2018/09/26 12:15
Mark LevinsonとREVELをじっくり体験
「ハーマンサウンドキャラバン」は“コミュニケーションの場”。CAVIN大阪屋でのイベントをレポート
編集部:押野 由宇
ハーマンインターナショナルが、Mark LevinsonとREVELのシステムを全国のオーディオ専門店へ持ち込んで実施する試聴会「ハーマンサウンドキャラバン」。本稿では、北海道・札幌のCAVIN大阪屋で開催されたイベントの模様をレポートしたい。
Mark LevinsonとREVELというハイエンド・オーディオブランドは、すでに主要なオーディオショウにて展示が行われてきた。しかし、そのラインナップをじっくり聴き込むには時間が足りないこと、遠方で会場まで足を運べないという方が多いことも事実。そこで自分たちで全国に出向き、存分にそのサウンドを体験してもらうべく企画されたのがハーマンサウンドキャラバンだ。
企画の詳細や、今後の展開などについては、こちらのインタビュー記事も参照いただきたい(「ハーマンサウンドキャラバン」が創るオーディオの未来。ユーザー・店舗・メーカーをつなぐ画期的な試みの背景)。
本キャラバンはこれまでサウンドピット(愛知県)、マックスオーディオ 小倉店(福岡県)、シマムセン(大阪府)で実施されており、今月頭に、北海道札幌市にあるCAVIN大阪屋に到着した。
キャラバンには、Mark Levinsonのプレーヤーからアンプまでの全ラインナップと、REVELから10月発売予定の新スピーカー「Performa F228Be」、そしてフラグシップ「ULTIMA SALON 2」(生産完了モデル)が持ち込まれる。レコード、CD、ハイレゾと幅広いソースに対応するシステムだ。
一斉に揃うとまさに壮観といった構成だが、その運搬に必要な労力もそれだけ大きい。業者に任せて運べば、費用も膨大になる。そうした物理的なハードルをクリアして、かつブランドを大きくアピールするために、同社では専用トラックを用意した。
こうして運び込まれた機材は、重厚長大なだけに試聴スペースも課題になる。しかし、それもオーディオラックに機材をまとめるなどの工夫によって、どの店舗でも上述の製品すべてを設置。セパレートアンプとプリメインアンプの聴き比べなど、来場者の要望に応えられるようにしている。
また、キャラバンで聴くことができるのはMark LevinsonとREVELだけではなく、時には店頭にあるJBLスピーカーも組み合わせの対象となる。CAVIN大阪屋では、超弩級スピーカー “EVEREST” 「DD65000」が用意され、極めて豪奢なシステムが出来上がっていた。
キャラバンは基本的に、流し込みのフリー試聴を2日間に渡って行う。好きな時に訪れて、時間を掛けて自身の愛聴盤でサウンドを確認できるのは、本イベントならではの特徴だ。そして基本的にイベントの間は同社の担当者が常駐している。
会場では実際に数枚の盤を持参して、聴き慣れた音源がどのように聴こえるのかを確かめる来場者の姿が見られた。そして聴き終わったら感想を言い、システムについて質問をするといったコミュニケーションが取れているのも、サウンドキャラバンの特色と言える。
さらにCAVIN大阪屋では、特別試聴会としてハーマンインターナショナル コンシューマーオーディオ事業部の藤田裕人氏が講師を務める時間を設けた。この会では各製品のポイントや、REVELがなぜ高いコストパフォーマンスを実現できるのか、といった解説を交えてハイエンド・サウンドを試聴する。ブランドや製品について深く知ることで、また違った聴き方ができるはずだ。
特別試聴会ではダイアナ・クラールやビリー・ジョエルといったボーカル作品から、クラシック、ビッグバンドなど様々な作品が鳴らされた。来場者は前を向き目を閉じて試聴する方や、耳を傾けながらもデザインをじっくりと眺める方など、それぞれのスタイルで楽しまれていたが、会が進むに連れ全員が集中して聴き込む姿勢を取っていた。
