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公開日 2019/07/18 11:52
日本初が満載
池袋「グランドシネマサンシャイン」7月19日オープン。国内最大IMAXなど内覧レポート
永井光晴
2019年7月19日(金)、映画ファン、AVファン待望のシネマコンプレックス「グランドシネマサンシャイン」が東京・池袋にいよいよ誕生する。
何もかもが初物づくし。12あるすべてのスクリーンにRGBレーザープロジェクターを導入した映画館は国内初。また、これまで大阪の「109シネマズ 大阪エキスポシティ」にしかなかった「IMAX GT Technology」が東京初オープンとなるほか、3面マルチスクリーンの「ScreenX」とアトラクションシアターの「4DX」が同時に楽しめる最新のハイブリッド設備「ScreenX with 4DX」が日本初登場となる。
グランドシネマサンシャインは、佐々木興業が運営する12スクリーン2,443席からなるシネマコンプレックスで、池袋東口のサンシャインシティ通りに位置した場所に開業する商業ビル「キュープラザ池袋」内にオープンする。
■映画ファンのためのエントランス&インスタレーション
まず目を引くのは館内各所に、国内有名クリエイティブスタジオ「WOW」がプロデュースしたインスタレーション・アートで空間を演出している。4Fエントランスロビーには球状のオブジェクト「Light Sculpture」が出迎える。また最上階12FのIMAXシアター前のホワイエ天井を見上げると、10m×31mの巨大LEDビジョン「Motion Ceiling」があり、最新作の予告編やアートモーショングラフィックスが表示されている。
シアターのビル構造はタテ長になっていて、エスカレーターで各フロアに上がっていく。これは新宿ピカデリーや新宿バルト9などに似ている形で、上階のスクリーンに上がるアプローチが長く、時間がかかる。そこで各フロアのホワイエやコリドー(廊下)、お手洗いなどの空間随所に、「映画の要素」をちりばめている。
エスカレーターの壁面には名画ポスターやシーン写真が飾られ、また各階には「アカデミー賞」や「カンヌ国際映画祭」「ベルリン国際映画祭」などの受賞作一覧プレートや、関連のアイテムなどで映画空間に浸れるようになっている。
■紙チケットなしのQRコード入場システムを導入
グランドシネマサンシャインの開業に先駆けて、年会費500円の有料会員アプリ「シネマサンシャインリワード」をスタート。公式アプリにアカウント登録することで、「6回鑑賞1回無料」「2回鑑賞1,100円鑑賞」「毎週木曜日1,100円鑑賞」などのお得な鑑賞サービスが受けられる。
さらにグランドシネマサンシャインでは、最新の入館システムを導入している。インターネットで事前チケット予約ができるのはもちろんだが、予約したチケットは、自身のスマートフォン画面に表示したQRコードをかざすだけでスムーズに入場可能。全シアターでストレスフリーのペーパーレスQRコード入場システムを導入している。
■オリジナル劇場規格「BESTIA(ベスティア)」
まずなんといっても、グランドシネマサンシャインの各スクリーンの入口には詳細スペックが表記されているのが嬉しい。最近はスクリーンサイズを明示しない劇場もあるが、プロジェクターやサウンドシステムについてもメーカー名やシステムを表示し、正々堂々としている。
そしてシアター5、シアター6にはシネマサンシャインオリジナル劇場規格「BESTIA(ベスティア)」を導入。BESTIAは、Best Immersive Audio Visualの略で、最新鋭のレーザープロジェクションシステムと、3D音響が一体になることにより、観客がまるで映画の中に入ったような感覚を生み出す。
具体的には、CHRISTIEのRGB4Kプロジェクターに、2種類のイマーシブサラウンド「DOLBY ATMOS」と「DTS-X」に対応している。どちらの方式でも再生可能なスクリーンを2つも備えているシネマコンプレックスは珍しい。
CHRISTIE Real Laserは、HDRに対応したRGB4Kで最新の映画上映が求める、「より明るい映像」「より高いコントラスト」「より広い色域」を実現する。シアター5、6には、CP4330‐RGBが導入された。ちなみに他スクリーンでは、CP2315‐RGBとCP2320‐RGBが採用されている。
さらにサウンドシステムにもこだわりがある。シアター5には、QSCのフラグシップ4ウェイスピーカーシステム。シアター6にはVIVEオーディオスピーカーを採用している。音色や音場の違いを楽しめるようになっている。
