トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース

公開日 2024/05/08 13:15
「新世代 AI高画質エンジン」を搭載

パナソニック、専用Fire TV導入の4K有機ELテレビ「Z90A」。独自のパネル制御技術「Bright Booster」も強化

編集部:長濱行太朗
パナソニックは、4Kテレビ「ビエラ」のハイグレード・4K有機ELテレビ“Z90Aシリーズ」”を6月21日に発売する。画面サイズは、55/65型の2モデル。価格は全てオープンで。ラインナップと税込の市場予想価格は以下の通り。

「Z90Aシリーズ」

<Z90Aシリーズ>
・65型 「TV-65Z90A」 400,000円前後
・55型 「TV-55Z90A」 290,000円前後

「TV-65Z90A」

「TV-55Z90A」

Z90Aシリーズは、2023年度モデル“MZ1800シリーズ”の後継機。同社とAmazonが提携を結び、全面協力の基に開発された「パナソニック専用Fire TV OS」が搭載されている。従来までの独自OSは約30種類のアプリに対応していたが、Fire TV OSによって多数のアプリに対応できるようになった。

パナソニックとAmazonの協業で「パナソニック製Fire TV OS」を開発

ホーム画面は、ネット動画のコンテンツを選べるだけでなく、リアルタイムで放送中の番組も同時に一覧することができるGUIになっており、共同開発ならではの取り組みが施されている。またFire TV OSならではのサクサク快適に動く操作性は変わらず実装しており、併せて現在配信中のネット動画コンテンツの表示、よく使うアプリをホーム画面に登録できる「マイアプリ」といった機能も使用できる。

ホーム画面の写真。ネット動画だけでなく、放送番組の内容も一覧で確認できるGUIになっている

「ライブ」の画面でも、ネット動画と放送番組のコンテンツを同時に表示可能

パナソニックの独自機能である、録画番組をホーム内ある機器でシームレスに楽しめる「お部屋ジャンプリンク」をはじめ、外出先でもスマホで録画番組を視聴できるアプリ「Media Access」、録画した番組から放送予定の番組までまとめて表示できる「過去未来番組表」も併せて実装。そして放送中の番組の2番組表示や外付けUSB-HDDへの2番組同時録画、従来から継承したデザインのリモコンなど、変わらず使用可能だ。

「お部屋ジャンプリンク」をはじめとするパナソニック独自の機能も搭載している

Fire TV OSならではの機能である、照明やエアコンなどAlexa対応機器をビエラから音声で操作、スマホのコンテンツをビエラで出力できるミラーリング機能、別売のUSBカメラを使用してビデオ通話といった幅広いスマート機能も使用できる。音声操作はリモコンと本体の両方で対応。

Z90Aシリーズでは、高輝度有機ELパネルとバックカバー一体型放熱プレートを、独自素材を用いた貼り付けた構造を採用した、独自設計・組立ての「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を採用。

独自のパネル制御技術「Bright Booster」も進化。本技術は、パネルの発光状態を「3次元映像信号解析」と「温度センサー」を用いて画素毎に管理。新高画質エンジンによって追加された「リアルタイムパネル発光性能解析」での解析結果も独自の電流制御アルゴリズムに反映させてパネルを駆動させることで、有機ELの発光性能を最大限に引き出し、従来機以上の高コントラストを実現する。

「Bright Booster」

「Dot ContrastパネルコントローラーPro」では、画素単位で明るさや色情報を制御。画面上の明るさの分布、入力信号状況をエリア毎に解析して、その解析結果をパネル制御に反映させることで、高いコントラストと豊かな色再現、そして暗部階調の表現力も磨き上げている。

高画質エンジン「新世代 AI高画質エンジン」を搭載しており、新たなAI超解像の高精細アップコンバート映像と、数理モデル3次元超解像の自然なアップコンバート映像を、元素材の情報量に応じて最適に合成する新世代の超解像技術「デュアル超解像」では、従来の超解像技術を上回る解像感とリアルさを実現しているという。

