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公開日 2018/10/17 13:04
超高級機の日本発売が正式発表
ソニーの超弩級DAP「DMP-Z1」、日本では95万円で12月8日発売
編集部:小野佳希
ソニーは、同社フラグシップオーディオ製品 “シグネチャーシリーズ” の超高級デジタルオーディオプレーヤー「DMP-Z1」の日本市場投入を発表。12月8日に95万円(税抜)で発売する。
8月上旬の「香港ハイエンドAVショウ」で初公開され、その後に「IFA 2018」で欧州発表されていたモデルの、日本国内での価格と発売日が明らかになった形。高出力・高S/NなヘッドホンアンプIC、ソニーカスタムのアナログボリューム、デュアルDAC構成、新開発H型アルミシャーシの採用など、様々な面で細部までこだわりを注ぎ込んだ。
据え置きアンプに匹敵するサイズのアンプブロックに、同社ウォークマンに準じる液晶ディスプレイとUIを組み込んだデジタルオーディオプレーヤー。自宅のデスクなど室内での利用を想定したサイズながら、楽曲保存領域として256GBの内蔵メモリーとmicroSDXCスロットを2基搭載し、電源は内蔵バッテリーから供給されるため、コンセントからのAC給電を伴わず単独で動作させることが可能。革製の専用キャリングケースが付属する。ソニーでは、 “ポータブル” ならぬ “キャリアブル” な製品だとしている。
バッテリーは5つのセルから成るデジタル/アナログ分離設計とし、デジタル系のノイズをアナログ回路に影響させないよう配慮。また、アナログ部の電源は正/負それぞれに独立した2セルバッテリーを採用してシンプルな電源回路にすることで、ヘッドホンアンプ部にクリーンな電源を供給できるようにした。
またバッテリー給電の方がノイズの少ないクリーンな電力を供給できるという観点から、専用ACアダプター接続時もバッテリー給電を優先するよう設定することが可能。なおバッテリー駆動/AC電源駆動の切り替えは楽曲再生中にも可能なため、例えば両社の音質の違いを比較するなどといったこともできる。
同社ウォークマンなどで採用するデジタルアンプ「S-Master」ではなく、DACチップAK4497EQ 2基とアナログアンプTPA6120A2の組み合わせを採用。デュアルDACによりチャンネルセパレーションを高め、アナログアンプで大出力/高音質を実現するとしている。なおDACチップが最新のものでないのは、「AK4497EQのほうが使いこなすノウハウが蓄積されており高音質化できると判断した」(同社スタッフ)という。
音声信号が直接通過するボリューム部のパーツは、アルプス電気製ロータリーボリューム「RK501」のカスタム品を使用。真鍮と低歪抵抗体による最高品質のものに、銅メッキ・金メッキを施すというソニー独自のカスタマイズを行うことで、DACからの信号を最大限活かすことができるという。配線にもキンバーケーブルの線材を採用するなど、部品の厳選を行っている。
シャーシ部は、デジタル基板/アナログ基板を分離する「H型アルミシャーシ」を新開発。フレームを一体化させたモノコックボディとなっており、アルミブロックから押し出したH型のアルミ材を切削加工することで極めて高い剛性と軽量化を実現したとのこと。これにより、振動による音質影響を極力排除することと抵抗値の低減を実現させ、静かさに加えてクリアで力強い低音域を実現したとしている。
そのほかにも、金メッキを施した無酸素銅プレートによって抵抗値を大幅に低減し、デジタル部のグランド安定性を向上させたり、電気二重層キャパシタによって電力供給能力を高めるなど、随所に高音質パーツを採用。音質的に重要な接点には金入りの高音質ハンダを新開発して採用したり、マスタークロック用に超低位相ノイズ水晶発振器を44.1kHz系と48kHz系の2個搭載するなどもしている。
再生機能として、リニューアルしたアップコンバート機能「DSEE HX」、DSDリマスタリングエンジン、レコード再生の質感を再現する「バイナルプロセッサー」等を搭載。Bluetooth送信・受信機能、NFC、USB-DAC機能も搭載。出力端子は3.5mmステレオミニジャック、4.4mmバランスジャック、USB-Type Cを搭載する。
対応音源フォーマットはDSD 11.2MHz(ネイティブ)、WAV 384kHz/32bit(Integer/Float)、 FLAC 384kHz/24bit、ALAC、MQA、AIFF、APE、HE-AAC、AAC、MP3、ATRAC、WMA。連続再生時間は約9時間(FLAC 96kHz/24bit時)。
外形寸法は約138W×68.1H×278.7Dmm、質量約2,490g。
なお、ファイルウェブでは下記の通り香港ハイエンドAVショウやIFA2018で開発者インタビューを始めとした本機DMP-Z1に関する様々な記事および動画を掲載している。そちらもぜひご覧いただきたい。
・重さ2.5kg、ソニー「DMP-Z1」は“運べる” 超弩級DAP。開発者に聞いた妥協なき音づくり