■日本初「ScreenX with 4DX」で、ここだけのアトラクション体験
「ScreenX with 4DX」は、体感型アトラクションシアター「4DX」と、3面マルチプロジェクション上映システム「ScreenX」がひとつのスクリーンに融合したシアターで、日本での導入は初。
ScreenXと4DXそれぞれについては、映画ファンならお馴染みなのでここでは割愛させていただくが、2つの方式のハイブリッドには専用の上映コードが必要なため、ScreenX with 4DX対応の作品でなければならない。
またグランドシネマサンシャインのScreenX with 4DXは、4DXの3D作品の上映は可能。この場合、ScreenXの3面上映はできない。
CJ 4D PLEX社のKim THEODORE T.Y.氏は、「ScreenX向けのハリウッド映画は2017年の『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』からですが、すでに多くの作品が製作されており、そのスピードは初期のIMAX作品を超えるペースになっています」と語った。
また、「3面収録カメラを使った作品もコンサート作品などで増えています。今後はスポーツ中継でのライブ配信の可能性あります。さらに日本未公開の防弾少年団のライブのScreenX版の上陸も近いかもれません」と、教えてくれた。
■東京初、国内最大のIMAXレーザー/GTテクノロジーが登場
前述したとおり、日本国内のIMAXレーザー/GTテクノロジーは、大阪の「109シネマズ 大阪エキスポシティ」にある。今回、東日本初登場で唯一のIMAXレーザー/GTテクノロジーとなるシアター12は、高さ18.91m、幅25.849mと、大阪との差はわずかだが“国内最大”とのこと(日本ジャイアントスクリーン協会調べ)。座席数は542席(大阪407席)。
最大画角1:43対1のスクリーンは、通常のスクリーンの約40%も大きい。実際にはシネスコ画角の作品や、一般のIMAX作品でもこのスクリーンをフルサイズで使うことはほとんどなく、白い余白が上下に残る。これはIMAXのフルサイズスクリーン規格で作られた作品用で、今回、グランドシネマサンシャインのオープンに合わせて製作された国内初のフルサイズIMAX映画「TRANSPHERE」が用意された。しかし、それでもビルを見上げるような高さは、観る者を圧倒する。
この大きさのスクリーンに投影するため、2台の4Kレーザープロジェクターを使用。より広い色域と高いコントラストを実現し、今まで再現不可能だったリアリティを生み出している。IMAX GTの3D上映方式は、色偏光による専用メガネで貸出式である。これは標準のIMAX3Dとは異なり、技術的には、ドルビーシネマのドルビー3Dに近い方法だ。
また音響システムは、IMAX12chサウンドにサブバスを加えており、天井と両サイドに追加されたスピーカーにより、アップグレードされている。DOLBY ATMOSのようなイマーシブサウンドとは異なるが、フロントスクリーンの圧倒的な高さに見合うスピーカーの音圧が特徴で、あえて天井スピーカーの有無を聴き分けるよりも、フロントチャンネルが生み出す音場に包まれることの体感が上回る。これだけは、普通のホームシアターで再現することはできない。
グランドシネマサンシャインの12スクリーンの座席には「グランドクラス」「プレミアムクラス」「スタンダードクラス」の3グレードが設定されていて、それぞれの鑑賞スタイルを選ぶことができる。さらにIMAXシアターでは最前列に「フラットシート」を設置、寝転んで見上げる形で、臨場感ある映画体験を楽しめるようになっている。
■IMAXレーザー/GTテクノロジーのこけら落としは、新海誠監督の『天気の子』
夏休みにオープンする、グランドシネマサンシャインの目玉コンテンツは、新海誠監督の『天気の子』である。IMAXレーザー/GTテクノロジーの実力をその目に焼き付けてほしい。
また、開業日前日である7月18日の『グランドシネマサンシャイン前夜祭』では、「IMAXレーザー/GTテクノロジー」シアターで『ダンケルク』をフルサイズのIMAXにて特別上映。さらに「4DX with ScreenX」シアターで『ボヘミアン・ラプソディ』が特別上映される。
『ダンケルク』に関しては、大阪エキスポシティで観た方もいるかもしれない。しかし、『ボヘミアン・ラプソディ』は、標準のScreenX上映はあったが、4DX with ScreenXでの上映はできなかったので、日本初上映となる。本作に関しては、初日分はすでに売り切れとなっているものの、開業からしばらくは平日上映が続く予定なので、要チェックである。