そして特別試聴会の終了時刻となったが、誰もすぐには会場を後にしない。機器を間近で見てみたり、メーカーやショップの担当者と感想を言い合ったりと、皆が楽しそうに過ごしているのが印象に残った。
訪れた来場者からは、「REVELのスピーカーを聴いたことがなかったが、良い音で驚いた。また聴いてみたい」といった意見があり、一聴すればそのクオリティに惹かれるサウンドであることが窺える。これは店舗側からも同様で、「店に置きたい」というリクエストもあったという。
またMark Levinsonについても、「もっと聴き込みたいから店で取り扱って欲しい」という要望があり、改めて老舗ハイエンド・オーディオブランドが提案するサウンドに魅了されるファンが多いということが分かる。
CAVIN大阪屋 営業部部長の布施博史氏は、「Mark Levinsonはご存知の方も多いブランドですが、ここ最近で、アナログプレーヤーが追加されるなどラインナップが一新しています。またREVELもしばらく取り扱いができていなかったのですが、新製品が登場することもあり、この機会に改めて皆さんに知っていただけたら」という思いもあり、サウンドキャラバンに参加したと語った。
メーカー、ショップからの意見で共通しているのは、体験の場を提供したいということだ。それは一方通行な考えではなく、良い音と出会いたいというユーザーが求めていることでもある。
ハーマンサウンドキャラバンは、実際も内容や、会場で体験した空気感からも、誰もが気軽に良い音を楽しめる、ある意味で “敷居の低い” イベントとなっている。これからも全国のオーディオショップで展開される予定なので、お近くのショップが会場となった際には、一度参加されてみてはいかがだろうか。
ちなみに、CAVIN大阪屋のイベントでは、来場者には製品のカタログと一緒に、ブランドのクリアファイルにロゴ入りのシールや手提げ袋、ボールペンがプレゼントされた。どの会場でも来場者特典が用意されるため、こちらも楽しみにしていただきたい。(会場によってプレゼント品は一部変更の可能性あり)
【今後の実施情報】
・馬場電機(鹿児島県鹿児島市)
10月27日(土)
10月28日(日)
・ サウンドテック(山口県防府市)
11月10日(土)
11月11日(日)
「ハーマンサウンドキャラバン」の情報はこちらから
Mark LevinsonとREVELというハイエンド・オーディオブランドは、すでに主要なオーディオショウにて展示が行われてきた。しかし、そのラインナップをじっくり聴き込むには時間が足りないこと、遠方で会場まで足を運べないという方が多いことも事実。そこで自分たちで全国に出向き、存分にそのサウンドを体験してもらうべく企画されたのがハーマンサウンドキャラバンだ。
企画の詳細や、今後の展開などについては、こちらのインタビュー記事も参照いただきたい(「ハーマンサウンドキャラバン」が創るオーディオの未来。ユーザー・店舗・メーカーをつなぐ画期的な試みの背景)。
本キャラバンはこれまでサウンドピット(愛知県)、マックスオーディオ 小倉店(福岡県)、シマムセン(大阪府)で実施されており、今月頭に、北海道札幌市にあるCAVIN大阪屋に到着した。
キャラバンには、Mark Levinsonのプレーヤーからアンプまでの全ラインナップと、REVELから10月発売予定の新スピーカー「Performa F228Be」、そしてフラグシップ「ULTIMA SALON 2」(生産完了モデル)が持ち込まれる。レコード、CD、ハイレゾと幅広いソースに対応するシステムだ。
一斉に揃うとまさに壮観といった構成だが、その運搬に必要な労力もそれだけ大きい。業者に任せて運べば、費用も膨大になる。そうした物理的なハードルをクリアして、かつブランドを大きくアピールするために、同社では専用トラックを用意した。
こうして運び込まれた機材は、重厚長大なだけに試聴スペースも課題になる。しかし、それもオーディオラックに機材をまとめるなどの工夫によって、どの店舗でも上述の製品すべてを設置。セパレートアンプとプリメインアンプの聴き比べなど、来場者の要望に応えられるようにしている。
