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公開日 2021/09/19 20:05
のむらけ!もゆるく開催
<ヘッドフォン祭>FitEarのハイブリッド型チタンCIEMがお披露目/Just earから藍井エイルコラボIEMが登場
編集部:杉山康介
本日9月19日、「秋のヘッドフォン祭2021 ONLINE」がファイルウェブYouTubeチャンネルにて生配信。さまざまなメーカーの新製品が発表された。本項ではFitEar/Just ear/のむらけ! in 秋のヘッドフォン祭り2021 ONLINEのコーナーで紹介された内容をレポートする。
■FitEar
FitEarからは社長の須山氏が登壇し、発表されたばかりのカスタムIEM「FitEar DC Ti」を紹介。静電型ドライバー1基と9mmダイナミック型ドライバー2基を搭載するハイブリッド型CIEM「FitEar DC」の筐体にチタンを採用したモデルとなる。想定実売価格は税込38万円台。
かねてより話としては出ていた製品で、FitEar DCと並行で開発されていたものの、「次のヘッドフォン祭で発表しよう」というタイミングで新型コロナウイルス感染症の流行が起こり、発表の機会を失っていたため、「そろそろ出る出る詐欺になりそうだから」と本イベントでの正式発表に至ったという。
前述の通り、筐体にチタン素材を用いるほか、独自デザインの「ショートレッグシェル」を採用。そのほかの部分はFitEar DCと同じ仕様になっている。
同社のイヤホンは、購入後に各々が好みのリケーブルを装着して使うケースが多いことから、本製品はケーブル非同梱での販売となるが、開発時のリファレンスケーブル「FitEar cable 009Aqua」とのセットも数量限定で販売される(想定実売価格:税込46万円台)。
なお、チタン筐体の研磨は同社スタッフが手作業で行っており、他製品との兼ね合いなども含め、受注から完成まで約3ヶ月ほどを要するとのこと。
須山氏は「FitEar DCとも聴き比べていただきたい。あまり変わらないなと感じるようであればFitEar DCの方が価格的にもお求めやすいが、自分はこれまでの約2年半FitEar DC Tiを通勤や移動などでずっと使い続けてきて、未だ飽きることなく使えている」とコメント。「FitEarスタッフを苦しめたいというサディスティックな方は、是非ともFitEar DC Tiをご注文いただければ、スタッフがふうふう言いながらチタンを削って作らせていただきます」と冗談混じりに述べた。
また、本コーナーでは小岩井ことり氏が作ってもらったというマイク付きのカスタムIEMヘッドセットを披露。通常のヘッドセットだと上などを向いた際にマイクが口元から離れてしまうことがあるが、本製品はイヤモニにマイクが接続しているため動きに追随してくれる、現場で求められていた製品だという。
さらにゲーミングカスタムヘッドセットも改めて披露。先述のステージ用ヘッドセットは現在開発中、ゲーミングヘッドセットも継続して開発していきたいと須山氏はコメントした。
加えて、まだ詳しくは言えないとしつつ、“隠し球”としてBA型のIEMを開発していることを明かした。3ヶ月くらい前より動き出したもので、ヘッドフォン祭やポタ研、あるいはもっと早いタイミングで発表するかもしれないとのこと。視聴者コメント欄で挙げられていた、イヤーピースの傘の内側にシリコンを注入してカスタムチップ化する「インスタチップ」も商品化されることが発表された。
■Just ear
Just earからはお馴染みのエンジニア・松尾氏が登壇し、アニソンシンガーの藍井エイルとのコラボレーションIEM「XJE-MH/Eir」を出展した。価格は275,000円(※別途耳型採取費用9,900円が必要)。
今回で5組目となるJust earとアーティストのコラボモデルで、「XJE-MH1R」をベースに藍井エイル本人による音質チューニングを実施。
音質調整は“自身の希望”もあって松尾氏が担当しており、藍井エイルの好みの音、届けたい音として調整する一方、ファンの方に「この音で聴いて欲しい」と意識した音作りになっていると、松尾氏は調整の現場で感じたという。
ハウジングのプレートには製品名と「Always connected」というメッセージを刻印。パッケージも青地に銀色の文字があしらわれたオリジナル仕様で、撮り下ろし写真を使用したポストカードが同梱されており、ポストカードにはすべてに藍井エイル直筆サインが行われているという。なお、ポストカードの絵柄については「届いた方のお楽しみ」とのこと。
これにあたって、藍井エイル本人によるメッセージ動画も公開。「自分の楽曲を聴くことはもちろん、大好きなゲームプレイでも大活躍しています。全国のソニーストア直営店をはじめ、取扱店舗の試聴が可能です。音だけ聴いてみたいという方も大歓迎なので、是非とも私がチューニングした音を体験してみてください」と述べた。
また、新製品の予定について聞かれると、「ヘッドフォン祭でプロトタイプを発表してから7年。少人数のプロジェクトなこともあり、頻繁に新製品を出すのが難しいところもあるが、色々と考えてはいるので、然るべきタイミングで発表できたらと思っている」と語った。
■のむらけ!
