PRミュージックラバーが手がける唯一無二のサブスク・DLプラットフォーム
ついに始まった日本版Qobuz! 運営が語る“音楽好きに愛される”ハイレゾサブスクの魅力とは
ハイレゾストリーミングサービスの「Qobuz(コバズ)」が、ついに日本上陸。かねてより「音が良いストリーミング」として世界的にメジャーな存在だったため、多くのオーディオファンがこの瞬間を待ち望んでいたことだろう。
とはいえ、まだまだ始まったばかりで分からないことが多いのも事実。そこで今回、日本版Qobuzを運営するXandrie Japan社の国内統括マネージャーを務める祐成秀信氏と、オーディオ評論家・岩井喬氏の対談を実施。気になるQobuzの詳細についてじっくり伺った。
Qobuzは、2007年にスタートしたフランス発の高音質ストリーミング・ダウンロードプラットフォーム。現時点ではヨーロッパや北米、南米、オセアニア地域を中心に世界26ヶ国でサービスを展開中、アジア地域での展開は日本が初めてだという。
プランはストリーミングサービスを利用できる「Studio」を用意しており、1人向けの「ソロ」、2人向けの「デュオ」、最大6人で使える「ファミリー」の3タイプを用意。どれも月額/年額の好きな方を選べるが、割安な年額プランで契約している方も多いとのこと。
最大の特徴が「高音質」であること。カタログは最低でも44.1kHz/16bit、最大でPCM 192kHz/24bitのCDロスレス/ハイレゾクオリティのみを用意。なお、ユーザー側でストリーミング時の再生スペックをMP3(320kbps)から192kHz/24bitの間で設定できるため、モバイル通信のスマホは容量の小さいMP3、安定したWi-Fi環境下にある自宅システムでは最高スペック、といったように、自身のスタイルや環境に合わせて使うことが可能だ。
もうひとつ、ミュージックラバーによるミュージックラバーのためのサービスであることも大きな特徴と言えるだろう。トップページにはヒットチャートやユーザーごとのリコメンドなどのプレイリストに加え、Qobuz運営がキュレーションする「Qobuz名盤」や、注目の若手ミュージシャンをピックアップする「Qobuzissime(コバズィシム)」といった独自コーナーが並ぶ。
このQobuzissime、「デビューから2作目までのアルバム」というルールのもとで各国のスタッフが推薦する作品を集め、社内の投票でどの作品を掲載するか決めるのだという。ヒットチャートなどでは出会えない世界中の若い才能と出会えるだけでなく、これからは日本の才能を世界中へと発信する場にもなり得る。
音楽にまつわるさまざまな情報を発信する「マガジン」も用意。ニュースやインタビュー、特集コラムに加え、オーディオ新製品の紹介や使い方のチュートリアル、製品レビューなど、Hi-Fiオーディオコンテンツを充実させているのがQobuzならではのポイントだと言える。
また、マガジンのコンテンツは世界中で共有することが可能で、実際に日本版ローンチに合わせて掲出された「YMOが関わったシティ・ポップの名盤たち」は各国の言葉に翻訳され、20ヶ国以上で展開されているという。
「ロッカーサービス」機能も特筆すべきポイントだ。一般的に購入した音源は端末などに保存し、ローカル環境から再生するかたちになるが、Qobuzで購入した音源の場合、Qobuzアプリ上でストリーミング再生することができる。(編註:11月28日時点、一部ロッカーサービス非対応の楽曲あり)
例えば外出先でストリーミングで配信されていないアーティストの楽曲を聴きたい場合、これまでだとスマホに音源データを保存して、ストリーミングとは別のソフトから再生する必要があったが、Qobuzならスマホの容量を圧迫することなく、1つのアプリでシームレスに聴くことができるわけだ。まさにストリーミングとダウンロード販売の両方を手がけるプラットフォームならではと言えるだろう。
岩井喬氏(以下:岩井氏):お話を伺っていて、オーディオ的なコンテンツも含めて音楽を軸に全方位的に展開できるというのは、文化としてすごく魅力的なストリーミングサービスなのかなと思いました。
Xandrie Japan 国内統括マネージャー 祐成秀信氏(以下:祐成氏):e-onkyo musicの頃はダウンロード販売だけで、再生環境はユーザーの皆さまにお任せするかたちでしたが、Qobuzではスマホ/デスクトップ・アプリに加えてブラウザ上のプレーヤーを用意しています。なので音源の購入からリスニングまでQobuzアプリだけで完結させることができますし、すでにRoonやAudirvanaをお使いの方でしたら、そちらとアカウントを連携して組み込んで使っていただくこともできます。
また、Roonなどのサービスに加え、各オーディオメーカーさんのネットワークプレーヤー、ストリーマー製品との連携を積極的に行っているところも、他のストリーミングサービスさんと違うところだと言えるでしょう。まだローンチして間もないですが、LINNやエソテリックなどのハイエンド製品からJBL、BLUESOUND、WiiMなど比較的カジュアルな製品まで、すでに多くの製品で使っていただくことができます。
岩井氏:グローバルでみると、Qobuzに対応した製品は非常に多くありますよね。これからは日本でもそれらの製品でQobuzが使えるようになる、と思っていいのでしょうか?
