ニュース
HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2016/09/20 18:31
放送事業向け120型モデルや8Kテレビも
シャープ、“世界初”45型4KテレビでAQUOSラインナップ強化。4K市場のシェア強化へ
編集部:川田菜月
シャープ(株)は、今後のテレビ事業に関する方針や製品展開を語る記者向け説明会を開催した。同社 ディスプレイカンパニー デジタル情報家電事業本部・副事業本部長 兼 海外事業部長 喜多村和洋氏が登壇し、9月30日に発売する45型の4K液晶テレビ「LC-45US40」を含めた“4K AQUOS”のフルラインナップをアピールした。
同社のテレビ事業は、デジタル情報家電事業本部として8月27日付でディスプレイカンパニーの傘下に入り、分社化経営を狙いとした事業拡大・収益基盤の強化を目指す。その中で4Kテレビのラインナップを豊富に展開し、様々なユーザーニーズに応える製品作りを進めている(関連ニュース)。
GfK Japanの調査によれば、国内の4Kテレビ市場は伸長が続いており、2016年上期(8月まで)の販売台数構成比は23%と2015年下期の18%と比較から更に上昇している。サイズ別に見ると、特に40〜52型が販売台数を伸ばしており、4Kテレビ販売台数全体の約66%を占めている。
今回このニーズの高いサイズのラインナップを拡充するべく、シャープではHDR対応の「US40」ラインに新サイズ45型モデル「LC-45US40」を追加した(関連ニュース)。同社によれば、4Kテレビとして45型サイズの製品は世界初だという。価格はオープンだが、19万円前後での実売が予想される。
LC-45US40は、“画質・音質・使い勝手のどれにおいても満足できるモデル”を目的として開発されたモデル。解像度3,840×2,160の4K表示が可能で、HDR信号をサポートし、Ultra HD Blu-rayの映像入力やひかりTV、NETFLIXにも対応する。
画質の面では、低反射な「N-Blackパネル」を採用し、独自開発のLEDバックライトにより消費電力を抑えて明るさをアップする「リッチブライトネス」技術を備える。音質は、オンキヨーと共同開発による聞き取りやすい高音質を実現するという2.1chシステムを採用。使い勝手の面では、画面角度を左右に調節できるスイーベルスタンドを採用し、視聴位置に合わせて左右30度まで向きを変えることができる。
なおこれまで“45型”サイズが無かったことについて同社は、パネルが作りにくいなどの問題があったと説明。だが製品全体を考えた時、ユーザーがより選択しやすいラインナップを充実させるべく開発を進め、製品化を実現させたという。また開発の企画主旨として、過去のAQUOS製品で最も需要の多かった“32型”モデルからの買い替えに最適なサイズとして提案している。
過去AQUOS製品の出荷台数は約3,800万台で、32型モデルは全体の約30〜40%を占めている。主に買い換え対象と考えられる2010年以前においては、業界全体で2,410万台の32型モデルが販売されており、同社はそのうち約910万台がAQUOSユーザーと考えているという。そのユーザーに向けて、45型4Kテレビに置き換えることでサイズアップを図り「一つ生活を豊かにすることができれば」と語る。
実際に2007年発売の32型液晶テレビ「LC-32D10」と比較してみると、高さは32型が61.4cmに対し45型は61.8cmとほとんど同じで、画面の面積は約2倍と大幅に拡大している。横幅は広がったものの、スタンド部は32型が50.9cmに対して45型は58.2cmと、設置スペースもほぼ変わらず置けるサイズだ。画面の中心部は変わっていないため、同社は「今までの視聴環境にそのまま置き換えられる」とアピールする。
副事業本部長の喜多村氏は、「LC-45US40の発売により、4K AQUOSは40〜80型と7サイズ11機種が豊富なサイズとスペックで、様々なユーザーニーズに応えられる4Kラインナップを揃える。年末商戦に向けて4K市場におけるトップシェアを盤石なものにしていきたい」とし、「鴻海との協業により、更なるグローバルシェアの拡大を目指す」と語った。
なお本日の説明会会場ではコンシューマー向け4Kテレビのラインナップのほか、業務用や海外向けに展開されている120型4K、90型2Kの大型テレビや、8K対応の85型テレビなども参考展示されていた。これらの製品は主に放送事業向けに開発・販売されている。
90型2Kテレビについては、アメリカではコンシューマー向けにも展開されており、家庭のほか会議室のモニターとしてなどの需要も高いという。また、5月に開発を発表した8K受信機も参考展示。85型8K対応テレビと共にNHKの各放送局などに導入されているとのこと。
喜多村氏は同社の今後の方針を「“輝けるグローバルブランド”に成長することを掲げ、ブランド力を高めるべく様々な施策を検討している」と語った。