メーカー各社の発表後には、野村氏によるヘッドフォン祭恒例の催し「のむらけ!」も開催。石川智久さん(音楽家 TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND)と大竹佑季さん(歌手 映像作家 作詞家)がゲストとして登場した。
野村氏本人のリクエストもあり、のんべんだらりとした空気の中で進行。「普段使っているイヤホン/ヘッドホンは?」という質問では、石川さんはUltrasoneのヘッドホンやWestoneのカスタムIEMを、大竹さんは同じUltrasoneのヘッドホンや、TECHNOBOYSメンバー松井洋平さんから流れでもらったというORBのイヤホンを紹介。
途中、車の話で盛り上がったりとしつつも、石川さんのソロアルバムについての話や、大竹さんがロシア語で歌いたいがためにロシア語を勉強している話など、良い意味で取り留めのないトークが繰り広げられた。この様子は後日フジヤエービックYouTubeチャンネルでも配信予定なので、気になる方はぜひ視聴してほしい。
全プログラム終了後のエンディングでは、来年2月にポタ研、4月に春のヘッドフォン祭を開催予定であることも発表。すでに中野サンプラザも押さえてあり、「これまでとは違うウィズコロナの形になると思うが、コロナ禍が一段落していたら是非開催したい」と語られた。新型コロナウイルスのワクチン接種も少しずつ進みつつある中、次こそはリアルイベントの開催を期待したいところだ。
■FitEar
FitEarからは社長の須山氏が登壇し、発表されたばかりのカスタムIEM「FitEar DC Ti」を紹介。静電型ドライバー1基と9mmダイナミック型ドライバー2基を搭載するハイブリッド型CIEM「FitEar DC」の筐体にチタンを採用したモデルとなる。想定実売価格は税込38万円台。
かねてより話としては出ていた製品で、FitEar DCと並行で開発されていたものの、「次のヘッドフォン祭で発表しよう」というタイミングで新型コロナウイルス感染症の流行が起こり、発表の機会を失っていたため、「そろそろ出る出る詐欺になりそうだから」と本イベントでの正式発表に至ったという。
前述の通り、筐体にチタン素材を用いるほか、独自デザインの「ショートレッグシェル」を採用。そのほかの部分はFitEar DCと同じ仕様になっている。
同社のイヤホンは、購入後に各々が好みのリケーブルを装着して使うケースが多いことから、本製品はケーブル非同梱での販売となるが、開発時のリファレンスケーブル「FitEar cable 009Aqua」とのセットも数量限定で販売される(想定実売価格:税込46万円台)。
なお、チタン筐体の研磨は同社スタッフが手作業で行っており、他製品との兼ね合いなども含め、受注から完成まで約3ヶ月ほどを要するとのこと。
須山氏は「FitEar DCとも聴き比べていただきたい。あまり変わらないなと感じるようであればFitEar DCの方が価格的にもお求めやすいが、自分はこれまでの約2年半FitEar DC Tiを通勤や移動などでずっと使い続けてきて、未だ飽きることなく使えている」とコメント。「FitEarスタッフを苦しめたいというサディスティックな方は、是非ともFitEar DC Tiをご注文いただければ、スタッフがふうふう言いながらチタンを削って作らせていただきます」と冗談混じりに述べた。
また、本コーナーでは小岩井ことり氏が作ってもらったというマイク付きのカスタムIEMヘッドセットを披露。通常のヘッドセットだと上などを向いた際にマイクが口元から離れてしまうことがあるが、本製品はイヤモニにマイクが接続しているため動きに追随してくれる、現場で求められていた製品だという。
さらにゲーミングカスタムヘッドセットも改めて披露。先述のステージ用ヘッドセットは現在開発中、ゲーミングヘッドセットも継続して開発していきたいと須山氏はコメントした。
