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公開日 2016/09/02 10:47
プレスカンファレンスの模様をレポート
<IFA>ソニー平井社長が語る「ラストワンインチ」戦略 - AIやロボティクスへの取り組みも加速
編集部:小澤貴信
現地時間9月1日、「IFA2016」のプレイベントにてソニーが開催したプレスカンファレンスに、ソニー(株)社長兼CEOの平井一夫氏が登壇。秋に発売する新製品に寄せる期待と、今後のコンシューマーエレクトロニクスを核としたビジネスの戦略を語った。
平井氏が語ったソニー全社のビジネス戦略の基本的な内容は、今年の6月末に開催された2016年度経営方針説明会(関連ニュース)の発表内容を踏襲するものだった。はじめに平井氏は「ソニーの経営、あるいは将来に対する不安の声がささやかれることもあったが、15年度の連結業績ではエレキ事業の黒字確保も達成し、着実な成果を挙げることができた。ソニーの未来は明るいと革新している」と強気の経営姿勢を打ち出した。
これまでIFAやCESなど大規模なイベントで重ねて口にしてきた「お客様の感性にうったえかける“感動”の体験を提供する」というスローガンについては、一定の成果を得るとともに、今後はよりユーザーに近い「ラストワンインチ」の距離感で感動価値を訴求していくフェーズに入ったとした。
平井氏は「漠然としたコンセプトではなく、手にとって使い、体験しながら感動が伝わってくるような製品をお客様に送り届けることが大事」としながら、今回のIFAではハイエンドオーディオの「Signatureシリーズ」(ウォークマン「NW-WM1Z」、ヘッドホン「MDR-Z1R」、ヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」)をはじめ、目に見えるかたちで差異化を図り、体験による価値を伝えられる製品が出揃ったと壇上で胸を張ってみせた。
平井氏は「コンシューマーエレクトロニクスにより、人々のクリエイティビティを刺激することはソニーが得意とするところ。エレクトロニクスの伸びしろはまだまだ大きい」としながら、特に今年の秋に「PlayStation VR」を発売してからもバーチャルリアリティのカテゴリーには力を入れていく考えを述べた。ゲームコンソールのPS4が直近でのソニーの飛躍を支えたことについても触れ、「PS4の累計実売台数が4,000万台を突破。歴代のPlayStationシリーズの中で最も速いペースで売れている」としながら、VR事業にソニーグループとして全力投球で挑み、新しいトレンドを創出していきたいと述べた。
新規ビジネスの創出プログラムについても、期待すべき製品が着実に成果を達成してきたことを強調する。次に期待する製品としては、文字盤とベルトに電子ペーパーを採用して、デザインを自由に変えられるスマートウォッチ「FES Watch」の名前を挙げた。
「Life Space UX」については日本で未発表・未発売の製品が発表されることはなかったが、日本では既に展開している超短焦点ポータブルプロジェクターやグラスサウンドスピーカーが英国でも発売されることが明らかにされた。
これも先の経営方針説明会で語られた通り、人工知能(AI)やロボティクスの取り組みについても、ソニーとしての挑戦を加速させる。平井氏は「残念ながらIFAで皆様にお知らせする製品を今回は用意していないが、ソニーが持てるビデオ・オーディオ、センシング、メカトロニクスやロボティクス、コミュニケーションの技術を全て駆使しながら魅力的な製品をかたちにしたい。ぜひ注目して欲しい」と語った。今後のスマートソリューションの取り組みについては、ソニー単体でまかなう考え方ではなく、パートナーの力も積極的に借りながら着実に、そしてユーザーにとって魅力的な成果を生んでいくことこそが重要であると強調していた。
ソニーモバイルコミュニケーションズからは同社EVP、グローバルセールス&マーケティング担当の古海英之氏が壇上にのぼり、スマートフォンの新しいプレミアムモデルである「Xperia XZ」などを発表。春のMWC2016でベールを脱いだ、プロジェクターやホームエージェントなどXperiaシリーズのIoT製品についても進捗を伝えた。
古海氏は「プロジェクターではYahoo JAPANと連携して買い物ができるようになったり、ホームエージェントはネスレのBluetooth接続に対応するエスプレッソマシンにつないで、コーヒーを美味しく淹れる機能が加わる」と説明しながら、パートナーとの連携による新しい価値の創造と、ユーザーの豊かな生活を実現するために、一歩踏み込んだ使い方ができるようになったことも紹介。片耳タイプのワイヤレスヘッドセット「Xperia Ear」が11月から全世界で発売されることを契機に、Xperiaのスマートプロダクトについても徐々に発展のプランを示していくことに対する意欲を表明した。
