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公開日 2018/05/15 15:46
外部アンプとの接続で7.2.4chへのステップアップも

パイオニア、アトモス/DTS:X対応で9chディスクリートアンプ搭載のAVレシーバー「VSX-LX503」

編集部:押野 由宇
オンキヨー&パイオニアは、パイオニアブランドより9chハイパワーディスクリートアンプ搭載のAVレシーバー「VSX-LX503」を、6月上旬より発売する。価格は194,000円(税抜)。

「VSX-LX503」

全ての隣り合うチャンネル間がStereophonic(2つの同一性能のスピーカーを同一距離に置いて、同一音量でドライブする)であるべきというパイオニア独自のサラウンド思想““Multi-Channel Stereophonic Philosophy” に基づいて設計されたAVレシーバー。音を位置情報、移動方向・速度、音量などの情報をメタデータとして付加されたオブジェクトにすることで、これまでになくリアルな音の動きを再現し理想的な立体音場を実現するDolby AtmosとDTS:Xの再生に対応する。

パワーアンプ部の信号伝送経路の最短化、クリーングランドの徹底、線材のスタイリングの最適化等によりノイズを抑えクリアなサウンドを実現する「ダイレクト エナジー デザイン」を採用。9ch ディスクリートハイパワーアンプを搭載し、215 W/ch(JEITA/6 Ω/1 kHz/THD10%/1ch駆動時)の高出力を実現する。

15,000μFのオーディオ用高音質コンデンサーの採用や、共振防止の為の扇形アルミ鍛造ヒートシンクを採用するなど、音質対策にこだわった。また11.2chプリアウト端子を搭載し、外部パワーアンプでスピーカーをドライブすることも可能なほか、サラウンドバックプリアウトを外部アンプに接続することで、7.2.4chのオブジェクトオーディオ再生を行うことができる。

付属のマイクによる各スピーカーから出力されるテストトーンの測定結果を基に音量レベル、周波数特性、クロスオーバー周波数、視聴位置からの距離を最適に調整、高品位なサラウンド再生環境の構築を実現するという音場補正技術「MCACC」を搭載。各スピーカーからの出力を理想的に調整することによって、チャンネル間のつながりを改善し、Dolby AtmosやDTS:Xのオブジェクトオーディオにおいて、シームレスな理想のサラウンド再生を可能にするとしている。

ほか、独自開発の「フェイズコントロール」技術により、サブウーファーからのLFE(低域効果音)信号の遅れを解消し、重低音の迫力や、中高域のクリアさを本来のサウンドで再生。また、ドルビー・アトモス・イネーブルド・スピーカーを使用した場合に天井から反射音とユニットからの直接音の間に発生するわずかな時間差(位相ズレ)を補正する「Reflex Optimizer」で、天井スピーカーを使用した場合と同等の自然な3D音場を実現するとしてえる。

HDCP2.2に準拠し、4K(Ultra HD)や3D映像、HDR10のほか、Dolby Vision、HLG(Hybrid Log-Gamma)信号をパススルー出力できる。また豊かな色彩を表現するBT.2020の広色域信号にもパススルー対応している。

マルチルーム対応のChromecast built-inやDTS Play-Fiにより、スマートフォンやタブレット、PCからの音楽再生・操作が可能。音楽配信サービス「Deezer HiFi」や「Amazon Music」、「Spotify」 に対応するほか、「TuneIn」「radiko.jp」「radiko.jpプレミアム」といったラジオサービスにも対応する。

ハイレゾはPCM 192kHz/24bit、DSD 11.2MHzに加え、マルチチャンネルコンテンツのDolby TrueHDファイルが再生できる。ワイヤレス再生はGHz(11a/n)と2.4GHz(11b/g/n)に対応したWi-Fi接続、SBC/AACコーデックでのBluetooth再生に対応。アナログ接続された外部機器の音を、同一ネットワークに接続したFlareConnect対応機器でストリーミング再生することもできる。

HDMI端子は7入力/2出力で、すべてHDCP2.2に対応。デジタル入力は光×2、同軸×1、アナログ音声入力は5系統(うち1つはPHONO入力)、アナログ映像入力はコンポジット×2、コンポーネント×1を搭載。プリアウト出力は11.2ch、ZONE2、ZONE3で、USB入力はフロントとリアに各1系統。LAN端子は1系統、FMとAMのアンテナ端子も各1系統装備する。

スピーカー出力は9ch+Zone 2の11chで、ヘッドホン端子も1系統装備。外形寸法は435W×185H×386Dmm、質量は13kg。

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