公開日 2023/05/30 11:23
JBLはアクティブスピーカーを中心にデモ
<HIGH END>MOON、“NORTH collection”始動/アヴァンギャルドの小型ホーン&ウィンアコ初のアクティブSP
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
5月18日からドイツ・ミュンヘンで開催されていた「ミュンヘン・ハイエンド2023」。イベントレポートの最後に、MOON、アヴァンギャルド、ウィーンアコースティクスほか注目海外ハイエンドの新製品を紹介しよう。
カナダのオーディオブランドMOONは、新たに「NORTH collection」シリーズを発表。600番台、700番台、800番台でそれぞれプレーヤーとアンプ、計6モデルを展開する。MOONの製品は基本的に、番号が若いほどエントリー、数字が大きくなるにつれてハイグレードなモデルとなる。つまり、この度登場した新シリーズは一挙に3グレードを発表、その意気込みが伺える。
「NORTH」という言葉には、カナダが地球の北エリアにあることに加えて、北極星が動かない目標であるように「オーディオの理想を追求する」といった意味も込められているという。具体的なラインナップは、600番台にネットワークプレーヤー/DACの「681」とプリメインアンプ「641」、700番台にネットワークプレーヤー/プリアンプの「791」とパワーアンプ「761」、800番台にネットワークプレーヤー/プリアンプの「891」とパワーアンプ「861」。
「641」を含むパワーアンプ全3機種に共通した技術として、MDCA(MOON Distortion-Cancelling Amplifier)を採用。グローバルフィードバックを用いず、歪成分のみを検出し音楽信号に戻すことで、ピュアな信号を取り出すことができるという。
ボリューム回路は3モデルで異なる技術が採用されており、最上位の「891」では高精度ボリュームM-Rayの第二世代目が搭載されるなど、細部に渡り技術のアップデートがみられる。また「891」と「791」にはHDMI ARCも搭載されるなど、テレビとの連携も想定されている。
デモルームではDYNAUDIOのスピーカーで「761」「791」の組み合わせで再生。肉厚感があり、音楽の骨格をしっかりと描き出す芯の太さと、特に中域の艶やかさや密度感に、既存モデルから一歩進んだオーディオ的な進化が感じられた。
アヴァンギャルドは、コンセプトモデルとして “小型” ホーンスピーカー「COLIBRI C2」を発表した。これまでのアヴァンギャルドのスピーカーの中でも非常に小型サイズになっており、350mmサイズのスフェリカルホーンと、6.5インチのウーファー、背後の羽のように広がる「BASS BLADES」で構成。ホーンの後ろに配置される金属の網目の美しいデザインも印象的だ。
ボイスコイルとダイアフラムの軽量化を実現しながらも、強力なネオジムマグネットを採用しており、最大117dBを実現。縦置き/横置きの両方で利用でき、サブウーファーとの組み合わせなども想定されているようだ。カラーは3種類用意され、ブラック&オレンジ、ホワイト&グレイ、ゴールド&ブラックでそれぞれかなり雰囲気の異なる仕上げとなっている。
ウィーンアコースティクスは、ブランド初のアクティブスピーカー「Mozart Infinite」を発表した。シンプルな3ウェイスピーカーで、広めの部屋にスピーカー2本のみというシンプルなセットアップで再生していたが、清らかな水の流れを思わせる清潔な音場感と楽器の質感の高さで、今回のミュンヘン・ハイエンドの中でも音質的に印象に残ったスピーカーのひとつ。
詳細な資料は開示されていなかったが、背面端子を見てみるとRJ-45のネットワーク端子のほか、eARCに対応するHDMI端子、RCA/XLRのアナログ端子なども装備されている。今後は上位/下位モデルの展開も検討しているとのことだ。
その他注目のブランドの製品を写真でお届けする。
MOON
カナダのオーディオブランドMOONは、新たに「NORTH collection」シリーズを発表。600番台、700番台、800番台でそれぞれプレーヤーとアンプ、計6モデルを展開する。MOONの製品は基本的に、番号が若いほどエントリー、数字が大きくなるにつれてハイグレードなモデルとなる。つまり、この度登場した新シリーズは一挙に3グレードを発表、その意気込みが伺える。
「NORTH」という言葉には、カナダが地球の北エリアにあることに加えて、北極星が動かない目標であるように「オーディオの理想を追求する」といった意味も込められているという。具体的なラインナップは、600番台にネットワークプレーヤー/DACの「681」とプリメインアンプ「641」、700番台にネットワークプレーヤー/プリアンプの「791」とパワーアンプ「761」、800番台にネットワークプレーヤー/プリアンプの「891」とパワーアンプ「861」。
「641」を含むパワーアンプ全3機種に共通した技術として、MDCA(MOON Distortion-Cancelling Amplifier)を採用。グローバルフィードバックを用いず、歪成分のみを検出し音楽信号に戻すことで、ピュアな信号を取り出すことができるという。
ボリューム回路は3モデルで異なる技術が採用されており、最上位の「891」では高精度ボリュームM-Rayの第二世代目が搭載されるなど、細部に渡り技術のアップデートがみられる。また「891」と「791」にはHDMI ARCも搭載されるなど、テレビとの連携も想定されている。
デモルームではDYNAUDIOのスピーカーで「761」「791」の組み合わせで再生。肉厚感があり、音楽の骨格をしっかりと描き出す芯の太さと、特に中域の艶やかさや密度感に、既存モデルから一歩進んだオーディオ的な進化が感じられた。
avantgarde(アヴァンギャルド)
アヴァンギャルドは、コンセプトモデルとして “小型” ホーンスピーカー「COLIBRI C2」を発表した。これまでのアヴァンギャルドのスピーカーの中でも非常に小型サイズになっており、350mmサイズのスフェリカルホーンと、6.5インチのウーファー、背後の羽のように広がる「BASS BLADES」で構成。ホーンの後ろに配置される金属の網目の美しいデザインも印象的だ。
ボイスコイルとダイアフラムの軽量化を実現しながらも、強力なネオジムマグネットを採用しており、最大117dBを実現。縦置き/横置きの両方で利用でき、サブウーファーとの組み合わせなども想定されているようだ。カラーは3種類用意され、ブラック&オレンジ、ホワイト&グレイ、ゴールド&ブラックでそれぞれかなり雰囲気の異なる仕上げとなっている。
Vienna Acoustic
ウィーンアコースティクスは、ブランド初のアクティブスピーカー「Mozart Infinite」を発表した。シンプルな3ウェイスピーカーで、広めの部屋にスピーカー2本のみというシンプルなセットアップで再生していたが、清らかな水の流れを思わせる清潔な音場感と楽器の質感の高さで、今回のミュンヘン・ハイエンドの中でも音質的に印象に残ったスピーカーのひとつ。
詳細な資料は開示されていなかったが、背面端子を見てみるとRJ-45のネットワーク端子のほか、eARCに対応するHDMI端子、RCA/XLRのアナログ端子なども装備されている。今後は上位/下位モデルの展開も検討しているとのことだ。
その他注目のブランドの製品を写真でお届けする。