トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース

公開日 2024/05/22 15:36
兄弟機「DLA-V800R」も

ビクター、第3世代D-ILAデバイス搭載の8K/60p対応旗艦プロジェクター「DLA-V900R」

編集部:松永達矢
JVCケンウッドは、ビクターブランドより、8K対応D-ILAプロジェクターの新フラグシップモデル「DLA-V900R」を6月下旬より発売する。価格は2,970,000円(税込)。

「DLA-V900R」

第3世代に進化させた、同社独自の0.69型ネイティブ4K「D-ILA」デバイスを搭載する8K(8,192×4,320)対応フラグシッププロジェクター。2021年発売の「DLA-V90R」から基本性能を向上させつつ、新機能を追加したモデルと位置づけられる。今月9日からドイツで開催されていた「ミュンヘン・ハイエンド2024」にて初披露されており、この度国内でも正式に案内された格好だ。

前モデルDLA-V90R同様、8K/60pおよび4K/120p入力に対応。光源として光出力の制御が瞬時に行えるレーザーダイオードを採用し、効率化を図った独自のレーザー光源技術「BLU-Escent」にて輝度3,300lm、低遅延の明るさ制御を実現。より人間の知覚に近い映像を再現すると謳う。色域はDCI-P3をサポートし、HDRフォーマットについてもHDR 10/HDR 10+/HLGを継続して対応する。

独自の0.69型ネイティブ4K D-ILAデバイスは、第3世代となったことでさらなる高コントラスト表現を獲得。液晶の配向制御性と画素の平坦性を同時に高めることにより、ネイティブコントラストは前世代機の「DLA-V80R」との比較で約1.5倍となる150,000:1を実現させた。

さらなる高画質描写を実現する、第3世代0.69型ネイティブ4K「D-ILA」を搭載

さらに、入力映像信号を解析しレーザーの出力を自動的にコントロールする「レーザーダイナミック制御」を用い、全黒のシーンにおいては光源を完全に絞ることで∞(無限大):1という驚異的なダイナミックコントラストを達成。より人間の感覚に近いリアリティ溢れる映像を再現すると謳う。制御アルゴリズムも新たに追加し、例えば積極的にダイナミックな制御を行うモード、逆にシーン間の暗転などでの黒浮きのみ抑えるモードなど、好みに応じた違和感のない調整が可能だという。

1画素を斜めに0.5画素シフトすることで解像度を倍増化する「e-shift」と、D-ILAデバイスを組み合わせた8K解像度表示技術「8K/e-shiftX」も第2世代へと強化した。新たに独自の超解像処理を加えることによりネイティブ8Kに迫る解像感の提供や、4K/2Kコンテンツの高解像度表示再現能力をさらに向上させたとする。

ダイナミックレンジの広いHDR映像を表現する第2世代「Frame Adapt HDR」機能についても強化。参照するメタデータとして新たにDML(Max Display Mastering Luminance)に対応し、コンテンツごとにより最適な明るさのトーンマッピングを実現した。

さらに本モデルからの新機能として「Vivid picture mode」を備える。こちらはSDR用画質モードとして用意され、「動画配信コンテンツで人気の高いアニメーション作品などが明るく豊かな色彩、かつ鮮明な画質で楽しめる」と同社は説明している。

SDR映像向けモード「Vivid picture mode」を新たに備える

レンズには、100mm大口径の16群18枚オールガラス・オールアルミ鏡筒レンズを採用。口径サイズを大型化したことで、上下100%、左右43%という広いシフト範囲の確保、隅々に至るまでの高解像描写を実現し、RGB屈折率の違いを加味した5枚の特殊低分散レンズを内蔵したことで、シフト時の色収差・にじみなどを抑制するという。

100mm大口径の16群18枚オールガラス・オールアルミ鏡筒レンズを採用

ほか機能として、映像制作者の意図を忠実に再現する「FILMMAKER MODE」、残像低減技術「Clear Motion Drive」、6軸カラーマネジメントやオートキャリブレーション機能を搭載。別売オプションの3Dメガネ(「PK-AG3」)と、3Dシンクロエミッター(PK-EM2)を用いることで3D映像も楽しむことができる。外形寸法は500W×234H×528Dmm、質量は25.3kg。

■8Kプロジェクター兄弟機もアップデート

またDLA-V900Rの兄弟モデルにあたる、8K/e-shiftX搭載プロジェクター「DLA-V800R」も6月下旬より発売。販売価格は1,650,000円(税込)となる。

「DLA-V800R」

上位モデルと同様、第3世代0.69型ネイティブ4K「D-ILA」デバイスや、効率化された光源制御技術、第2世代「8K/e-shiftX」、第2世代「Frame Adapt HDR」などの独自機能を備え、8K/60p、4K/120p入力に対応。輝度は2,700lm、ネイティブコントラスト比は100,000:1となっており、前モデルにあたる「DLA-V80R」よりも性能向上を果たした。

DLA-V900Rとの差異として、65mm口径15群17枚のオールガラスレンズを搭載。特殊低分散レンズは省略されており、シフト範囲も上下80%、左右34%のシフト範囲に留まる。外形寸法は500W×234H×505Dmm、質量は23.1kg。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新

WEB