また、「テレビ事業では全体として8K対応も含めて国内シェアを伸ばしていく」とし、「同時に、海外事業の方針については、中国をはじめとしてアフリカ地域や新興国などブラウン管テレビから液晶テレビへの移行が進む地域において、販売数量を伸ばしていく。また、シャープブランドがある程度浸透しているASEAN地域や中国を中心にシェアを獲得していきたい」と述べた。特に中国においては、4Kテレビの立ち上がりや浸透スピードが速く、今後の8K展開も期待したいとのことだ。
同社のテレビ事業は、デジタル情報家電事業本部として8月27日付でディスプレイカンパニーの傘下に入り、分社化経営を狙いとした事業拡大・収益基盤の強化を目指す。その中で4Kテレビのラインナップを豊富に展開し、様々なユーザーニーズに応える製品作りを進めている(関連ニュース)。
GfK Japanの調査によれば、国内の4Kテレビ市場は伸長が続いており、2016年上期(8月まで)の販売台数構成比は23%と2015年下期の18%と比較から更に上昇している。サイズ別に見ると、特に40〜52型が販売台数を伸ばしており、4Kテレビ販売台数全体の約66%を占めている。
今回このニーズの高いサイズのラインナップを拡充するべく、シャープではHDR対応の「US40」ラインに新サイズ45型モデル「LC-45US40」を追加した(関連ニュース)。同社によれば、4Kテレビとして45型サイズの製品は世界初だという。価格はオープンだが、19万円前後での実売が予想される。
LC-45US40は、“画質・音質・使い勝手のどれにおいても満足できるモデル”を目的として開発されたモデル。解像度3,840×2,160の4K表示が可能で、HDR信号をサポートし、Ultra HD Blu-rayの映像入力やひかりTV、NETFLIXにも対応する。
画質の面では、低反射な「N-Blackパネル」を採用し、独自開発のLEDバックライトにより消費電力を抑えて明るさをアップする「リッチブライトネス」技術を備える。音質は、オンキヨーと共同開発による聞き取りやすい高音質を実現するという2.1chシステムを採用。使い勝手の面では、画面角度を左右に調節できるスイーベルスタンドを採用し、視聴位置に合わせて左右30度まで向きを変えることができる。
なおこれまで“45型”サイズが無かったことについて同社は、パネルが作りにくいなどの問題があったと説明。だが製品全体を考えた時、ユーザーがより選択しやすいラインナップを充実させるべく開発を進め、製品化を実現させたという。また開発の企画主旨として、過去のAQUOS製品で最も需要の多かった“32型”モデルからの買い替えに最適なサイズとして提案している。
過去AQUOS製品の出荷台数は約3,800万台で、32型モデルは全体の約30〜40%を占めている。主に買い換え対象と考えられる2010年以前においては、業界全体で2,410万台の32型モデルが販売されており、同社はそのうち約910万台がAQUOSユーザーと考えているという。そのユーザーに向けて、45型4Kテレビに置き換えることでサイズアップを図り「一つ生活を豊かにすることができれば」と語る。
実際に2007年発売の32型液晶テレビ「LC-32D10」と比較してみると、高さは32型が61.4cmに対し45型は61.8cmとほとんど同じで、画面の面積は約2倍と大幅に拡大している。横幅は広がったものの、スタンド部は32型が50.9cmに対して45型は58.2cmと、設置スペースもほぼ変わらず置けるサイズだ。画面の中心部は変わっていないため、同社は「今までの視聴環境にそのまま置き換えられる」とアピールする。
副事業本部長の喜多村氏は、「LC-45US40の発売により、4K AQUOSは40〜80型と7サイズ11機種が豊富なサイズとスペックで、様々なユーザーニーズに応えられる4Kラインナップを揃える。年末商戦に向けて4K市場におけるトップシェアを盤石なものにしていきたい」とし、「鴻海との協業により、更なるグローバルシェアの拡大を目指す」と語った。
なお本日の説明会会場ではコンシューマー向け4Kテレビのラインナップのほか、業務用や海外向けに展開されている120型4K、90型2Kの大型テレビや、8K対応の85型テレビなども参考展示されていた。これらの製品は主に放送事業向けに開発・販売されている。
90型2Kテレビについては、アメリカではコンシューマー向けにも展開されており、家庭のほか会議室のモニターとしてなどの需要も高いという。また、5月に開発を発表した8K受信機も参考展示。85型8K対応テレビと共にNHKの各放送局などに導入されているとのこと。
喜多村氏は同社の今後の方針を「“輝けるグローバルブランド”に成長することを掲げ、ブランド力を高めるべく様々な施策を検討している」と語った。
また、「テレビ事業では全体として8K対応も含めて国内シェアを伸ばしていく」とし、「同時に、海外事業の方針については、中国をはじめとしてアフリカ地域や新興国などブラウン管テレビから液晶テレビへの移行が進む地域において、販売数量を伸ばしていく。また、シャープブランドがある程度浸透しているASEAN地域や中国を中心にシェアを獲得していきたい」と述べた。特に中国においては、4Kテレビの立ち上がりや浸透スピードが速く、今後の8K展開も期待したいとのことだ。