トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース

公開日 2019/09/05 22:00
「SONOS ONE SL」と「PORT」も

<IFA>SONOS、初のBluetooth/Wi-Fi両対応スピーカー「MOVE」。10時間駆動、自動音質調整

編集部:風間雄介
米SONOSはIFAの会期に先立ち、各国のメディアを集めてベルリン市内でプライベートショーを開催。いくつかの新製品を発表した。

発表された製品のうち、最も注目すべき製品は、同社初のBluetooth対応スピーカー「MOVE」だ。9月24日に399ユーロで発売される。グローバルで同時展開するという。

SONOS MOVE

外でも使える、SONOSとして初めてのBluetoothスピーカー

これまで同社は、家庭内のマルチルームオーディオシステム分野で、世界各国で高い支持を得てきた。今回のMOVEは、従来のWi-Fi対応はもちろん、新たにBluetoothに対応した。なお、対応するBluetoothのコーデックはSBCとAACだ。

同時にバッテリーも内蔵し、電源がない場所でも10時間の連続駆動を可能にした。「家の中でも、庭でも、はたまたビーチでも、どこでもSONOSの高音質を楽しめる」(同社)。

もちろん、SONOSスピーカーの特徴である、GoogleとAlexa両対応の音声アシスタント機能も利用可能。また、ほかのSONOS製品とネットワークを組むこともできる。

家庭内で使用する際は、リング状のチャージャーに置いておくと充電される。フル充電時での駆動時間は、Wi-FiとBluetoothともに約10時間。

バッテリー(左)と本体を置くチャージャー(右)

なおWi-FiとBluetoothは、本体背面のボタンで切り替える。どちらのモードになっているかは、上部のインジケーターで確認できる。

本体上部

背面にBluetooth/Wi-Fi切り替えボタンなどを備える

頻繁に持ち運ぶことを想定した製品のため、背面上部に、指を直接差し入れる凹みが設けられ、この凹みに指を引っかけることで持ち歩ける。

指を入れて持ち歩く

取っ手の部分は持ちやすさにこだわり、様々なデザインスタディーを繰り返した

なぜハンドルではなく凹みにしたのか問うと、「SONOSはデザインをとても大事にするメーカー。ハンドルはあまり美しくなく、それ以外のソリューションを探した」と説明してくれた。なお、この取っ手の部分だけでも、膨大なデザインを考え、人間工学的な見地も採り入れつつ実際に試し、最終デザインが決定したという。

本機は同社にとって初めて、外で使用することを想定した製品のため、耐久性や耐水性などは万全の体制を期してテストした。防水性能はIPX6で、防塵性能はIP5X。そのほか、76cmの高さから落としてもOKな耐衝撃性能も備えている。

さらに傾斜のあるところに設置しても問題なく動作するかどうか、調味料や各種オイルなど、様々なものをこぼすテストなど、耐久性はしっかり検証し、対策を行っている。

単体で動作する自動音質補正機能「Tuneplay」

また、音質面で特筆したいのが自動音質補正機能「Tuneplay」だ。これまでも同社製品には、iOSデバイスのマイクを使って音質補正を行う機能があったが、本機のTrueplayはスタンドアローン(機器単体)で動作する。

自動音質補正機能「Tuneplay」を搭載

仕組みは、本体上部のマイクを使い、本機が再生している音をモニタリング。ターゲットとなるフラットな周波数にするためのフィルターを計算し、適用することで、周りの環境にあわせた音質を実現する仕組みだ。

なお、本体には加速度センサーも備えており、持ち運んで置き場所が変わると、それを自動的に認識。Tuneplayの補正を自動的に行う。ユーザーが操作をしなくても、自動的に最適な音質が保たれる仕組みだ。なお、このTrueplayはOFFにすることもできる。

本体色はブラック(シャドウブラックという名称がついている)のみとなる。

SONOS ONEからマイクを省いた「SL」、アナログとデジタルのハブとなる「PORT」

SONOS MOVEのほかにも、2つの新製品が公開された。

1つは「SONOS ONE SL」というモデル。一見するとSONOS ONEと同じ製品のようで、実際にサイズとデザイン、音質などはSONOS 1と同じなのだが、大きな違いがある。上部にマイクが搭載されていないのだ。

「SONOS ONE SL」

天板をよく見るとマイクの穴がない

ご存じのように、SONOS ONEは2台使用してステレオペア再生することができるが、そのようなときにマイク機能が被ってしまうのはもったいない。また、音声アシスタントは使わないという方もいるだろう。そういったニーズに応える商品として、9月12日に発売する。価格は199ユーロ。通常のSONOS ONEが229ユーロなので、30ドルユーロほど節約できることになる。本体色はブラックとホワイト。

もう1つの製品は「PORT」。アナログ入出力端子や同軸デジタル出力を備えた製品で、まるでSONOS AMPからアンプを取り去り、さらに小型化したようなルックスだ。たとえばアナログレコードプレーヤーとストリーミングミュージックサービスを、一つのSONOSネットワークの中で共存させたい、などという時に、とても便利な製品。9月12日から、限られたセールスチャンネルとSONOS公式サイトで販売開始する。価格は449ユーロ。

SONOS PORT

SONOS PORTの背面部

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 ヤマダデンキ、「ブラックフライデー」セールを11/16より開始。ベスト電器、マツヤデンキでも開催
2 iPhone買い換え、手持ちモデルを手放す際に必ずやっておくべきこととは?
3 ケーブル接続の「バランス/アンバランス」ってつまり何?
4 「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ」11月23日・24日開催。出展メーカーや連続試聴イベントの内容はコチラ!
5 <Inter BEE>ゼンハイザー、国内未発売製品を初お披露目/NHK、“自由に変形する”ディスプレイ/コルグ「Live Extreme」試聴デモ
6 THIEAUDIO「Origin」は低音好き垂涎!骨伝導搭載・クアッドハイブリッド構成のイヤホンを聴く
7 B&Wの人気シリーズ、トゥイーター・オン・トップ式ブックシェルフ3機種の魅力を探る
8 ビクター“nearphones”「HA-NP1T」速攻レビュー! イヤーカフ型ながら聴きイヤホンを女性ライターが使ってみた
9 MUSE HiFi、真空管搭載ポータブルDAC/AMP「M5 ULTRA」。ESS社と独自回路を共同開発
10 スピーカーの“原音再生”をデジタルフィルターで解決!テレビや車に搭載広がるEilex PRISMの秘密に迫る
11/15 10:43 更新

WEB