平井氏が語ったソニー全社のビジネス戦略の基本的な内容は、今年の6月末に開催された2016年度経営方針説明会(関連ニュース)の発表内容を踏襲するものだった。はじめに平井氏は「ソニーの経営、あるいは将来に対する不安の声がささやかれることもあったが、15年度の連結業績ではエレキ事業の黒字確保も達成し、着実な成果を挙げることができた。ソニーの未来は明るいと革新している」と強気の経営姿勢を打ち出した。
これまでIFAやCESなど大規模なイベントで重ねて口にしてきた「お客様の感性にうったえかける“感動”の体験を提供する」というスローガンについては、一定の成果を得るとともに、今後はよりユーザーに近い「ラストワンインチ」の距離感で感動価値を訴求していくフェーズに入ったとした。
平井氏は「漠然としたコンセプトではなく、手にとって使い、体験しながら感動が伝わってくるような製品をお客様に送り届けることが大事」としながら、今回のIFAではハイエンドオーディオの「Signatureシリーズ」(ウォークマン「NW-WM1Z」、ヘッドホン「MDR-Z1R」、ヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」)をはじめ、目に見えるかたちで差異化を図り、体験による価値を伝えられる製品が出揃ったと壇上で胸を張ってみせた。
平井氏は「コンシューマーエレクトロニクスにより、人々のクリエイティビティを刺激することはソニーが得意とするところ。エレクトロニクスの伸びしろはまだまだ大きい」としながら、特に今年の秋に「PlayStation VR」を発売してからもバーチャルリアリティのカテゴリーには力を入れていく考えを述べた。ゲームコンソールのPS4が直近でのソニーの飛躍を支えたことについても触れ、「PS4の累計実売台数が4,000万台を突破。歴代のPlayStationシリーズの中で最も速いペースで売れている」としながら、VR事業にソニーグループとして全力投球で挑み、新しいトレンドを創出していきたいと述べた。
新規ビジネスの創出プログラムについても、期待すべき製品が着実に成果を達成してきたことを強調する。次に期待する製品としては、文字盤とベルトに電子ペーパーを採用して、デザインを自由に変えられるスマートウォッチ「FES Watch」の名前を挙げた。
「Life Space UX」については日本で未発表・未発売の製品が発表されることはなかったが、日本では既に展開している超短焦点ポータブルプロジェクターやグラスサウンドスピーカーが英国でも発売されることが明らかにされた。
これも先の経営方針説明会で語られた通り、人工知能(AI)やロボティクスの取り組みについても、ソニーとしての挑戦を加速させる。平井氏は「残念ながらIFAで皆様にお知らせする製品を今回は用意していないが、ソニーが持てるビデオ・オーディオ、センシング、メカトロニクスやロボティクス、コミュニケーションの技術を全て駆使しながら魅力的な製品をかたちにしたい。ぜひ注目して欲しい」と語った。今後のスマートソリューションの取り組みについては、ソニー単体でまかなう考え方ではなく、パートナーの力も積極的に借りながら着実に、そしてユーザーにとって魅力的な成果を生んでいくことこそが重要であると強調していた。
ソニーモバイルコミュニケーションズからは同社EVP、グローバルセールス&マーケティング担当の古海英之氏が壇上にのぼり、スマートフォンの新しいプレミアムモデルである「Xperia XZ」などを発表。春のMWC2016でベールを脱いだ、プロジェクターやホームエージェントなどXperiaシリーズのIoT製品についても進捗を伝えた。
古海氏は「プロジェクターではYahoo JAPANと連携して買い物ができるようになったり、ホームエージェントはネスレのBluetooth接続に対応するエスプレッソマシンにつないで、コーヒーを美味しく淹れる機能が加わる」と説明しながら、パートナーとの連携による新しい価値の創造と、ユーザーの豊かな生活を実現するために、一歩踏み込んだ使い方ができるようになったことも紹介。片耳タイプのワイヤレスヘッドセット「Xperia Ear」が11月から全世界で発売されることを契機に、Xperiaのスマートプロダクトについても徐々に発展のプランを示していくことに対する意欲を表明した。