公開日 2024/05/18 13:57
最新ヘッドホン情報その2
<HIGH END>final「X8000」プロトタイプを試聴/iFi「Silent Power」始動を予告/ゲーミングエリアも
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
ますます存在感を高めるヘッドホン関連市場。ここではミュンヘン・ハイエンドにおける、final、iFi audio、Ferrum Audio、ORB等などの展示内容を紹介しよう。
昨年、フラグシップヘッドホン「X8000」を発表したfinal。今年はプロトタイプの実機を試聴することができた。昨年の発表以来、世界中から「早く製品化を!」という声が上がっているそうで、年内には国内でも正式発表・発売を予定しているという。
X8000は、同社のフラグシップとなるワイヤードヘッドホンで、これまで培った音響技術をすべて投入したと謳っている。ハウジングはチタンの削り出しで、独自のエッチングが施されたダイヤフラムも特徴。キラキラと光るゴージャスな仕上げにも目を惹く。
MSB Technologyのヘッドホンアンプと組み合わせて聴いてみると、まず何よりエネルギッシュでストレート、パワフルなサウンドという印象。YOASOBIの峻烈なサウンドをこれでもかと送り出し、まさに音楽そのものに没入させられる感覚だ。スタッフによると「まだ音質は最終調整段階で、さらにここからもっと良くなりますよ」ということなので期待したい。
また日本では「自分ダミーヘッド」の名で展開されている、同社の完全ワイヤレスイヤホン「ZE8000」を自分仕様にカスタマイズするサービスは、海外向けには「Digital Twin Audio Simulation」という名で展開。“デジタル・ツイン”とはなかなかナイスなネーミング。会場でも測定が行われており、finalの斬新な試みに海外からも高い関心が寄せられていた。
iFi audioは新製品の展示こそなかったが、新たに「Silent Power by iFi audio」というシリーズを展開することを発表。これまでリリースしてきたiPowerEliteやiPurifier等のノイズ対策アイテムなどを、改めてこのシリーズに「再編成」する。ガルバニック・アイソレーション技術を活用した新製品も計画しているという。
展示は「IFi MUSEUM」として、これまでブランド設立から12年の間に誕生した、様々な画期的なプロダクトを「ZEN」「NEO」「PRO」などのジャンルごとに分けて展示。さらに「iDSD Diablo2」のゴールドバージョンも展示されていた。
ポーランドのFerrum Audioは、強化電源「HYPSOS」の出力を2系統に分岐させる「HYPSOS Dual Output」が初登場。たとえば同社のヘッドホンアンプ「OOR」とUSB-DAC「WANDLA」の両方に接続したい場合などに活用できる。
これまでも専用の分岐アダプターFerrum Power Splitterを発売していたが、直接出力できるようにした方が音質面でも有利と考え、HYPSOS Dual Outputを発売する。前面からみると既存モデルと全く共通だが、背面は出力端子を2系統搭載。一つはメインでひとつはAUXとなっており、たとえばFerrumの製品であれば、OORをメインに、WANDLAをAUXに繋ぐのがおすすめだと教えてくれた。
日本メーカーのORBは、今回は台湾のコネクターメーカーAECOとともに出展。昨年発表した人工宝石「クレサンベール」を装着したファッション性豊かなイヤホンや、同社の海外向けの人気商品であるというスタビライザーや消磁機などを展示していた。
そのほか、今回初の取り組みとして実施された「GAMING ZONE」は子どもたちにも大人気。親子連れで来場し、子どもと大人が一緒になってゲーミングゾーンで夢中になって遊んでいる、という姿が多くみられた。POLK AUDIOのスピーカーやサウンドバーなども活用されており、新しいオーディオファンの獲得に大きな可能性が感じられた。
final「X8000」はエネルギッシュでストレートなサウンドに期待大
昨年、フラグシップヘッドホン「X8000」を発表したfinal。今年はプロトタイプの実機を試聴することができた。昨年の発表以来、世界中から「早く製品化を!」という声が上がっているそうで、年内には国内でも正式発表・発売を予定しているという。
X8000は、同社のフラグシップとなるワイヤードヘッドホンで、これまで培った音響技術をすべて投入したと謳っている。ハウジングはチタンの削り出しで、独自のエッチングが施されたダイヤフラムも特徴。キラキラと光るゴージャスな仕上げにも目を惹く。
MSB Technologyのヘッドホンアンプと組み合わせて聴いてみると、まず何よりエネルギッシュでストレート、パワフルなサウンドという印象。YOASOBIの峻烈なサウンドをこれでもかと送り出し、まさに音楽そのものに没入させられる感覚だ。スタッフによると「まだ音質は最終調整段階で、さらにここからもっと良くなりますよ」ということなので期待したい。
また日本では「自分ダミーヘッド」の名で展開されている、同社の完全ワイヤレスイヤホン「ZE8000」を自分仕様にカスタマイズするサービスは、海外向けには「Digital Twin Audio Simulation」という名で展開。“デジタル・ツイン”とはなかなかナイスなネーミング。会場でも測定が行われており、finalの斬新な試みに海外からも高い関心が寄せられていた。
iFi audioがノイズ対策アイテムを新たに再編成
iFi audioは新製品の展示こそなかったが、新たに「Silent Power by iFi audio」というシリーズを展開することを発表。これまでリリースしてきたiPowerEliteやiPurifier等のノイズ対策アイテムなどを、改めてこのシリーズに「再編成」する。ガルバニック・アイソレーション技術を活用した新製品も計画しているという。
展示は「IFi MUSEUM」として、これまでブランド設立から12年の間に誕生した、様々な画期的なプロダクトを「ZEN」「NEO」「PRO」などのジャンルごとに分けて展示。さらに「iDSD Diablo2」のゴールドバージョンも展示されていた。
Ferrum Audioから強化電源HYPSOSの出力を2系統にするアイテム
ポーランドのFerrum Audioは、強化電源「HYPSOS」の出力を2系統に分岐させる「HYPSOS Dual Output」が初登場。たとえば同社のヘッドホンアンプ「OOR」とUSB-DAC「WANDLA」の両方に接続したい場合などに活用できる。
これまでも専用の分岐アダプターFerrum Power Splitterを発売していたが、直接出力できるようにした方が音質面でも有利と考え、HYPSOS Dual Outputを発売する。前面からみると既存モデルと全く共通だが、背面は出力端子を2系統搭載。一つはメインでひとつはAUXとなっており、たとえばFerrumの製品であれば、OORをメインに、WANDLAをAUXに繋ぐのがおすすめだと教えてくれた。
日本メーカーのORBは、今回は台湾のコネクターメーカーAECOとともに出展。昨年発表した人工宝石「クレサンベール」を装着したファッション性豊かなイヤホンや、同社の海外向けの人気商品であるというスタビライザーや消磁機などを展示していた。
そのほか、今回初の取り組みとして実施された「GAMING ZONE」は子どもたちにも大人気。親子連れで来場し、子どもと大人が一緒になってゲーミングゾーンで夢中になって遊んでいる、という姿が多くみられた。POLK AUDIOのスピーカーやサウンドバーなども活用されており、新しいオーディオファンの獲得に大きな可能性が感じられた。
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