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公開日 2018/06/28 12:36
スポーツを起点とした製品開発を追求
「Jaybirdは“スポーツブランド”」 ― 説明会でスポーツイヤホン開発へのこだわりをアピール
編集部:川田菜月
ロジクールは、同社が取り扱うスポーツ向けイヤホンブランド「Jaybird」について、日本での取り組みや今後の展開などを紹介するプレスセミナーを6月27日に開催した。セミナーにはプロランナーの川内鮮輝氏も登壇し、アスリートの視点から、運動時のイヤホンの使い方や効果について語られた。
Jaybirdは、完全ワイヤレスイヤホン「Jaybird RUN(関連ニュース/レビュー記事)」など、様々なスポーツ向けイヤホン製品を展開する米国のブランド。2006年の設立当時、イヤホン市場は有線モデルがほとんどで、ワイヤレスイヤホンはマイナーな存在だったという。そうした中でJaybirdは“スポーツ”を起点とし、運動時にもシームレスかつ快適に音楽を聴ける環境を目指し、早くからワイヤレスイヤホンの開発に取り組んでいる。
ロジクールでは約2年前からJaybirdブランドの取り扱いを開始。同社の持つグローバルな販売チャネルや生産技術とJaybirdの技術力を融合させることで、製品をブラッシュアップを図り展開してきたという。ロジクールの黄 佑仁氏は、「Jaybirdは“Power Your Passion”をコンセプトに、目的を持ってスポーツをする人たちを応援することを軸としている」とし、展開する製品は全てスポーツシーンで使える機能を備えており、自らを“スポーツブランド”と定義していると説明する。
製品開発では、米国有数のスノーリゾートを誇るパークシティーにある本拠地内に研究施設『RUN LAB』を設け、走る際の風の抵抗や、運動に没頭できる音質の研究、個々人の耳に合わせたフィット感、バッテリーの長寿命化など日々追求しているとのこと。「防水などの機能面だけでなく、スポーツブランドとして、どのようにしてアスリートのパフォーマンス向上に寄与できるか、より一歩踏み込んだ研究開発を行っている」という。
特にフィット感の向上には力を入れているという。「イヤホンをつけるではなく、着るとか履くといったような感覚で、それぞれの耳に合った装着感を実現したい」とし、現在は製品に複数のイヤーチップやフックなどのパーツを用意し、それらの組み合わせることで装着感を高めている。さらなる向上を目指し、個人の耳に合わせて作るカスタムフィットの研究も行っているとのことだ。
なお、市場には心拍数測定など多機能を持ったスポーツイヤホンも多く存在する。この点については、「Jaybirdは“スポーツしながら音楽を快適に聴くこと”にフォーカスして開発しており、イヤホン側に多機能を持たせると大きさなどに影響してくることもあって、現在は機能は持たせていない」と説明。ただ、RUN LABにて研究は進められており、イヤホン側に機能を搭載、もしくは操作アプリに機能を追加することなど、多機能化も検討しているという。
またJaybirdでは、スポーツの中でも「ランニング」にフォーカスしているとのこと。「走る行為をする人=ランナーと定義していて、日常で運動の一つとして走る人も含まれる。また、多くのスポーツ選手が基礎トレーニングとして費やす行為でもある。広義で捉えると世界で一番人口の多いスポーツと考えている」とし、イヤホン市場以外にもランニング市場も一つのターゲットと捉えていると語る。
日本では2007年の東京マラソン開催以降、ランニングの人気が高まっており、皇居周辺では1日1万人以上が走る事もあるという。「一つの場所として集まっているのは世界的にも珍しく、皇居周辺はランニングステーションとして機能している場所が20以上ある」とのこと。そこでJaybirdでは、JOGLISやRunPitなど特に利用率の高い5つの施設において、パネル展開や製品貸し出しなどを行っている。