現在の映画鑑賞の環境は、定額配信動画サービスや、VODサービスの普及によって、大画面テレビやホームシアターだけでなく、スマホやPC、タブレット端末による鑑賞の機会も多くなっている。それでも映画がその本来のクオリティを発揮する場所は、 “映画館” である。それを裏付けるのは、家庭やモバイルでは再現できない上映方式、設備を持ち、より快適で高品質な作品提供ができることである。
グランドシネマサンシャインは、 “映画館で、映画を観る” ことの意味を問う。いまどきの “全部入り映画館” の誕生である。
【施設詳細】
名称:グランドシネマサンシャイン
所在:東京都豊島区東池袋一丁目30番3号 キュープラザ池袋4F〜12F
スクリーン数:12スクリーン
座席数:2,443席
公式サイト:http://www.cinemasunshine.co.jp/theater/gdcs/
【スクリーンスペック詳細】
◼️Screen1:concept 「red carpet」/座席数81seats(車いす+2)/スクリーンサイズW7.18m×H3.88m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム QSC
◼️Screen2:concept 「Hollywood」/座席数111seats(車いす+2)/スクリーンサイズW8.31m×H4.49m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム QSC
◼️Screen3:concept 「coastline」/座席数381seats(車いす+2)/スクリーンサイズW16.1m×H6.73m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム QSC
◼️Screen4:concept 「4DX -with- screen X」/座席数160seats(車いす+0)/スクリーンサイズW13.64m×H5.8m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム QSC
◼️Screen5:concept 「twilight rialto」/座席数346seats(車いす+2)/スクリーンサイズW15.6m×H6.52m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム DOLBY ATMOS・GDC featuring dtsX・QSC
◼️Screen6:concept 「venetian alley」/座席数235seats(車いす+2)/スクリーンサイズW12.75m×H6.35m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム DOLBY ATMOS・GDC featuring dtsX・CHRISTIE VIVE AUDIO
◼️Screen7:concept 「skyline」/座席数79seats(車いす+2)/スクリーンサイズW7.16m×H3.87m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム QSC
◼️Screen8:concept 「after the rain」/座席数79seats(車いす+2)/スクリーンサイズW7.16m×H3.87m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム QSC
◼️Screen9:concept 「brick」/座席数103seats(車いす+2)/スクリーンサイズW9.35m×H5.05m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム QSC
◼️Screen10:concept 「spree river」/座席数152seats(車いす+2)/スクリーンサイズW10.6m×H5.67m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム JBL SCULPTED SURROUND
◼️Screen11:concept 「winter wall」/座席数174seats(車いす+2)/スクリーンサイズW10.43m×H5.63m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム QSC
◼️Screen12:concept 「the theatre(IMAX GT Technology)」/座席数542seats(車いす+2)/スクリーンサイズ W25.849m×H18.91m/プロジェクターdual 4K Laser projection system/サウンドシステム 12-channel sound system
