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公開日 2020/03/03 14:31
100万円超のSACDプレーヤー3機種揃いぶみ

<オーディオフェスタ・イン・名古屋>イベントの総括と注目のブースを写真でレポート

ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
2月22日、23日に名古屋国際展示場で開催された「オーディオフェスタ・イン・名古屋」は無事に閉幕した。新型コロナウィルスの影響もあり、昨年に比べ来場者は少なめ、家族連れ等には厳しい環境となったが、その分中京圏の熱心なオーディオファイルが訪れていたように感じられる。

やはりアナログ関連の新アイテムが豊富で、アキュフェーズの「C-47」、ティアックの「PE-505」などバランス入力に対応したフォノイコライザーがひとつのトレンドとなっている。CSポートのアナログプレーヤー「TAT2」、Pro-Jectのカートリッジなど、国内・海外問わず意欲的な製品が開発されているようだ。

その一方で、高価格帯の新SACDプレーヤー3モデルの揃いぶみなど、ディスクメディアへの関心の高さも窺わせる。SOULNOTEの「S-3」(128万円/税抜)、ラックスマンの「D-10X」(120万円/税抜)、エソテリックの「K-03XD」(110万円/税抜)といずれも100万円を超える国産メーカー製品だが、DAコンバーターや回路設計などにそれぞれ特色を出してきており、選択の楽しみが広がっている。輸入系ではナスペック取り扱いのPlayback Designs「MPS-8」(370万円/税抜)、マークレビンソンの「No5101」(60万円/税抜)なども登場。ディスクプレーヤー市場にはまだまだ活気あることを感じさせる。

ディスクとハイレゾ再生を両立させるモデルも好調で、トライオードの「TRV-CD6SE」、テクニクスの「SL-G700」など、MQA-CDの再生ができるほか、さまざまな使いこなしが可能な“遊べる”モデルにも注目が集まっている。いずれもオーディオ市場の未来を見据えた戦略的モデルとして注目できる。

ハイレゾ再生に関しては目立った新規の出展はなかったが、マランツは「Amazon Music HD」によるハイレゾストリーミングの楽しみ方を提案。スフォルツァートは、ネットワークオーディオ伝送の新しいプロトコル「Diretta」をデモしていた。ライフスタイルに寄り添うオーディオの提案や、デジタルだからこそ可能な高音質への徹底したこだわりなど、新しい試みも広がってきている。

次回の「オーディオフェスタ・イン・名古屋」は2021年2月13日(土)、14日(日)に開催予定。場所は同じく名古屋国際展示場となる。

以下注目のブースを写真にてレポートしよう。

ヤマハのブースではアナログプレーヤー「GT-5000」を中心に5000シリーズで固める。歌手の南壽 あさ子さんも登場し会場を沸かせた

初出展のPDNのブースでは、小原由夫氏によるパラダイム「Persona 3F」と「Persona 7F」の聴き比べデモを開催


DIATONEのブースでは、スフォルツァートのネットワークプレーヤーやReedのアナログプレーヤーを送り出しとして、スピーカー「DS-4NB70」による豊かな音楽の楽しみを提案

キソアコースティックも「HB-X1」などをマルチに活用したシステムを展開。静 -Shizuka-ブランドのアクセサリー類も話題


ECLIPSEは、Dolby AtmosやAuro-3Dで収録されたソフトを活用し「立体音響」を実現できるサラウンドシステムを提案

スペック/スフォルツァートのブースでは、スペックのモノラルパワーアンプ「RPA-MG1」とキソアコースティックのスピーカーを中心にデモ


ネットワークジャパンのブースでは、クアドラルのデモに加えて、岐阜に拠点を置くMUSICAの「雷鳥」シリーズでYouTubeでのミュージックPVの楽しみなども提案

SOULNOTEの「S-3」は今季の注目SACDプレーヤーのひとつ。同社アンプ「A-2」と組み合わせてのデモ。来場者からの質問も熱い


DYNAUDIO JAPANのブースでは「Confidence」シリーズの聴き比べを実施。アンプ類はMOONのラインアップを揃える

VIVID AUDIOの「GIYA」をデモするステラの橋隅氏。送り出しはAIR FORCE III PREMIUMにコンステレーションのアンプ類で駆動


ヨシノトレーディングでは、EARのアンプやクリアオーディオのアナログプレーヤーに加え、テープデッキのデモも展開

B1Fにはバナナレコードによる高音質CD&掘り出しLPのセールも

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