「日本のランニング市場では、スマートフォンの付属イヤホンを使っていたり、スポーツ向け製品がまだまだ浸透していない」とのこと。「装着感など正しい状態でじっくりと試聴体験をしてもらう事が目的で、納得した上で製品購入につなげていきたい。音楽を聴くことでパフォーマンスが向上するといった研究結果もあり、走る事と音楽を聴くことが快適に両立できることをアピールしたい」と語る。この取り組みはスタートしてから現在まで3,000人以上がトライしており、ランナーからの評価も得ているという。
他にもランニングに最適なプレイリストの提供や、スマートウォッチとのクロス展開でJaybirdのイヤホンを同梱するなど、様々な活動を展開。こうした活動を通して「徐々にスポーツブランドとして認知が広まってきていることの実感はある。さらに拡大していきたい」とし、今後はSNSを用いた展開なども駆使して、マーケティングの強化を図っていくとした。
黄氏は「“スポーツブランド”と言い切れるブランドは他にないと考えている。他社では、シリーズやラインといった位置付けになると思うが、Jaybirdはスポーツ向けの製品展開を専業としており、それが他社に置き換えられないブランドの強みである」と語る。なお、次の商品展開などについての詳細は発表されなかったが、今後については「大きなイノベーションにつながる技術を持った新製品を数多く予定している。楽しみにしていただきたい」とした。
セミナーには、Jaybirdのオフィシャルサポートアスリートである川内鮮輝選手も登壇。川内氏は6月24日に開催された「サロマ湖100kmウルトラマラソン」に出場、Jaybirdはスポンサーとして大会にも協賛している。
川内氏は大会を振り返り、「走り続けていると、だんだんと身体も気持ちも疲弊してくる。ウルトラマラソンは特に長距離なため、後半になると応援の声も少なくなる中、今回はBluetoothスピーカーを使って音楽を流してもらい、極限状態の中で音楽に助けられる実感があった」と語る。トレーニング時も同様で、気持ちを上げたい時や逆に落ち着けたい時など、メンタル面での調整に音楽は有効だと実感していると語った。
Jaybirdでは、「本大会のスポンサー活動を通して、コンセプトである“Power Your Passion”を軸にブランドの方向性を深められた良い体験だったと思う」とし、今後もスポーツをする人を支えるブランドとして、活動を広げていきたいとした。
Jaybirdは、完全ワイヤレスイヤホン「Jaybird RUN(関連ニュース/レビュー記事)」など、様々なスポーツ向けイヤホン製品を展開する米国のブランド。2006年の設立当時、イヤホン市場は有線モデルがほとんどで、ワイヤレスイヤホンはマイナーな存在だったという。そうした中でJaybirdは“スポーツ”を起点とし、運動時にもシームレスかつ快適に音楽を聴ける環境を目指し、早くからワイヤレスイヤホンの開発に取り組んでいる。
ロジクールでは約2年前からJaybirdブランドの取り扱いを開始。同社の持つグローバルな販売チャネルや生産技術とJaybirdの技術力を融合させることで、製品をブラッシュアップを図り展開してきたという。ロジクールの黄 佑仁氏は、「Jaybirdは“Power Your Passion”をコンセプトに、目的を持ってスポーツをする人たちを応援することを軸としている」とし、展開する製品は全てスポーツシーンで使える機能を備えており、自らを“スポーツブランド”と定義していると説明する。
製品開発では、米国有数のスノーリゾートを誇るパークシティーにある本拠地内に研究施設『RUN LAB』を設け、走る際の風の抵抗や、運動に没頭できる音質の研究、個々人の耳に合わせたフィット感、バッテリーの長寿命化など日々追求しているとのこと。「防水などの機能面だけでなく、スポーツブランドとして、どのようにしてアスリートのパフォーマンス向上に寄与できるか、より一歩踏み込んだ研究開発を行っている」という。