何もかもが初物づくし。12あるすべてのスクリーンにRGBレーザープロジェクターを導入した映画館は国内初。また、これまで大阪の「109シネマズ 大阪エキスポシティ」にしかなかった「IMAX GT Technology」が東京初オープンとなるほか、3面マルチスクリーンの「ScreenX」とアトラクションシアターの「4DX」が同時に楽しめる最新のハイブリッド設備「ScreenX with 4DX」が日本初登場となる。
グランドシネマサンシャインは、佐々木興業が運営する12スクリーン2,443席からなるシネマコンプレックスで、池袋東口のサンシャインシティ通りに位置した場所に開業する商業ビル「キュープラザ池袋」内にオープンする。
■映画ファンのためのエントランス&インスタレーション
まず目を引くのは館内各所に、国内有名クリエイティブスタジオ「WOW」がプロデュースしたインスタレーション・アートで空間を演出している。4Fエントランスロビーには球状のオブジェクト「Light Sculpture」が出迎える。また最上階12FのIMAXシアター前のホワイエ天井を見上げると、10m×31mの巨大LEDビジョン「Motion Ceiling」があり、最新作の予告編やアートモーショングラフィックスが表示されている。
シアターのビル構造はタテ長になっていて、エスカレーターで各フロアに上がっていく。これは新宿ピカデリーや新宿バルト9などに似ている形で、上階のスクリーンに上がるアプローチが長く、時間がかかる。そこで各フロアのホワイエやコリドー(廊下)、お手洗いなどの空間随所に、「映画の要素」をちりばめている。
エスカレーターの壁面には名画ポスターやシーン写真が飾られ、また各階には「アカデミー賞」や「カンヌ国際映画祭」「ベルリン国際映画祭」などの受賞作一覧プレートや、関連のアイテムなどで映画空間に浸れるようになっている。
■紙チケットなしのQRコード入場システムを導入
グランドシネマサンシャインの開業に先駆けて、年会費500円の有料会員アプリ「シネマサンシャインリワード」をスタート。公式アプリにアカウント登録することで、「6回鑑賞1回無料」「2回鑑賞1,100円鑑賞」「毎週木曜日1,100円鑑賞」などのお得な鑑賞サービスが受けられる。
さらにグランドシネマサンシャインでは、最新の入館システムを導入している。インターネットで事前チケット予約ができるのはもちろんだが、予約したチケットは、自身のスマートフォン画面に表示したQRコードをかざすだけでスムーズに入場可能。全シアターでストレスフリーのペーパーレスQRコード入場システムを導入している。
■オリジナル劇場規格「BESTIA(ベスティア)」
まずなんといっても、グランドシネマサンシャインの各スクリーンの入口には詳細スペックが表記されているのが嬉しい。最近はスクリーンサイズを明示しない劇場もあるが、プロジェクターやサウンドシステムについてもメーカー名やシステムを表示し、正々堂々としている。
そしてシアター5、シアター6にはシネマサンシャインオリジナル劇場規格「BESTIA(ベスティア)」を導入。BESTIAは、Best Immersive Audio Visualの略で、最新鋭のレーザープロジェクションシステムと、3D音響が一体になることにより、観客がまるで映画の中に入ったような感覚を生み出す。
具体的には、CHRISTIEのRGB4Kプロジェクターに、2種類のイマーシブサラウンド「DOLBY ATMOS」と「DTS-X」に対応している。どちらの方式でも再生可能なスクリーンを2つも備えているシネマコンプレックスは珍しい。
CHRISTIE Real Laserは、HDRに対応したRGB4Kで最新の映画上映が求める、「より明るい映像」「より高いコントラスト」「より広い色域」を実現する。シアター5、6には、CP4330‐RGBが導入された。ちなみに他スクリーンでは、CP2315‐RGBとCP2320‐RGBが採用されている。
さらにサウンドシステムにもこだわりがある。シアター5には、QSCのフラグシップ4ウェイスピーカーシステム。シアター6にはVIVEオーディオスピーカーを採用している。音色や音場の違いを楽しめるようになっている。
■日本初「ScreenX with 4DX」で、ここだけのアトラクション体験
「ScreenX with 4DX」は、体感型アトラクションシアター「4DX」と、3面マルチプロジェクション上映システム「ScreenX」がひとつのスクリーンに融合したシアターで、日本での導入は初。
