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公開日 2020/01/16 10:48
同時配信は6時-24時、見逃し配信は放送後7日間24時間利用可能

NHK、ネット同時配信サービス「NHKプラス」を3月開始。最大5台同時視聴

編集部:小野佳希
NHKは、総合テレビとEテレの番組を地上波放送と同時にインターネットでも視聴できるとともに、見逃し配信視聴もできるサービス「NHKプラス」を3月1日から試行的に開始すると発表。4月1日から正式スタートさせる。

NHKのネット同時配信/見逃し配信開始が正式決定

ネット配信の視聴に際して追加料金等は不要。受信契約者およびその家族(生計を同一にしている場合)は追加負担なく利用できる。なお、利用には事前申し込みおよび受信契約の有無などを確認する“認証”手続きが必要。

ウェブブラウザまたはスマートフォンアプリから利用可能。スマートTV等、テレビ一体型端末向けのサービスは当分の間実施しない。

常時同時配信は、毎日6時から24時までの18時間程度実施し、見逃し配信は原則としてテレビ放送後7日間24時間利用可能。3月の試行サービス期間は常時同時配信の開始が7時からと1時間短縮される。同時配信は必要に応じて臨時に時間を繰り上げたり延長したりする場合もあるとしている。

サービス開始時は、南関東エリアを対象とした放送を全国に配信。権利処理の問題などから、映像を静止画にする“ふたかぶせ”での配信となる場合もあり、ニュース番組は映像単位で“ふたかぶせ”になるという。

配信ビットレートは最大1.5MbpsのSD画質相当。音声は2ch、2ヶ国語、解説放送等もあり、字幕も用意する。

ネット配信の視聴には前述の通り事前の利用申請が必要で、受信契約の確認のために必要な情報を入力するとIDが発行される仕組み。利用時にそのIDによる認証を行い、2020年度はひとつのIDで最大5台の端末まで同時視聴できる。2020年度は最大350万IDに対してサービスを提供する場合まで対応できる体制で同時配信を実施するという。この想定を超えるIDを発行して運用する事態が生じた場合は、実施基準に則り、放送法が定める2合受信料財源業務の費用の上限を超過してネット配信業務を行うこともあるとしている。

なお、利用申請していなかったり受信契約が確認できない場合は、配信画面上に受信契約を確認するための情報提供を求めるメッセージが表示される。一方、災害時や東京オリンピック・パラリンピック関連などにおいて、メッセージを表示させずに配信を視聴可能にすることもあるという。

なお、現在提供中のNHKオンデマンドについては、NHKプラスの見逃し番組配信の開始に伴い、「見逃し見放題パック」と「特選見放題パック」を合わせて「まるごと見放題パック」に一本化する。こちらでは放送後1週間経過後も番組を視聴できる(※見逃し配信期間は番組によって異なる)。

同時配信の実施時間が朝6時からであることについてNHKは「費用を抑えるため」と説明。これは、NHKのインターネット活用業務費用について「オリンピック・パラリンピック東京大会に関する費用を除いて、受信料収入の2.5%の枠内で実施する」と規定されていることによるもの。民間放送の営業を圧迫しないためなどの理由から、この規定が設けられている。

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