祐成氏:使っているAPIは日本も海外も同じなので、基本的にそう認識していただいて大丈夫です。中には実装に少しお時間いただいてしまっている製品もありますが、こういった連携は積極的に進めておりますので、引き続きご期待くださいませ。
岩井氏:例えばマガジンを読んでいて、そのアーティストが気になったら紹介されているアルバムをタップすればすぐに聴くことができるわけですね。先ほども言った「音楽を軸にした全方位的な展開」を1つのアプリで全て完結させられるのは体験として非常に良いですね。
とはいえ、まだまだ始まったばかりで分からないことが多いのも事実。そこで今回、日本版Qobuzを運営するXandrie Japan社の国内統括マネージャーを務める祐成秀信氏と、オーディオ評論家・岩井喬氏の対談を実施。気になるQobuzの詳細についてじっくり伺った。
■高音質なだけじゃない、ミュージックラバーのためのプラットフォーム
Qobuzは、2007年にスタートしたフランス発の高音質ストリーミング・ダウンロードプラットフォーム。現時点ではヨーロッパや北米、南米、オセアニア地域を中心に世界26ヶ国でサービスを展開中、アジア地域での展開は日本が初めてだという。
プランはストリーミングサービスを利用できる「Studio」を用意しており、1人向けの「ソロ」、2人向けの「デュオ」、最大6人で使える「ファミリー」の3タイプを用意。どれも月額/年額の好きな方を選べるが、割安な年額プランで契約している方も多いとのこと。
最大の特徴が「高音質」であること。カタログは最低でも44.1kHz/16bit、最大でPCM 192kHz/24bitのCDロスレス/ハイレゾクオリティのみを用意。なお、ユーザー側でストリーミング時の再生スペックをMP3(320kbps)から192kHz/24bitの間で設定できるため、モバイル通信のスマホは容量の小さいMP3、安定したWi-Fi環境下にある自宅システムでは最高スペック、といったように、自身のスタイルや環境に合わせて使うことが可能だ。
もうひとつ、ミュージックラバーによるミュージックラバーのためのサービスであることも大きな特徴と言えるだろう。トップページにはヒットチャートやユーザーごとのリコメンドなどのプレイリストに加え、Qobuz運営がキュレーションする「Qobuz名盤」や、注目の若手ミュージシャンをピックアップする「Qobuzissime(コバズィシム)」といった独自コーナーが並ぶ。
このQobuzissime、「デビューから2作目までのアルバム」というルールのもとで各国のスタッフが推薦する作品を集め、社内の投票でどの作品を掲載するか決めるのだという。ヒットチャートなどでは出会えない世界中の若い才能と出会えるだけでなく、これからは日本の才能を世界中へと発信する場にもなり得る。
音楽にまつわるさまざまな情報を発信する「マガジン」も用意。ニュースやインタビュー、特集コラムに加え、オーディオ新製品の紹介や使い方のチュートリアル、製品レビューなど、Hi-Fiオーディオコンテンツを充実させているのがQobuzならではのポイントだと言える。
また、マガジンのコンテンツは世界中で共有することが可能で、実際に日本版ローンチに合わせて掲出された「YMOが関わったシティ・ポップの名盤たち」は各国の言葉に翻訳され、20ヶ国以上で展開されているという。
「ロッカーサービス」機能も特筆すべきポイントだ。一般的に購入した音源は端末などに保存し、ローカル環境から再生するかたちになるが、Qobuzで購入した音源の場合、Qobuzアプリ上でストリーミング再生することができる。(編註:11月28日時点、一部ロッカーサービス非対応の楽曲あり)
例えば外出先でストリーミングで配信されていないアーティストの楽曲を聴きたい場合、これまでだとスマホに音源データを保存して、ストリーミングとは別のソフトから再生する必要があったが、Qobuzならスマホの容量を圧迫することなく、1つのアプリでシームレスに聴くことができるわけだ。まさにストリーミングとダウンロード販売の両方を手がけるプラットフォームならではと言えるだろう。
■さまざまなオーディオ機器にも対応
岩井喬氏(以下:岩井氏):お話を伺っていて、オーディオ的なコンテンツも含めて音楽を軸に全方位的に展開できるというのは、文化としてすごく魅力的なストリーミングサービスなのかなと思いました。
Xandrie Japan 国内統括マネージャー 祐成秀信氏(以下:祐成氏):e-onkyo musicの頃はダウンロード販売だけで、再生環境はユーザーの皆さまにお任せするかたちでしたが、Qobuzではスマホ/デスクトップ・アプリに加えてブラウザ上のプレーヤーを用意しています。なので音源の購入からリスニングまでQobuzアプリだけで完結させることができますし、すでにRoonやAudirvanaをお使いの方でしたら、そちらとアカウントを連携して組み込んで使っていただくこともできます。
また、Roonなどのサービスに加え、各オーディオメーカーさんのネットワークプレーヤー、ストリーマー製品との連携を積極的に行っているところも、他のストリーミングサービスさんと違うところだと言えるでしょう。まだローンチして間もないですが、LINNやエソテリックなどのハイエンド製品からJBL、BLUESOUND、WiiMなど比較的カジュアルな製品まで、すでに多くの製品で使っていただくことができます。
岩井氏:グローバルでみると、Qobuzに対応した製品は非常に多くありますよね。これからは日本でもそれらの製品でQobuzが使えるようになる、と思っていいのでしょうか?
祐成氏:使っているAPIは日本も海外も同じなので、基本的にそう認識していただいて大丈夫です。中には実装に少しお時間いただいてしまっている製品もありますが、こういった連携は積極的に進めておりますので、引き続きご期待くださいませ。
岩井氏:例えばマガジンを読んでいて、そのアーティストが気になったら紹介されているアルバムをタップすればすぐに聴くことができるわけですね。先ほども言った「音楽を軸にした全方位的な展開」を1つのアプリで全て完結させられるのは体験として非常に良いですね。
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