新たな高画質エンジン「新世代 AI高画質エンジン」を投入

「ネット動画ノイズリダクション」は、圧縮の大きいネット動画で多発するバンディングノイズを抑制する。バンディングノイズとはグラデーションの部分で縞模様のようなノイズができるものだが、本機能によってディティールをしっかり出したい部分は精細感を保ちながら、滑らかな階調表現を可能としている。

「デュアル超解像」

「ネット動画ノイズリダクション」

HDRフォーマットは、HDR10+、Dolby Vision、HDR10、HLGをカバーするが、「新世代 AI高画質エンジン」の搭載によって、Dolby Visionの最先端機能である「Dolby Vision IQ “Precision Detail”」にも対応。また、映像モードでは映画製作者の意図した映像を忠実に楽しむことができる「FILMMAKER MODE」も実装された。オプション機能にある「FILMMAKER MODE連動」をオンにしていることで、Amazon Prime Videoを視聴する際に、FILMMAKER MODEが自動的に選択される設定となる。

Z90Aシリーズは、フルレンジスピーカー×2基、高さ方向のサウンドを再現するイネーブルドスピーカー×2基、迫力のある低音表現を実現しているウーファー+パッシブラジエーター×1基の構成による「360立体音響サウンドシステム」が採用されており、実用最大出力は80W。立体音響技術のDolby Atmosも対応。

テレビから再生したテストトーンを基に、天井や壁の距離や反射の影響を付属リモコンに内蔵されているマイクで測定・解析し、テレビの設置環境やリスニングポジションに最適な音質調整を行うことができる自動音場補正機能「Space Tune Auto」も採用している。

AI技術を活用することで、映像コンテンツのシーンに応じて理想的な音場と音質にオートで調整してくれる音声モード「オートAI音質」も搭載している。また、オプションで別途サブウーファーにも対応する。

今回、Fire TV搭載ならではの機能として、従来まで対応できなかったAmazon MusicやSpotifyといった音楽アプリにも対応。またAmazon Musicでは、Amazon Music Unlimitedの加入者であればDolby Atmosコンテンツの再生も可能としている。

HDMI入力も進化。従来までは最大4K/120pまでの対応だったが、新モデルから4K/144pまでカバーしており、テレビでありながらもゲーミングモニターに劣らない仕様となっており、本格的なゲーマーの要求にも応えるとしている。また、最新フォーマットのDolby Visionの144Hzもフォロー。VRRの周波数レンジも40 - 144Hzという幅広いカバー率を実現する。

ゲームプレイに特化した映像調整や便利機能が使用しやすい専用のGUIである「ゲームコントロールボード」もブラッシュアップされた。新たなGUIでは、全てのアイコンが一覧表示で可能になっており、さらに「暗部視認性調整」が暗がりを明るくする方向だけでなく、暗がりをダークに見せる方向の調整もできるようになっており、RPGのムービーシーンなど映像表現を重視する際などで効果を発揮する。また、PCグラボロゴのアイコン表示にも対応する。

ゲーム専用のメニュー画面

「暗部視認性調整」で「−(マイナス)」の操作が可能となった

スタンド底面の吸盤とテレビ台との間を真空に近い状態にするパナソニック独自の「転倒防止スタンド」を採用。

リモコン部

チューナーは、地上デジタル×3、BS・110度デジタル×3、BS4K・110度CS4K×2を搭載。接続端子は、HDMI入力×4基(eARC対応は入力2のみ)、光デジタル音声出力×1、ステレオミニ出力×1、LAN×1、USB×3を装備。電源ケーブルの着脱は不可。

各モデルの消費電力/外形寸法/質量(スタンド含む)は、TV-65Z90Aは510W/1,448W×889H×303Dmm/約24.0kg、TV-55Z90Aは386W/1,227W×765H×303Dmm/約21.0kgとなる。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新

WEB