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公開日 2021/07/30 13:15
EST+BA+ダイナミック型の5ドライバーモデル

水月雨、筐体やフィルターに3Dプリントを活用したハイブリッドイヤホン「VARIATIONS」

編集部:成藤 正宣
(同)地球世界は、同社取り扱いブランド・水月雨(MOONDROP)から、EST(静電)ドライバー/BAドライバー/ダイナミックドライバーのハイブリッド構成や、3Dプリンター製フィルターなどを搭載するイヤホン「VARIATIONS」を8月6日より発売する。価格はオープンだが、市場では税込66,600円前後での実売が想定される。

「VARIATIONS」

ブランドがこれまでに開発したハイブリッドイヤホンのノウハウを活かしたという5ドライバー/ハイブリッドモデル。高域にSonion製ESTドライバー×2基/中域にBAドライバー×2基/低域に10mm LCP(液晶ポリマー)ダイナミックドライバー×1基の計5ドライバーを搭載する。

中域のBAドライバーには、独自開発の「Softears D-MID-B」を採用。ナチュラルなサウンドや細部まで表現できる解像度、本モデルで目標とするチューニングを満たす振幅周波数特性を備え、他のドライバーと合わせて全体の音を隅々まで再生可能としている。ダイナミックドライバーは厚さ9μmの振動板/Daikoku-CCAWボイスコイル/真ちゅう製バックチャンバーを搭載し、深くスピード感のある低音を実現しているという。

また、従来モデルで採用していた「ハイブリッドクロスオーバー設計」を、改良を加えた上で継承。3Dプリントにより製造した精密な音響チャネルと音響ダンパーを組み合わせることで、低域の物理的なバンドパスフィルタリングと中高域のローパス平滑フィルタリングを実現。さらにRCローパスフィルター回路やハイパスフィルター回路を併用することで、理想的な周波数応答と一貫した位相を実現したとのこと。

筐体やフィルターに3Dプリントを活用

付属ケーブルはプラグの先端を交換することで、3.5mm/2.5mm/4.4mmの3形状を簡単に使い分けられる

外耳道にフィットするデザインのハウジングも3Dプリントにて製造。素材には医療用樹脂を採用し、手作業で磨き上げマットペイントを施すことで肌に優しい質感に仕上げたとする。2pin端子によるケーブル着脱にも対応。付属ケーブルは6N OCC単結晶銅と同軸構造を採用し、また交換可能なプラグにより3.5mm/2.5mm/4.4mmの3種類の端子を簡単に切り替えることができる。

再生周波数帯域は9Hz - 40kHz、インピーダンスは15.2Ω@1kHz±15%、感度は118dB/Vrms@1kHz。

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