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公開日 2018/01/12 12:41
オンキヨーAVアンプはSONOSと連携
<CES>パイオニア、初の完全ワイヤレスイヤホン/オンキヨー、独自AI採用のネックバンドスピーカー
編集部:風間雄介
米ラスベガスで開催中の「2018 International CES」において、オンキヨー・パイオニアは、新製品や試作機を多数展示している。
まず、実際に発売が決定している製品で注目したいのは、パイオニアブランド初の完全ワイヤレスイヤホン「SE-C8TW」だ。価格は99.99ドルで、近日中の発売を見込む。日本での発売も検討しているという。
SE-C8TWはBluetooth 4.1を採用。A2DPプロファイルに準拠している。サポートしている音声コーデックはSBC/AACとなる。マイクも備え、通話も行える。さらにハウジング全体がシリコンスリーブで覆われているため滑りにくく、装着した際のフィット感を高めている。
ユニットは6mmのダイナミックドライバーを搭載。このドライバーの構造を工夫することで音質を高めたとしている。
バッテリー持続時間は、イヤホン本体で約3時間。バッテリー内蔵ケースで2回分の充電が行え、計9時間の使用が行える。
■オンキヨーが技術をまとめあげ開発したウェアラブルスピーカー
そのほか、今回展示していたもので最大の目玉は、オンキヨーが新たに開発したウェアラブルスピーカー「VC-NX01(仮称)」だ。今回の展示の反響を見て、実際の製品化や発売時期などを決めていきたい、という。2018年から2019年頃の発売を見込む。
本機は、ネックバンド型のウェアラブルスピーカー。首に掛けて使用し、耳を塞がないため、たとえば自転車や車で走行中でも使用できる。バンドの左右部にスピーカーを備え、耳に音を直接届け、高い音質を実現するという。またセンサーで装着状態かどうかを判別するため、電源オン/オフの必要がないことも特徴だ。
今回の試作機のキモは、オンキヨーが現在進めている「マルチAI」の考え方を体現した製品であるということだ。
「AIを使った音声アシスタントでは、Googleアシスタント、Amazon Alexaが強いのが事実です。我々も対応スピーカーを発売しており、これらを否定するものではありません。ただしGoogle/Amazonでは、まだできていないことがあるのも確かです。今回は、オンキヨーが提携している会社の技術を活用しながら、オンキヨー独自のAIとしてまとめ上げ、それを搭載した試作機を作りました」(オンキヨー(株) AI/IoT事業推進室 副室長の八木真人氏)。
なおAI自体は、オンキヨーが2017年1月にグローバルパートナーシップを発表したSound Hound社の「HOUNDIFY」を採用している。
GoogleアシスタントやAmazon Alexaができていないことの筆頭に挙げられるのが、ボイスアシスタントの声の変更だ(Siriは女性/男性のみ切り替えられる)。今回の試作機では、ジョージという男性の声、ルース(ルーシー)という女性の声、そしてシンシアという女性の声、計3種類の声を切り替えることができる。
ネックバンドを装着したら、「ハロー、ブルージニー」とウェイクワードを言って、音声アシスタントを呼び出す。すると「ポロン」と音がして待機状態になるので、「ルーシーの声に変更して」と英語で話しかけると、アシスタントの声が即座にルーシーへ変わる。その模様を動画でご覧いただこう。
この技術を使えば、たとえば複数の声優の声を切り替えたり、といったことが可能になる。なお、このアシスタントの声を選択できる技術は「Onkyo Voice」という名称で、東芝デジタルソリューションズ(株)が展開している「RECAIUS(リカイアス)」の音声合成技術と、オンキヨーの音声入出力に関する技術を組み合わせたもの。
この試作機は、それまでの質問や会話の文脈を理解し、適切な応答をすることも特徴だ。たとえば「カリフォルニア・ロングビーチの近くで良いレストランは?」と聞くと、いくつか候補を読み上げるのだが、そのあとに「Sushiメニューがあるところは?」と聞くと、寿司を提供する店だけを絞り込める。さらに「フリーWi-Fiがあるところは?」と尋ねると、この条件も加わり、店をどんどん絞り込んでいける。