ScreenXと4DXそれぞれについては、映画ファンならお馴染みなのでここでは割愛させていただくが、2つの方式のハイブリッドには専用の上映コードが必要なため、ScreenX with 4DX対応の作品でなければならない。
またグランドシネマサンシャインのScreenX with 4DXは、4DXの3D作品の上映は可能。この場合、ScreenXの3面上映はできない。
CJ 4D PLEX社のKim THEODORE T.Y.氏は、「ScreenX向けのハリウッド映画は2017年の『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』からですが、すでに多くの作品が製作されており、そのスピードは初期のIMAX作品を超えるペースになっています」と語った。
また、「3面収録カメラを使った作品もコンサート作品などで増えています。今後はスポーツ中継でのライブ配信の可能性あります。さらに日本未公開の防弾少年団のライブのScreenX版の上陸も近いかもれません」と、教えてくれた。
■東京初、国内最大のIMAXレーザー/GTテクノロジーが登場
前述したとおり、日本国内のIMAXレーザー/GTテクノロジーは、大阪の「109シネマズ 大阪エキスポシティ」にある。今回、東日本初登場で唯一のIMAXレーザー/GTテクノロジーとなるシアター12は、高さ18.91m、幅25.849mと、大阪との差はわずかだが“国内最大”とのこと(日本ジャイアントスクリーン協会調べ)。座席数は542席(大阪407席)。
最大画角1:43対1のスクリーンは、通常のスクリーンの約40%も大きい。実際にはシネスコ画角の作品や、一般のIMAX作品でもこのスクリーンをフルサイズで使うことはほとんどなく、白い余白が上下に残る。これはIMAXのフルサイズスクリーン規格で作られた作品用で、今回、グランドシネマサンシャインのオープンに合わせて製作された国内初のフルサイズIMAX映画「TRANSPHERE」が用意された。しかし、それでもビルを見上げるような高さは、観る者を圧倒する。
この大きさのスクリーンに投影するため、2台の4Kレーザープロジェクターを使用。より広い色域と高いコントラストを実現し、今まで再現不可能だったリアリティを生み出している。IMAX GTの3D上映方式は、色偏光による専用メガネで貸出式である。これは標準のIMAX3Dとは異なり、技術的には、ドルビーシネマのドルビー3Dに近い方法だ。
また音響システムは、IMAX12chサウンドにサブバスを加えており、天井と両サイドに追加されたスピーカーにより、アップグレードされている。DOLBY ATMOSのようなイマーシブサウンドとは異なるが、フロントスクリーンの圧倒的な高さに見合うスピーカーの音圧が特徴で、あえて天井スピーカーの有無を聴き分けるよりも、フロントチャンネルが生み出す音場に包まれることの体感が上回る。これだけは、普通のホームシアターで再現することはできない。
グランドシネマサンシャインの12スクリーンの座席には「グランドクラス」「プレミアムクラス」「スタンダードクラス」の3グレードが設定されていて、それぞれの鑑賞スタイルを選ぶことができる。さらにIMAXシアターでは最前列に「フラットシート」を設置、寝転んで見上げる形で、臨場感ある映画体験を楽しめるようになっている。
■IMAXレーザー/GTテクノロジーのこけら落としは、新海誠監督の『天気の子』
夏休みにオープンする、グランドシネマサンシャインの目玉コンテンツは、新海誠監督の『天気の子』である。IMAXレーザー/GTテクノロジーの実力をその目に焼き付けてほしい。
また、開業日前日である7月18日の『グランドシネマサンシャイン前夜祭』では、「IMAXレーザー/GTテクノロジー」シアターで『ダンケルク』をフルサイズのIMAXにて特別上映。さらに「4DX with ScreenX」シアターで『ボヘミアン・ラプソディ』が特別上映される。
『ダンケルク』に関しては、大阪エキスポシティで観た方もいるかもしれない。しかし、『ボヘミアン・ラプソディ』は、標準のScreenX上映はあったが、4DX with ScreenXでの上映はできなかったので、日本初上映となる。本作に関しては、初日分はすでに売り切れとなっているものの、開業からしばらくは平日上映が続く予定なので、要チェックである。
現在の映画鑑賞の環境は、定額配信動画サービスや、VODサービスの普及によって、大画面テレビやホームシアターだけでなく、スマホやPC、タブレット端末による鑑賞の機会も多くなっている。それでも映画がその本来のクオリティを発揮する場所は、 “映画館” である。それを裏付けるのは、家庭やモバイルでは再現できない上映方式、設備を持ち、より快適で高品質な作品提供ができることである。