・<IFA>動画:ソニーの超弩級DAP「DMP-Z1」、開発者が自ら語る製品のポイント
・<IFA>ソニーの超弩級DAP「DMP-Z1」、8,500ユーロはむしろお買い得? 開発者が全貌を語る
・<IFA>ソニーの超弩級DAP「DMP-Z1」、日本語UIを動画レポート
・<IFA>ソニー幹部が語る、なぜコスト度外視のフラグシップは実現できたのか。8Kや5Gの展開も聞いた
・<IFA>ソニーが目指す方向性のヒントは“初代ウォークマン”、キーマンに訊いた「変わるべきところ・変わらないもの」
8月上旬の「香港ハイエンドAVショウ」で初公開され、その後に「IFA 2018」で欧州発表されていたモデルの、日本国内での価格と発売日が明らかになった形。高出力・高S/NなヘッドホンアンプIC、ソニーカスタムのアナログボリューム、デュアルDAC構成、新開発H型アルミシャーシの採用など、様々な面で細部までこだわりを注ぎ込んだ。
据え置きアンプに匹敵するサイズのアンプブロックに、同社ウォークマンに準じる液晶ディスプレイとUIを組み込んだデジタルオーディオプレーヤー。自宅のデスクなど室内での利用を想定したサイズながら、楽曲保存領域として256GBの内蔵メモリーとmicroSDXCスロットを2基搭載し、電源は内蔵バッテリーから供給されるため、コンセントからのAC給電を伴わず単独で動作させることが可能。革製の専用キャリングケースが付属する。ソニーでは、 “ポータブル” ならぬ “キャリアブル” な製品だとしている。
バッテリーは5つのセルから成るデジタル/アナログ分離設計とし、デジタル系のノイズをアナログ回路に影響させないよう配慮。また、アナログ部の電源は正/負それぞれに独立した2セルバッテリーを採用してシンプルな電源回路にすることで、ヘッドホンアンプ部にクリーンな電源を供給できるようにした。
またバッテリー給電の方がノイズの少ないクリーンな電力を供給できるという観点から、専用ACアダプター接続時もバッテリー給電を優先するよう設定することが可能。なおバッテリー駆動/AC電源駆動の切り替えは楽曲再生中にも可能なため、例えば両社の音質の違いを比較するなどといったこともできる。
同社ウォークマンなどで採用するデジタルアンプ「S-Master」ではなく、DACチップAK4497EQ 2基とアナログアンプTPA6120A2の組み合わせを採用。デュアルDACによりチャンネルセパレーションを高め、アナログアンプで大出力/高音質を実現するとしている。なおDACチップが最新のものでないのは、「AK4497EQのほうが使いこなすノウハウが蓄積されており高音質化できると判断した」(同社スタッフ)という。
音声信号が直接通過するボリューム部のパーツは、アルプス電気製ロータリーボリューム「RK501」のカスタム品を使用。真鍮と低歪抵抗体による最高品質のものに、銅メッキ・金メッキを施すというソニー独自のカスタマイズを行うことで、DACからの信号を最大限活かすことができるという。配線にもキンバーケーブルの線材を採用するなど、部品の厳選を行っている。
シャーシ部は、デジタル基板/アナログ基板を分離する「H型アルミシャーシ」を新開発。フレームを一体化させたモノコックボディとなっており、アルミブロックから押し出したH型のアルミ材を切削加工することで極めて高い剛性と軽量化を実現したとのこと。これにより、振動による音質影響を極力排除することと抵抗値の低減を実現させ、静かさに加えてクリアで力強い低音域を実現したとしている。
そのほかにも、金メッキを施した無酸素銅プレートによって抵抗値を大幅に低減し、デジタル部のグランド安定性を向上させたり、電気二重層キャパシタによって電力供給能力を高めるなど、随所に高音質パーツを採用。音質的に重要な接点には金入りの高音質ハンダを新開発して採用したり、マスタークロック用に超低位相ノイズ水晶発振器を44.1kHz系と48kHz系の2個搭載するなどもしている。
再生機能として、リニューアルしたアップコンバート機能「DSEE HX」、DSDリマスタリングエンジン、レコード再生の質感を再現する「バイナルプロセッサー」等を搭載。Bluetooth送信・受信機能、NFC、USB-DAC機能も搭載。出力端子は3.5mmステレオミニジャック、4.4mmバランスジャック、USB-Type Cを搭載する。
対応音源フォーマットはDSD 11.2MHz(ネイティブ)、WAV 384kHz/32bit(Integer/Float)、 FLAC 384kHz/24bit、ALAC、MQA、AIFF、APE、HE-AAC、AAC、MP3、ATRAC、WMA。連続再生時間は約9時間(FLAC 96kHz/24bit時)。
外形寸法は約138W×68.1H×278.7Dmm、質量約2,490g。
なお、ファイルウェブでは下記の通り香港ハイエンドAVショウやIFA2018で開発者インタビューを始めとした本機DMP-Z1に関する様々な記事および動画を掲載している。そちらもぜひご覧いただきたい。
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