トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > Gadgetニュース

公開日 2023/05/23 15:34
AIデジタル執事が必需品になる時代が来る?

ビル・ゲイツ、AIがGoogle検索とAmazonの脅威になる可能性を指摘

Munenori Taniguchi
マイクロソフト共同創業者で大富豪のビル・ゲイツ氏は、ゴールドマン・サックスなどが開催した人工知能に関するイベントで、今後、高度なAIアシスタントを開発した企業が現在IT巨人と呼ばれている企業にとって脅威になり得るとの考えを示した。

ゲイツ氏いわく、将来のAI開発企業は、人々のために様々なタスクをこなすAIアシスタントを、さらに高度化したデジタルパーソナルエージェントとでも言うべきものを作る可能性が高いとのことだ。それはユーザーの生活や行動を根本的に変え、人々のニーズや習慣を理解し、たとえば「読む時間が無いものを読む」のを助けることができると言う。ゲイツ氏は「人々は検索サイトを利用する必要がなくなり、欲しい商品を探すためにアマゾンのサイトを見ることもなくなるだろう」と説明した。

そのような将来のAIエージェントを作り出すのは既存のハイテク大手企業か、それとも新興のベンチャー企業が世に送り出すのかとの問いに対して、ゲイツ氏はどちらになるかは五分五分だと答えた。また「もしそこにマイクロソフトが一枚噛んでいなければ、私は落胆してしまうだろう」と述べつつ、DeepMind共同創業者ムスタファ・スレイマン氏が新たに設立したInflection.AIなどにも注目していることを明かした。

ただし、そのような将来のAIエージェントが普及するには、まだしばらく時間が必要であり、それまではChatGPTなどのジェネレーティブAI技術を組み込んだ製品が市場を賑わすだろうとゲイツ氏は述べている。

それ以外の分野におけるAIの可能性については、自身が推進しているビル&メリンダ・ゲイツ財団の活動にも関連する、ヘルスケア分野でのイノベーションを加速し、これまで以上に高度な医薬品開発に役立つとの考えを示した。たとえば人の脳の内部構造はまだ不明な点が多い。しかし人類はアルツハイマー病などの治療に役立つ薬の実現に向けて歩を進めており、新薬の臨床試験も10年以内に始まる可能性が高いとした。

ほかには、文書作成や事務処理が主な仕事になるホワイトカラー、つまり事務職の業務分野でも、ジェネレーティブAIが台頭してくるとの見立てを示し、さらに将来実用レベルに至るであろう人型ロボットが、単調な仕事をこなすブルーカラーの労働者にも大きな影響を与えることになるとも予測している。

ゲイツ氏は最後に「そのようなロボットが発明された暁には、それを利用する人々がアルツハイマーにならないようにしないとね」とジョークを飛ばしたが、人型ロボットに職業の選択肢を狭められるかもしれないこれからの世代には、あまり笑えない話かもしれない。

Source: CNBC

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新

WEB