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公開日 2018/01/11 13:49
ドルビービジョン対応PCも登場
<CES>ドルビービジョンの普及に拍車。対応テレビ「600ドルから手に入る」とアピール
編集部:風間雄介
米ラスベガスで開催されている「2018 International CES」。ドルビーは本会場とは別のホテルにプライベートブースを構え、ドルビービジョンとドルビーアトモスの最新状況について説明した。
ドルビービジョンは、HDR(ハイダイナミックレンジ)映像を記録するための方式の一つ。シーンごと、あるいはフレームごとに異なる映像の輝度情報に合わせ、動的に変化するダイナミックメタデータを記録できることが特徴。
UHD BDの必須技術であるHDR10はコンテンツに対して一つの静的メタデータしか持たないため、ダイナミックメタデータを使う同方式の方が画質面で優位性があるとドルビーは主張している。
これに対して、最近になってパナソニックとサムスン、20世紀FOXが、共同で「HDR10+」という最新規格を提案し、もうすぐライセンス認証がはじまる予定だ。HDR10+もダイナミックメタデータを採用しており、加えて導入に際して特許ライセンス料が不要で、オープンな規格であることが特徴となっている。
ドルビーはプレス向けの説明の中で、ドルビービジョンの普及に拍車がかかってきているとアピール。スタジオでは、ディズニー、ライオンズゲート、MGM、パラマウント、ソニー・ピクチャーズ、ユニバーサル、ワーナーの7スタジオに加え、Netflixも採用していることから、8つのメジャースタジオがドルビービジョンを採用しているとした。20世紀FOXは含まれていない。
またストリーミングサービス提供会社でも、Amazon、アップル、Netflix、NTTぷらら、テンセント、VUDU、iQIYIの7サービスがドルビービジョンを採用している。
ハード面はどうか。テレビではLG、ソニー、シャープ、Philips、ハイセンス、TCL、VIZIOなどのメジャーブランドを含め、計12のグローバルブランドが対応テレビを発売している。
テレビについて特にドルビーが強調していたのが、高級モデルだけでなく、中級、あるいはそれ以下のモデルにもドルビービジョンが採用されはじめていること。「いまでは600ドルからドルビービジョン対応テレビが手に入る」とアピールし、低価格なテレビでもドルビービジョン技術で高画質映像が表示できるメリットを説いた。
さらに、アップルがiPhoneの新モデル(iPhone X/iPhone 8/iPhone 8 Plus)やiTunesのエコシステムにドルビービジョンを組み込んだことも強調。巨大なユーザー数を抱えているブランドだけに、その意義は非常に大きい。iTunesではすでに200タイトルがドルビービジョンに対応しているという。
放送についても、BTやfrance tv、rtveなどと組んでドルビービジョンのライブ放送のトライアルを行っているほか、アメリカの地上波デジタルテレビ規格「ATSC3.0」にもドルビービジョンが含まれていると説明した。
またドルビーでは、今回のCESにあわせて発表されたLenovoのノートPC「ThinkPad X1」について、ドルビービジョン対応モデルも用意されていることを紹介。対応モデルの解像度はWQHD(2,560x1,440)で、輝度は500nits。ドルビービジョンには、4月頃に行われる予定のファームウェアアップデートで対応する予定という。
テレビ映像のデモでは、ドルビーのプロ用リファレンスモニター(Professional Reference Monitor)「PRM-4220」と、ドルビービジョン対応テレビ、そしてHDR10に対応したテレビでHDR映像の比較視聴を行った。なおドルビーPRMの解像度はフルHDで、ダイナミックレファレンスモード時の輝度は600nits。
デモでは、TCLなどの比較的安価なテレビでも、ドルビービジョン対応モデルでは、リファレンスモニターに近い映像表現が行えているとアピール。それに対してHDR10対応モニターでは、高輝度部が飽和してのっぺりとした映像になっていると指摘した。
またスマートフォンでは、iPhone Xで表示したドルビービジョン映像と、Galaxy S8+で表示したHDR10映像の比較を実施。一見色乗りがよく派手に見えるのはGalaxy S8+の方なのだが、高輝度部が飽和せず、ディテールがしっかり出ているのはiPhone Xの方だった。
■ドルビーアトモス対応作品は映画以外も充実しはじめた
ドルビーアトモスについてもデモが行われた。ドルビービジョンと同じく、アトモスもパートナーが拡大しており、同技術を採用しているハードウェアパートナーは30以上、コンテンツパートナーは25以上、メジャーストリーミング&ペイTVサービスは15以上になったという。
説明員はドルビーアトモス対応のハードとコンテンツについて、ドルビービジョンと同じく、ハイエンド以外のものにも広がってきていると紹介した。
コンテンツについては、制作ツールの整備などに伴い、中規模予算のものがドルビーアトモスを採用するケースが増えてきている。また、映画だけでなくバラエティー番組やスポーツ番組などにも採用例が増えていることも強調した。デモでは、全仏オープンの映像をドルビーアトモスとステレオで聴き比べ、臨場感の違いをアピールしていた。