さらに通知には、同社が協業しているNAINのサービスと連携することを想定している。
■Siri対応スピーカーも開発中。オンキヨーAVアンプはSONOSと連携
そのほか同社ブースには、パイオニアブランドのヘッドホン「SE-MASTER1」や「SE-MONITOR5」、DAP「DP-X1A」「XDP-300R」や、日本におけるrubatoやprivateの海外展開モデルも展示していた。
さらに、これはBtoBの製品となるが、加振器を使ったスピーカーシステムも展示していた。文字通り振動発生器を使って音を出す製品で、通常のスピーカーユニットを取り付けられない場所からも音を発生させられる。
ブースでは、板や鏡から音を出すシステムをデモしていた。また、昨年一部で話題となった「音の良い炊飯器」(関連ニュース)も置かれていた。
また、スマートスピーカーでは、日本ですでに発売しているGoogleアシスタント対応モデル「G3」と、Alexa対応モデル「P3」の海外モデルを出展。また海外でのみ展開している、カメラや各種センサーを搭載したモデル「VC-FLX1」も置かれていた。
iPhone関係のモデルでは、RAYZやRAYZ Rallyといった、アプリと連動する独自のアクセサリーを展示。北米でのプレゼンスをさらに高めていくという。
iPhone関連の試作機では、「ヘイ、Siri」対応スピーカーというものも展示されていた。スピーカーの中央にLightningコネクターが搭載されており、ここにiPhoneを挿し込むと、充電ができるとともに、スピーカーの大音量で音声アシスタントが活用できるというもの。まだ正式に発売するかどうかわからないプロトタイプとのことだが、今後の動向に注目したい。
AVアンプ関連では、オンキヨーブランドのAVアンプがSONOS Connectに対応することも発表されていた。SONOSは日本では事業展開されておらず、馴染みがないかもしれないが、欧米では非常にシェアが高く、ワイヤレススピーカーの代名詞的存在。今回AVアンプが対応したことで、SONOSのアプリからAVアンプで音を出力したり、SONOSのスピーカーとマルチルームシステムを組むといったことが可能になる。
まず、実際に発売が決定している製品で注目したいのは、パイオニアブランド初の完全ワイヤレスイヤホン「SE-C8TW」だ。価格は99.99ドルで、近日中の発売を見込む。日本での発売も検討しているという。
SE-C8TWはBluetooth 4.1を採用。A2DPプロファイルに準拠している。サポートしている音声コーデックはSBC/AACとなる。マイクも備え、通話も行える。さらにハウジング全体がシリコンスリーブで覆われているため滑りにくく、装着した際のフィット感を高めている。
ユニットは6mmのダイナミックドライバーを搭載。このドライバーの構造を工夫することで音質を高めたとしている。
バッテリー持続時間は、イヤホン本体で約3時間。バッテリー内蔵ケースで2回分の充電が行え、計9時間の使用が行える。
■オンキヨーが技術をまとめあげ開発したウェアラブルスピーカー
そのほか、今回展示していたもので最大の目玉は、オンキヨーが新たに開発したウェアラブルスピーカー「VC-NX01(仮称)」だ。今回の展示の反響を見て、実際の製品化や発売時期などを決めていきたい、という。2018年から2019年頃の発売を見込む。
本機は、ネックバンド型のウェアラブルスピーカー。首に掛けて使用し、耳を塞がないため、たとえば自転車や車で走行中でも使用できる。バンドの左右部にスピーカーを備え、耳に音を直接届け、高い音質を実現するという。またセンサーで装着状態かどうかを判別するため、電源オン/オフの必要がないことも特徴だ。
今回の試作機のキモは、オンキヨーが現在進めている「マルチAI」の考え方を体現した製品であるということだ。
