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公開日 2019/01/12 06:30
450ドル前後

<CES>テクニクスのワイヤレスNCヘッドホン「EAH-F70N」詳報。ドライバー設計にこだわり

編集部:風間雄介
CES 2019で初披露された、Technics(テクニクス)のノイズキャンセリング対応ワイヤレスヘッドホン「EAH-F70N」。ノイズキャンセリング対応非対応の「EAH-F50B」とともにベールを脱いだ。テクニクスとしては初のワイヤレスヘッドホンということになる。

「EAH-F70N」は約450ドル、「EAH-F50B」は400ドル程度で発売される予定。ライバル機に比べて高めの価格設定となっているが、設計を担当した緒方良一氏は「テクニクスブランドで出す以上、クオリティで負けるわけにはいかない」と自信を見せる。

「EAH-F70N」


「EAH-F50B」

テクニクスにはワイヤードヘッドホン「EAH-T700」があり、こちらのドライバー系は50mmだが、EAH-F70N/EAH-F50Bのドライバー系は40mmと、一回り小さくなっている。ワイヤレスヘッドホンということで小型化したからだが、音質については妥協無く、様々な工夫を凝らした。

緒方氏は「途中で一回、大きな設計変更をしました」と、ドライバー設計が一筋縄ではいかなかったと振り返る。

振動板は「特殊コンポジット3層振動板」(英文リリースではComposite Performance Film=CPF)を採用した。その言葉の通り、複数の特殊素材を3層積層した振動板を使うことで、高剛性と内部損失の高さを実現。実際のサウンドでは、エネルギー感あふれる低域と空間再現力の高さが特徴となる。

またドームの形状も特殊な砲弾形状にすることで、剛性を高めた。これは高域特性の伸び、音の滑らかさにつながったという。

エッジとリブ形状にもこだわり、シミュレーション設計を繰り返し、最適なエッジとリブの形状を実現した。これによって微小な入力から大入力まで高いリニアリティが得られたとしている。

上位機の「EAH-F70N」はノイズキャンセリング機能を備えている。パナソニックのノイズキャンセリングヘッドホンには「RP-HD600N」があるが、HD600Nがアナログノイズキャンセリングだったのに対し、EAH-F70Nはデジタルノイズキャンセリングとなっている。

またノイズキャンセリングモードも3モードを用意し、「A:ハイブリッド(フィードフォワード+フィードバック)」「B:フィードフォワード」「C:フィードバック」を、本体ボタンを押すことで選択できる。

外音取り込み機能も備え、海外では「Ambient Sound Enhancer」という名前で展開する。また、Bluetoothのコーデックは両機共にLDACとaptX HDに対応している。

装着性の部分では、3Dのボールジョイントメカニズムを搭載。これによってイヤーパッドの角度を微調整でき、快適な装着感が得られるとしている。

装着感や仕上げの高級感にもこだわった

なお、本体色はEAH-F70Nがブラック/ホワイト/ブラウンの3色、EAH-F50Bがブラックとホワイトの2色で展開する。日本での販売も期待したい。

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