またハードについても、LGやソニーが安価なサウンドバーにドルビーアトモスを採用しようとしていることに触れ、ますます搭載モデルが増えるだろうと説明した。
ドルビービジョンは、HDR(ハイダイナミックレンジ)映像を記録するための方式の一つ。シーンごと、あるいはフレームごとに異なる映像の輝度情報に合わせ、動的に変化するダイナミックメタデータを記録できることが特徴。
UHD BDの必須技術であるHDR10はコンテンツに対して一つの静的メタデータしか持たないため、ダイナミックメタデータを使う同方式の方が画質面で優位性があるとドルビーは主張している。
これに対して、最近になってパナソニックとサムスン、20世紀FOXが、共同で「HDR10+」という最新規格を提案し、もうすぐライセンス認証がはじまる予定だ。HDR10+もダイナミックメタデータを採用しており、加えて導入に際して特許ライセンス料が不要で、オープンな規格であることが特徴となっている。
ドルビーはプレス向けの説明の中で、ドルビービジョンの普及に拍車がかかってきているとアピール。スタジオでは、ディズニー、ライオンズゲート、MGM、パラマウント、ソニー・ピクチャーズ、ユニバーサル、ワーナーの7スタジオに加え、Netflixも採用していることから、8つのメジャースタジオがドルビービジョンを採用しているとした。20世紀FOXは含まれていない。
またストリーミングサービス提供会社でも、Amazon、アップル、Netflix、NTTぷらら、テンセント、VUDU、iQIYIの7サービスがドルビービジョンを採用している。
ハード面はどうか。テレビではLG、ソニー、シャープ、Philips、ハイセンス、TCL、VIZIOなどのメジャーブランドを含め、計12のグローバルブランドが対応テレビを発売している。
テレビについて特にドルビーが強調していたのが、高級モデルだけでなく、中級、あるいはそれ以下のモデルにもドルビービジョンが採用されはじめていること。「いまでは600ドルからドルビービジョン対応テレビが手に入る」とアピールし、低価格なテレビでもドルビービジョン技術で高画質映像が表示できるメリットを説いた。
さらに、アップルがiPhoneの新モデル(iPhone X/iPhone 8/iPhone 8 Plus)やiTunesのエコシステムにドルビービジョンを組み込んだことも強調。巨大なユーザー数を抱えているブランドだけに、その意義は非常に大きい。iTunesではすでに200タイトルがドルビービジョンに対応しているという。
放送についても、BTやfrance tv、rtveなどと組んでドルビービジョンのライブ放送のトライアルを行っているほか、アメリカの地上波デジタルテレビ規格「ATSC3.0」にもドルビービジョンが含まれていると説明した。
またドルビーでは、今回のCESにあわせて発表されたLenovoのノートPC「ThinkPad X1」について、ドルビービジョン対応モデルも用意されていることを紹介。対応モデルの解像度はWQHD(2,560x1,440)で、輝度は500nits。ドルビービジョンには、4月頃に行われる予定のファームウェアアップデートで対応する予定という。
テレビ映像のデモでは、ドルビーのプロ用リファレンスモニター(Professional Reference Monitor)「PRM-4220」と、ドルビービジョン対応テレビ、そしてHDR10に対応したテレビでHDR映像の比較視聴を行った。なおドルビーPRMの解像度はフルHDで、ダイナミックレファレンスモード時の輝度は600nits。
デモでは、TCLなどの比較的安価なテレビでも、ドルビービジョン対応モデルでは、リファレンスモニターに近い映像表現が行えているとアピール。それに対してHDR10対応モニターでは、高輝度部が飽和してのっぺりとした映像になっていると指摘した。
またスマートフォンでは、iPhone Xで表示したドルビービジョン映像と、Galaxy S8+で表示したHDR10映像の比較を実施。一見色乗りがよく派手に見えるのはGalaxy S8+の方なのだが、高輝度部が飽和せず、ディテールがしっかり出ているのはiPhone Xの方だった。
■ドルビーアトモス対応作品は映画以外も充実しはじめた
ドルビーアトモスについてもデモが行われた。ドルビービジョンと同じく、アトモスもパートナーが拡大しており、同技術を採用しているハードウェアパートナーは30以上、コンテンツパートナーは25以上、メジャーストリーミング&ペイTVサービスは15以上になったという。
説明員はドルビーアトモス対応のハードとコンテンツについて、ドルビービジョンと同じく、ハイエンド以外のものにも広がってきていると紹介した。
コンテンツについては、制作ツールの整備などに伴い、中規模予算のものがドルビーアトモスを採用するケースが増えてきている。また、映画だけでなくバラエティー番組やスポーツ番組などにも採用例が増えていることも強調した。デモでは、全仏オープンの映像をドルビーアトモスとステレオで聴き比べ、臨場感の違いをアピールしていた。
またハードについても、LGやソニーが安価なサウンドバーにドルビーアトモスを採用しようとしていることに触れ、ますます搭載モデルが増えるだろうと説明した。