また、キャラバンで聴くことができるのはMark LevinsonとREVELだけではなく、時には店頭にあるJBLスピーカーも組み合わせの対象となる。CAVIN大阪屋では、超弩級スピーカー “EVEREST” 「DD65000」が用意され、極めて豪奢なシステムが出来上がっていた。
キャラバンは基本的に、流し込みのフリー試聴を2日間に渡って行う。好きな時に訪れて、時間を掛けて自身の愛聴盤でサウンドを確認できるのは、本イベントならではの特徴だ。そして基本的にイベントの間は同社の担当者が常駐している。
会場では実際に数枚の盤を持参して、聴き慣れた音源がどのように聴こえるのかを確かめる来場者の姿が見られた。そして聴き終わったら感想を言い、システムについて質問をするといったコミュニケーションが取れているのも、サウンドキャラバンの特色と言える。
さらにCAVIN大阪屋では、特別試聴会としてハーマンインターナショナル コンシューマーオーディオ事業部の藤田裕人氏が講師を務める時間を設けた。この会では各製品のポイントや、REVELがなぜ高いコストパフォーマンスを実現できるのか、といった解説を交えてハイエンド・サウンドを試聴する。ブランドや製品について深く知ることで、また違った聴き方ができるはずだ。
特別試聴会ではダイアナ・クラールやビリー・ジョエルといったボーカル作品から、クラシック、ビッグバンドなど様々な作品が鳴らされた。来場者は前を向き目を閉じて試聴する方や、耳を傾けながらもデザインをじっくりと眺める方など、それぞれのスタイルで楽しまれていたが、会が進むに連れ全員が集中して聴き込む姿勢を取っていた。
そして特別試聴会の終了時刻となったが、誰もすぐには会場を後にしない。機器を間近で見てみたり、メーカーやショップの担当者と感想を言い合ったりと、皆が楽しそうに過ごしているのが印象に残った。
訪れた来場者からは、「REVELのスピーカーを聴いたことがなかったが、良い音で驚いた。また聴いてみたい」といった意見があり、一聴すればそのクオリティに惹かれるサウンドであることが窺える。これは店舗側からも同様で、「店に置きたい」というリクエストもあったという。
またMark Levinsonについても、「もっと聴き込みたいから店で取り扱って欲しい」という要望があり、改めて老舗ハイエンド・オーディオブランドが提案するサウンドに魅了されるファンが多いということが分かる。
CAVIN大阪屋 営業部部長の布施博史氏は、「Mark Levinsonはご存知の方も多いブランドですが、ここ最近で、アナログプレーヤーが追加されるなどラインナップが一新しています。またREVELもしばらく取り扱いができていなかったのですが、新製品が登場することもあり、この機会に改めて皆さんに知っていただけたら」という思いもあり、サウンドキャラバンに参加したと語った。
メーカー、ショップからの意見で共通しているのは、体験の場を提供したいということだ。それは一方通行な考えではなく、良い音と出会いたいというユーザーが求めていることでもある。
ハーマンサウンドキャラバンは、実際も内容や、会場で体験した空気感からも、誰もが気軽に良い音を楽しめる、ある意味で “敷居の低い” イベントとなっている。これからも全国のオーディオショップで展開される予定なので、お近くのショップが会場となった際には、一度参加されてみてはいかがだろうか。
ちなみに、CAVIN大阪屋のイベントでは、来場者には製品のカタログと一緒に、ブランドのクリアファイルにロゴ入りのシールや手提げ袋、ボールペンがプレゼントされた。どの会場でも来場者特典が用意されるため、こちらも楽しみにしていただきたい。(会場によってプレゼント品は一部変更の可能性あり)
【今後の実施情報】
・馬場電機(鹿児島県鹿児島市)
10月27日(土)
10月28日(日)
・ サウンドテック(山口県防府市)
11月10日(土)
11月11日(日)
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