グランドシネマサンシャインは、 “映画館で、映画を観る” ことの意味を問う。いまどきの “全部入り映画館” の誕生である。
【施設詳細】
名称:グランドシネマサンシャイン
所在:東京都豊島区東池袋一丁目30番3号 キュープラザ池袋4F〜12F
スクリーン数:12スクリーン
座席数:2,443席
公式サイト:http://www.cinemasunshine.co.jp/theater/gdcs/
【スクリーンスペック詳細】
◼️Screen1:concept 「red carpet」/座席数81seats(車いす+2)/スクリーンサイズW7.18m×H3.88m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム QSC
◼️Screen2:concept 「Hollywood」/座席数111seats(車いす+2)/スクリーンサイズW8.31m×H4.49m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム QSC
◼️Screen3:concept 「coastline」/座席数381seats(車いす+2)/スクリーンサイズW16.1m×H6.73m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム QSC
◼️Screen4:concept 「4DX -with- screen X」/座席数160seats(車いす+0)/スクリーンサイズW13.64m×H5.8m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム QSC
◼️Screen5:concept 「twilight rialto」/座席数346seats(車いす+2)/スクリーンサイズW15.6m×H6.52m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム DOLBY ATMOS・GDC featuring dtsX・QSC
◼️Screen6:concept 「venetian alley」/座席数235seats(車いす+2)/スクリーンサイズW12.75m×H6.35m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム DOLBY ATMOS・GDC featuring dtsX・CHRISTIE VIVE AUDIO
◼️Screen7:concept 「skyline」/座席数79seats(車いす+2)/スクリーンサイズW7.16m×H3.87m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム QSC
◼️Screen8:concept 「after the rain」/座席数79seats(車いす+2)/スクリーンサイズW7.16m×H3.87m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム QSC
◼️Screen9:concept 「brick」/座席数103seats(車いす+2)/スクリーンサイズW9.35m×H5.05m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム QSC
◼️Screen10:concept 「spree river」/座席数152seats(車いす+2)/スクリーンサイズW10.6m×H5.67m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム JBL SCULPTED SURROUND
◼️Screen11:concept 「winter wall」/座席数174seats(車いす+2)/スクリーンサイズW10.43m×H5.63m/プロジェクターCHRISTIE Real Laser/サウンドシステム QSC
◼️Screen12:concept 「the theatre(IMAX GT Technology)」/座席数542seats(車いす+2)/スクリーンサイズ W25.849m×H18.91m/プロジェクターdual 4K Laser projection system/サウンドシステム 12-channel sound system
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