ニュース
HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2019/04/27 12:32
春のヘッドフォン祭2019が開幕。S'NEXTは、かねてからの予告どおりfinalブランドのイヤホン新製品「B Series」を正式発表。1BA+1Dドライバーの「B1」(69,800円/以下、価格はすべて税込)、1BAドライバーの「B2」(29,800円)、2BAドライバーの「B3」(49,800円)を6月下旬に発売すると明かした。
また、あわせて同社が取り扱うDITAブランドの新製品も発表。過去のヘッドフォン祭などでも参考展示していたリケーブル「OSLO cable」を5月下旬に64,800円で発売すること、新開発ドライバーを搭載するイヤホン「Dream XLS」を2019年夏の発売を目指して現在開発中であることも明かした。「Dream XLS」は25万円程度での販売を見込んでいるという。
■新基軸イヤホン「Bシリーズ」
finalのBシリーズは、全モデルともfinal独自仕様のドライバーを搭載。ネットワークレスを採用しており、その音質傾向について「B1」は「低域から高域までバランスの良い、立体感のあるサウンド。各楽器、ボーカルの解像度が非常に高く、一音一音がしっかりと表現されるため、ライブステージの中央に立ったような、圧倒的な臨場感と躍動感をご体感していただける」としている。
「B2」は「全帯域に強調感が少なく、自然で滑らかなサウンド」だとのこと。「ボーカルは、その息遣いが感じられるほどに近く、また、音の立ち上がりと立ち下がりを正確に表現するため、各楽器の細かな音のバランスや抑揚もお楽しみいただける」という。
そして「B3」は「タイトな低域と、クリアで伸びやかなサウンド」だと説明。「全帯域で解像感が高く、特に鮮やかな高域表現に優れており、繊細なピアノのタッチや、ギターのピッキングの表現までじっくりとお楽しみいただける」とした。
自社開発のMMCX端子を採用して、リケーブルに対応。B2はブラックのOFCケーブル、B1とB3はシルバーコートケーブルが標準で付属する。
耳甲介(耳のくぼみ)のいずれかと、イヤーピース、耳珠の3箇所で耳を圧迫することなく保持するデザインを採用し、これによって安定した装着感を実現したと説明。シリコン等の反発力も利用してないため圧迫感がなく、「まるでカスタマイズイヤホンであるかのような優れた装着感を実現した」とアピールしている。
なお、クラウドファンディングを中心に先行して展開している「MAKEシリーズ」とデザイン面が似ているが、実は今回のBシリーズのほうが先に開発へ着手していたとのこと。修理可能な構造にすることで長期的に使い続けられるようにするためのデザインであり、その思想の下に開発していた筐体を、先にMAKEシリーズに投入することになったのだという。
また、型番の数字が価格順になっていないのは、開発した順番で命名したとのこと。「シリーズとしてのラインナップ、ヒエラルキーというマーケティング的な枠組みに縛られたくないという思いから、このBシリーズが生まれた」とのことで、「エンジニアの熱のこもった製品が、熱いうちに製品になるのがBシリーズ」だという。
■プロのスタジオユースを想定した「D8000 Pro Edition」試作機
また、「D8000 Pro Edition」試作機の参考展示なども実施。プロのスタジオユースを想定したモデルで、大きな入力信号に対しても最適化された設計にしているという。
こちらは「プロの録音家から、モニターとしてより大音量での聴取がしたい、という要望をいただき開発した」とのことで、大音量になるにつれて小音量時より低音が過多に聴こえやすいという人間の聴力特性に基づいた「等ラウドネス曲線」を考慮した音質チューニングを行っている。
■特殊オイルでコーティングした「OSLO cable」
DITAのリケーブル「OSLO cable」は、MMCX、2PIN、FitEar、DITA Dream専用端子、DITA TWINS専用端子を展開予定。上記のように5月下旬に64,800円で発売予定だが、FitEar専用端子のみ販売時期を現在調整中だという。なお、Awesomeプラグを採用し、標準で3.5mmプラグ、2.5mmプラグに加えて、4.4mmプラグも同梱する。
線材には、高級化粧品にも使用される深海鮫の油「スクワラン」に金属のナノ粒子をブレンドした特殊オイルでコーティングしたPC-Triple Cを使用。直径わずか百万分の8mmという超微小な金属のナノ粒子が線材に取り付き、表面の凹凸を滑らかに整えることで、信号とインピーダンスを最適化するという。これによって「ワイドなレンジで、低域から高域までバランスの良いサウンドが特徴」だと同社は説明している。
なお、被膜の表面には、顕微鏡で確認しないとわからないほどのサイズで「DITA AUDIO」「MADE IN JAPAN」と印字されている。
■DITA「Dream XLS」は“広大なサウンドステージを実現”
開発中であることを明かしたDITAの新イヤホン「Dream XLS」は、Dream Gen.1ドライバーをベースに新開発したというドライバー「XLSドライバー」を搭載。「XLS」とは「エクストラ ラージ サウンドステージ」という意味で、「その名の通り、イヤホンでの音楽体験では皆さまが恐らくまだ体験したことのない、広大なサウンドステージを実現している」とアピールしている。
筐体はチタン切削でイオンプレーティング加工を実施。筐体のフェイスプレートには、DITA製品で初めて、傷のつきにくいサファイアガラスを採用する。
ケーブルには上記のOSLOケーブルが標準で付属。Awesomeコネクター搭載で、3.5mm、2.5mmに加えて4.4mmのプラグも同梱する。