「AIを使った音声アシスタントでは、Googleアシスタント、Amazon Alexaが強いのが事実です。我々も対応スピーカーを発売しており、これらを否定するものではありません。ただしGoogle/Amazonでは、まだできていないことがあるのも確かです。今回は、オンキヨーが提携している会社の技術を活用しながら、オンキヨー独自のAIとしてまとめ上げ、それを搭載した試作機を作りました」(オンキヨー(株) AI/IoT事業推進室 副室長の八木真人氏)。
なおAI自体は、オンキヨーが2017年1月にグローバルパートナーシップを発表したSound Hound社の「HOUNDIFY」を採用している。
GoogleアシスタントやAmazon Alexaができていないことの筆頭に挙げられるのが、ボイスアシスタントの声の変更だ(Siriは女性/男性のみ切り替えられる)。今回の試作機では、ジョージという男性の声、ルース(ルーシー)という女性の声、そしてシンシアという女性の声、計3種類の声を切り替えることができる。
ネックバンドを装着したら、「ハロー、ブルージニー」とウェイクワードを言って、音声アシスタントを呼び出す。すると「ポロン」と音がして待機状態になるので、「ルーシーの声に変更して」と英語で話しかけると、アシスタントの声が即座にルーシーへ変わる。その模様を動画でご覧いただこう。
この技術を使えば、たとえば複数の声優の声を切り替えたり、といったことが可能になる。なお、このアシスタントの声を選択できる技術は「Onkyo Voice」という名称で、東芝デジタルソリューションズ(株)が展開している「RECAIUS(リカイアス)」の音声合成技術と、オンキヨーの音声入出力に関する技術を組み合わせたもの。
この試作機は、それまでの質問や会話の文脈を理解し、適切な応答をすることも特徴だ。たとえば「カリフォルニア・ロングビーチの近くで良いレストランは?」と聞くと、いくつか候補を読み上げるのだが、そのあとに「Sushiメニューがあるところは?」と聞くと、寿司を提供する店だけを絞り込める。さらに「フリーWi-Fiがあるところは?」と尋ねると、この条件も加わり、店をどんどん絞り込んでいける。
さらに通知には、同社が協業しているNAINのサービスと連携することを想定している。
■Siri対応スピーカーも開発中。オンキヨーAVアンプはSONOSと連携
そのほか同社ブースには、パイオニアブランドのヘッドホン「SE-MASTER1」や「SE-MONITOR5」、DAP「DP-X1A」「XDP-300R」や、日本におけるrubatoやprivateの海外展開モデルも展示していた。
さらに、これはBtoBの製品となるが、加振器を使ったスピーカーシステムも展示していた。文字通り振動発生器を使って音を出す製品で、通常のスピーカーユニットを取り付けられない場所からも音を発生させられる。
ブースでは、板や鏡から音を出すシステムをデモしていた。また、昨年一部で話題となった「音の良い炊飯器」(関連ニュース)も置かれていた。
また、スマートスピーカーでは、日本ですでに発売しているGoogleアシスタント対応モデル「G3」と、Alexa対応モデル「P3」の海外モデルを出展。また海外でのみ展開している、カメラや各種センサーを搭載したモデル「VC-FLX1」も置かれていた。
iPhone関係のモデルでは、RAYZやRAYZ Rallyといった、アプリと連動する独自のアクセサリーを展示。北米でのプレゼンスをさらに高めていくという。
iPhone関連の試作機では、「ヘイ、Siri」対応スピーカーというものも展示されていた。スピーカーの中央にLightningコネクターが搭載されており、ここにiPhoneを挿し込むと、充電ができるとともに、スピーカーの大音量で音声アシスタントが活用できるというもの。まだ正式に発売するかどうかわからないプロトタイプとのことだが、今後の動向に注目したい。
AVアンプ関連では、オンキヨーブランドのAVアンプがSONOS Connectに対応することも発表されていた。SONOSは日本では事業展開されておらず、馴染みがないかもしれないが、欧米では非常にシェアが高く、ワイヤレススピーカーの代名詞的存在。今回AVアンプが対応したことで、SONOSのアプリからAVアンプで音を出力したり、SONOSのスピーカーとマルチルームシステムを組むといったことが可能になる。