加えて、まだ詳しくは言えないとしつつ、“隠し球”としてBA型のIEMを開発していることを明かした。3ヶ月くらい前より動き出したもので、ヘッドフォン祭やポタ研、あるいはもっと早いタイミングで発表するかもしれないとのこと。視聴者コメント欄で挙げられていた、イヤーピースの傘の内側にシリコンを注入してカスタムチップ化する「インスタチップ」も商品化されることが発表された。
■Just ear
Just earからはお馴染みのエンジニア・松尾氏が登壇し、アニソンシンガーの藍井エイルとのコラボレーションIEM「XJE-MH/Eir」を出展した。価格は275,000円(※別途耳型採取費用9,900円が必要)。
今回で5組目となるJust earとアーティストのコラボモデルで、「XJE-MH1R」をベースに藍井エイル本人による音質チューニングを実施。
音質調整は“自身の希望”もあって松尾氏が担当しており、藍井エイルの好みの音、届けたい音として調整する一方、ファンの方に「この音で聴いて欲しい」と意識した音作りになっていると、松尾氏は調整の現場で感じたという。
ハウジングのプレートには製品名と「Always connected」というメッセージを刻印。パッケージも青地に銀色の文字があしらわれたオリジナル仕様で、撮り下ろし写真を使用したポストカードが同梱されており、ポストカードにはすべてに藍井エイル直筆サインが行われているという。なお、ポストカードの絵柄については「届いた方のお楽しみ」とのこと。
これにあたって、藍井エイル本人によるメッセージ動画も公開。「自分の楽曲を聴くことはもちろん、大好きなゲームプレイでも大活躍しています。全国のソニーストア直営店をはじめ、取扱店舗の試聴が可能です。音だけ聴いてみたいという方も大歓迎なので、是非とも私がチューニングした音を体験してみてください」と述べた。
また、新製品の予定について聞かれると、「ヘッドフォン祭でプロトタイプを発表してから7年。少人数のプロジェクトなこともあり、頻繁に新製品を出すのが難しいところもあるが、色々と考えてはいるので、然るべきタイミングで発表できたらと思っている」と語った。
■のむらけ!
メーカー各社の発表後には、野村氏によるヘッドフォン祭恒例の催し「のむらけ!」も開催。石川智久さん(音楽家 TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND)と大竹佑季さん(歌手 映像作家 作詞家)がゲストとして登場した。
野村氏本人のリクエストもあり、のんべんだらりとした空気の中で進行。「普段使っているイヤホン/ヘッドホンは?」という質問では、石川さんはUltrasoneのヘッドホンやWestoneのカスタムIEMを、大竹さんは同じUltrasoneのヘッドホンや、TECHNOBOYSメンバー松井洋平さんから流れでもらったというORBのイヤホンを紹介。
途中、車の話で盛り上がったりとしつつも、石川さんのソロアルバムについての話や、大竹さんがロシア語で歌いたいがためにロシア語を勉強している話など、良い意味で取り留めのないトークが繰り広げられた。この様子は後日フジヤエービックYouTubeチャンネルでも配信予定なので、気になる方はぜひ視聴してほしい。
全プログラム終了後のエンディングでは、来年2月にポタ研、4月に春のヘッドフォン祭を開催予定であることも発表。すでに中野サンプラザも押さえてあり、「これまでとは違うウィズコロナの形になると思うが、コロナ禍が一段落していたら是非開催したい」と語られた。新型コロナウイルスのワクチン接種も少しずつ進みつつある中、次こそはリアルイベントの開催を期待したいところだ。
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