ヘッドフォン祭の会期は明日4月28日まで。なお、イベント2日めの28日には、特売コーナーの全製品が5%オフになる「ファイルウェブ割」を実施。ファイルウェブの「 春のヘッドフォン祭2019」関連記事を(この記事含む)表示したスマホを、フジヤエービックの販売スタッフに見せるだけで割引が適用される。
DITAブランドの新製品も
<ヘッドフォン祭>final、新イヤホン「Bシリーズ」正式発表。細尾社長が特徴を詳細解説
編集部:小野佳希また、あわせて同社が取り扱うDITAブランドの新製品も発表。過去のヘッドフォン祭などでも参考展示していたリケーブル「OSLO cable」を5月下旬に64,800円で発売すること、新開発ドライバーを搭載するイヤホン「Dream XLS」を2019年夏の発売を目指して現在開発中であることも明かした。「Dream XLS」は25万円程度での販売を見込んでいるという。
■新基軸イヤホン「Bシリーズ」
finalのBシリーズは、全モデルともfinal独自仕様のドライバーを搭載。ネットワークレスを採用しており、その音質傾向について「B1」は「低域から高域までバランスの良い、立体感のあるサウンド。各楽器、ボーカルの解像度が非常に高く、一音一音がしっかりと表現されるため、ライブステージの中央に立ったような、圧倒的な臨場感と躍動感をご体感していただける」としている。
「B2」は「全帯域に強調感が少なく、自然で滑らかなサウンド」だとのこと。「ボーカルは、その息遣いが感じられるほどに近く、また、音の立ち上がりと立ち下がりを正確に表現するため、各楽器の細かな音のバランスや抑揚もお楽しみいただける」という。
そして「B3」は「タイトな低域と、クリアで伸びやかなサウンド」だと説明。「全帯域で解像感が高く、特に鮮やかな高域表現に優れており、繊細なピアノのタッチや、ギターのピッキングの表現までじっくりとお楽しみいただける」とした。
自社開発のMMCX端子を採用して、リケーブルに対応。B2はブラックのOFCケーブル、B1とB3はシルバーコートケーブルが標準で付属する。
耳甲介(耳のくぼみ)のいずれかと、イヤーピース、耳珠の3箇所で耳を圧迫することなく保持するデザインを採用し、これによって安定した装着感を実現したと説明。シリコン等の反発力も利用してないため圧迫感がなく、「まるでカスタマイズイヤホンであるかのような優れた装着感を実現した」とアピールしている。
なお、クラウドファンディングを中心に先行して展開している「MAKEシリーズ」とデザイン面が似ているが、実は今回のBシリーズのほうが先に開発へ着手していたとのこと。修理可能な構造にすることで長期的に使い続けられるようにするためのデザインであり、その思想の下に開発していた筐体を、先にMAKEシリーズに投入することになったのだという。
また、型番の数字が価格順になっていないのは、開発した順番で命名したとのこと。「シリーズとしてのラインナップ、ヒエラルキーというマーケティング的な枠組みに縛られたくないという思いから、このBシリーズが生まれた」とのことで、「エンジニアの熱のこもった製品が、熱いうちに製品になるのがBシリーズ」だという。
■プロのスタジオユースを想定した「D8000 Pro Edition」試作機
また、「D8000 Pro Edition」試作機の参考展示なども実施。プロのスタジオユースを想定したモデルで、大きな入力信号に対しても最適化された設計にしているという。
こちらは「プロの録音家から、モニターとしてより大音量での聴取がしたい、という要望をいただき開発した」とのことで、大音量になるにつれて小音量時より低音が過多に聴こえやすいという人間の聴力特性に基づいた「等ラウドネス曲線」を考慮した音質チューニングを行っている。
■特殊オイルでコーティングした「OSLO cable」
DITAのリケーブル「OSLO cable」は、MMCX、2PIN、FitEar、DITA Dream専用端子、DITA TWINS専用端子を展開予定。上記のように5月下旬に64,800円で発売予定だが、FitEar専用端子のみ販売時期を現在調整中だという。なお、Awesomeプラグを採用し、標準で3.5mmプラグ、2.5mmプラグに加えて、4.4mmプラグも同梱する。
線材には、高級化粧品にも使用される深海鮫の油「スクワラン」に金属のナノ粒子をブレンドした特殊オイルでコーティングしたPC-Triple Cを使用。直径わずか百万分の8mmという超微小な金属のナノ粒子が線材に取り付き、表面の凹凸を滑らかに整えることで、信号とインピーダンスを最適化するという。これによって「ワイドなレンジで、低域から高域までバランスの良いサウンドが特徴」だと同社は説明している。
なお、被膜の表面には、顕微鏡で確認しないとわからないほどのサイズで「DITA AUDIO」「MADE IN JAPAN」と印字されている。
■DITA「Dream XLS」は“広大なサウンドステージを実現”
開発中であることを明かしたDITAの新イヤホン「Dream XLS」は、Dream Gen.1ドライバーをベースに新開発したというドライバー「XLSドライバー」を搭載。「XLS」とは「エクストラ ラージ サウンドステージ」という意味で、「その名の通り、イヤホンでの音楽体験では皆さまが恐らくまだ体験したことのない、広大なサウンドステージを実現している」とアピールしている。
筐体はチタン切削でイオンプレーティング加工を実施。筐体のフェイスプレートには、DITA製品で初めて、傷のつきにくいサファイアガラスを採用する。
ケーブルには上記のOSLOケーブルが標準で付属。Awesomeコネクター搭載で、3.5mm、2.5mmに加えて4.4mmのプラグも同梱する。
ヘッドフォン祭の会期は明日4月28日まで。なお、イベント2日めの28日には、特売コーナーの全製品が5%オフになる「ファイルウェブ割」を実施。ファイルウェブの「
- トピック
- イヤホン
- FINAL
- 春のヘッドフォン祭2019