明治は、「きのこの山 ワイヤレスイヤホン」を3月26日12時よりクラウドファンディングサイト・Makuakeにて発売する。価格は29,800円（税込）で、3,500台限定での販売となる。

■「言葉の山を越える」144言語の同時翻訳機能を搭載

昨年7月に明治の公式Xアカウントが投稿した「架空のおもしろ雑貨 #明治のありそうでなかった雑貨」ポストで大反響を呼び、11月の「KINOTAKE GLOBAL SUMMIT」で製品化が発表されていたモデル。その詳細が明らかとなったかたちだ。

製造はイヤホン型リアルタイムAI翻訳機「Wooask」を手がけるウェザリージャパン社が行っており、実寸大のきのこの山に極限まで近づけたというフォルムに、10mm径のダイナミックドライバーを搭載。

さらに「言葉の山を越える」というコンセプトから、144言語（74の言語、70の方言アクセント）対応のAI同時翻訳機能も搭載。ウェザリージャパン社の提供するAI翻訳機用スマホアプリから、互いの会話をリアルタイムかつハンズフリーで翻訳する「タッチモード」「フリートークモード」、スマホを通じて会話を外国語に変換する「スピーカーモード」を使うことができる。

SoCにはQualcommの「QCC3040」を採用し、BluetoothはVer.5.3、コーデックはSBC／AAC／aptXをサポート。通話用マイクには会話をクリアに届けるというcVc 8.0技術搭載のENCマイクを採用する。

再生周波数帯域は20Hz-20kHzで出力音圧レベルは97dB、S/Nは≧90dB、THDは≦1%。連続再生時間はイヤホン単体で6時間、ケース充電併用で20時間。質量はイヤホン本体が約5g、ケース込みで約50gとなる。

さらに3月26日から4月3日までの10日間、成田空港にて訪日外国人に向けたきのこの山のプロモーション展開を実施することも明らかとなった。

■森崎ウィンも完成度に驚愕。次なる展開にも期待

明治は本日3月25日、成田空港にて本製品の発表会を行なった。

発表会では最初に、明治のグローバルカカオ事業本部 カカオマーケティング部長の相澤 幸保氏（きのこ派）が登壇。

2019年のきのこたけのこ国民総選挙では辛うじてきのこが勝利したものの、ここ数年はたけのこ派に押されているという事情を説明しつつ、「明治は2025年に向けてグローバル選挙の実施を考えているが、海外での認知度はあまり高くない。そこで海外の方が来るスペース（成田空港）を活用して、認知度を広げる活動を行う」と宣言した。

そして特別ゲストとして、ミャンマー生まれのトリリンガルで、俳優・アーティストとしてグローバルに活躍する森崎ウィン氏が登壇し、「僕自身飛行機が好きなこともあって、日本の空の玄関でこういうイベントができて嬉しいです」と挨拶。

森崎氏によると、きのこの山ワイヤレスイヤホンは発表当時、アパレル業界などでも話題になっていたという。さらに昨年11月の試作機の段階から本製品に触れていたそうで、完成品を使ってみた感想として「僕にとって音楽を聴く瞬間は大事なもので、楽曲にどれだけ没頭できるか、この小さな中からどれだけ世界観を広げてくれるかが大事だと思います。実際に自分の曲を聴いてみたら、（世界観を）広げてくれました」と語る。

また使い心地に関しては「フィット感があり、肌に馴染む印象。付けている瞬間の自分の姿は見えないものの、鏡の前を通ると『きのこ付けている。キュートだな』と思います」とのこと。

また、目玉である同時翻訳機能もその場で試し、「通訳のために少し時間がかかるとはいえ、ほぼほぼ同時通訳」「僕も3ヶ国語を使えるけど、まだまだ喋れない言語はたくさんあるので、これを使ってコミュニケーションを広げていきたい」と述べた。

さらに訪日外国人向けプロモーションの数々も見つつ、「日本の空の玄関でこんな斬新で、日本と世界を近づけるツールのイベントをできたことが嬉しい。外国人の方も、『日本ってこんな国なんだ』と思う第一歩としてここに訪れてほしいです」と語った。

なお、質問タイムに「きのこ派かたけのこ派か」を聞かれた森崎氏は、「たけのこ派です。これだけは言わせてください、イベントをやるからと言ってきのこ派を名乗るような人間じゃないです」と熱弁し、「たけのこの里はぜひヘッドホンに挑戦していただきたい。パカって半分に割れたらヘッドホンになる、というのをガチで期待しています」と、明治の次なる展開に期待の言葉を寄せていた。