特にフィット感の向上には力を入れているという。「イヤホンをつけるではなく、着るとか履くといったような感覚で、それぞれの耳に合った装着感を実現したい」とし、現在は製品に複数のイヤーチップやフックなどのパーツを用意し、それらの組み合わせることで装着感を高めている。さらなる向上を目指し、個人の耳に合わせて作るカスタムフィットの研究も行っているとのことだ。
なお、市場には心拍数測定など多機能を持ったスポーツイヤホンも多く存在する。この点については、「Jaybirdは“スポーツしながら音楽を快適に聴くこと”にフォーカスして開発しており、イヤホン側に多機能を持たせると大きさなどに影響してくることもあって、現在は機能は持たせていない」と説明。ただ、RUN LABにて研究は進められており、イヤホン側に機能を搭載、もしくは操作アプリに機能を追加することなど、多機能化も検討しているという。
またJaybirdでは、スポーツの中でも「ランニング」にフォーカスしているとのこと。「走る行為をする人=ランナーと定義していて、日常で運動の一つとして走る人も含まれる。また、多くのスポーツ選手が基礎トレーニングとして費やす行為でもある。広義で捉えると世界で一番人口の多いスポーツと考えている」とし、イヤホン市場以外にもランニング市場も一つのターゲットと捉えていると語る。
日本では2007年の東京マラソン開催以降、ランニングの人気が高まっており、皇居周辺では1日1万人以上が走る事もあるという。「一つの場所として集まっているのは世界的にも珍しく、皇居周辺はランニングステーションとして機能している場所が20以上ある」とのこと。そこでJaybirdでは、JOGLISやRunPitなど特に利用率の高い5つの施設において、パネル展開や製品貸し出しなどを行っている。
「日本のランニング市場では、スマートフォンの付属イヤホンを使っていたり、スポーツ向け製品がまだまだ浸透していない」とのこと。「装着感など正しい状態でじっくりと試聴体験をしてもらう事が目的で、納得した上で製品購入につなげていきたい。音楽を聴くことでパフォーマンスが向上するといった研究結果もあり、走る事と音楽を聴くことが快適に両立できることをアピールしたい」と語る。この取り組みはスタートしてから現在まで3,000人以上がトライしており、ランナーからの評価も得ているという。
他にもランニングに最適なプレイリストの提供や、スマートウォッチとのクロス展開でJaybirdのイヤホンを同梱するなど、様々な活動を展開。こうした活動を通して「徐々にスポーツブランドとして認知が広まってきていることの実感はある。さらに拡大していきたい」とし、今後はSNSを用いた展開なども駆使して、マーケティングの強化を図っていくとした。
黄氏は「“スポーツブランド”と言い切れるブランドは他にないと考えている。他社では、シリーズやラインといった位置付けになると思うが、Jaybirdはスポーツ向けの製品展開を専業としており、それが他社に置き換えられないブランドの強みである」と語る。なお、次の商品展開などについての詳細は発表されなかったが、今後については「大きなイノベーションにつながる技術を持った新製品を数多く予定している。楽しみにしていただきたい」とした。
セミナーには、Jaybirdのオフィシャルサポートアスリートである川内鮮輝選手も登壇。川内氏は6月24日に開催された「サロマ湖100kmウルトラマラソン」に出場、Jaybirdはスポンサーとして大会にも協賛している。
川内氏は大会を振り返り、「走り続けていると、だんだんと身体も気持ちも疲弊してくる。ウルトラマラソンは特に長距離なため、後半になると応援の声も少なくなる中、今回はBluetoothスピーカーを使って音楽を流してもらい、極限状態の中で音楽に助けられる実感があった」と語る。トレーニング時も同様で、気持ちを上げたい時や逆に落ち着けたい時など、メンタル面での調整に音楽は有効だと実感していると語った。
Jaybirdでは、「本大会のスポンサー活動を通して、コンセプトである“Power Your Passion”を軸にブランドの方向性を深められた良い体験だったと思う」とし、今後もスポーツをする人を支えるブランドとして、活動を広げていきたいとした。