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公開日 2023/07/21 16:28
「moyuk SAPPORO」3階
ソニーストア札幌新店舗、斎藤佑樹も来店した移転オープン初日を現地レポート
編集部 : 伴 修二郎
ソニーストア札幌は、新たに札幌市中央区にオープンした複合商業施設「moyuk SAPPORO (モユク サッポロ)」に移転し、昨日7月20日(木)にリニューアルオープンした。
移転オープンを記念した初日には、元北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹氏を招いた写真展やmoyuk SAPPOROのオープンニングセレモニーが開催された。本稿では、移転オープン初日のソニーストア札幌の模様をレポートする。
新しいソニーストア札幌が位置するのは、札幌市中央区南2条西三丁目20番地に昨日7月20日(木)にグランドオープンした「moyuk SAPPORO」の3階フロア。
店舗の広さは約100坪で、前店舗からほぼ変わらないという。moyuk SAPPOROに訪れる客層に配慮した、ファミリー層や女性へのアプローチを意識した展示にも力を入れている。前店舗では1階と2階に別れていたが、ワンフロアとなったことで広く開放的で、展示がより見やすくなった。
上りエスカレーターから3階に上がった先にまず目に飛び込んでくるのが、今回ソニーストアでは初めて設けられた「動画体験コーナー」だ。動画撮影の初心者からプロのクリエイターまで、実際にソニー製カメラを使用して動画撮影・配信・編集作業を実際に体験することができる。他のソニーストア店舗へも9月頃を目標に導入を予定している。
撮影コーナーではCinema Lineカメラ「FX6」「FX3」が標準設置され、撮影映像が大画面モニターに映し出される。撮影した画像はSDカードなどに保存でき、そのほかの気になるカメラで撮影することもできる。
配信コーナーではスイッチャー・ミキサー・OBSなどを用いたYouTube配信の作業を体感できる。コンデンサーマイクやモニターヘッドホンといったライブ配信用機材がセットアップされ、スイッチャーの切り替えなどを体験できる。なお、本コーナーではボタンを押せば配信が開始できる状態となっているが、実際に配信することはできない。
編集コーナーでは動画編集ソフト「DaVinci Resolve」による編集作業を体験。販売スタッフが編集テクニックをレクチャーしてくれる。編集した素材は持ち帰ることもできる。撮影用の電車が動くミニジオラマも用意され、動く被写体の撮影クオリティをチェックしたい際に活用できる。
さらに、動画作成初心者に向けた、「スタイリスト」と呼称される販売スタッフによるサポートも充実。基本的な動画撮影を熟知した「動画マスター」や、撮影から編集作業に至るまで動画に関わるスキルを一通り身につけた「動画エキスパート」らによって、動画撮影や配信に関するレクチャーや編集作業を教わることができる。
ソニーストア札幌ならではの取り組みとして、スタイリスト(販売スタッフ)の名刺がリニューアルされた。名刺にはQRコードが記載されており、こちらを読み込むことで次回に同じ販売スタッフの接客を予約することもできる。「またあのスタッフさんに対応してもらいたい」といった際には、ぜひこちらを活用しよう。なお、この新しい名刺は他店舗にも順次対応を予定しているとのこと。
動画コーナーのすぐ隣にはカメラ製品が多数展示され、Cinema Lineカメラシリーズのスペースには、先日発表されたカメラ用ショットガンマイクロフォン「ECM-M1」を先行展示。モニターヘッドホンも常設され、実際に録られた音をチェックできる。
カメラ初心者向けコーナーではVlog向けカメラ“VLOGCAM”を中心にラインナップ。6月に発売されたばかりのレンズ一体型タイプの最新モデル「ZV-1 II」の姿も確認できた。レンズコーナーではソニーの純正レンズがすべてラインナップされ、すべて試すことができるというから驚きだ。
注目の新製品コーナーでは、7月28日に発売を予定しているミラーレス一眼カメラ“α”の新製品プレミアムモデル「α6700」、同じく同日発売予定のEマウント採用の望遠レンズ「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II(SEL70200G2)」の実機がお目見え。発売前の製品を実際に手に取り試せるのはソニーストアならではの大きな特長のひとつだ。
そのほかにも、フルサイズミラーレス「α7?」「α7R V」、“VLOGCAM”「ZV-E1」など人気モデルを多数展示。カメラのメンテナンス用ブースも設けられているので、機材関連で何かあればここを訪れよう。
オーディオ関連では、ストア手前側にある新製品の“ポータブルシアタースピーカー”「HT-AX7」の体験コーナーに注目。椅子に座って実際に目の前でサウンドを体感するだけでなく、2基のリアスピーカーを本体から外し、三角形の位置関係に配置して試聴するなど、その実力を存分に味わえる。
中央には、ヘッドホン、完全ワイヤレスイヤホン、ポータブルスピーカー、ウォークマンの注目モデル・定番モデルがズラリと揃う。
ワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM5」のBlue Note Tokyoとコラボレーションした期間限定カラー「ミッドナイトブルー」、発売から高い人気を集める初の開放型モニターヘッドホン「MDR-MV1」など見逃せない新製品が注目を集めていた。
奥にはハイエンドオーディオの試聴スペース、ウォークマン「WM1」シリーズをじっくり試聴できる専用カウンター、背面の棚にはJust earカスタムイヤホンを一挙に展示。なかなか目にできない「NW-WM1ZM2/WM1AM2」の削り出しの筐体や基板などがおさめられたケースは必見だ。
水族館からの下りエスカレーターから降りた先には、ブラビアの展示スペースを構える。大画面モデルが多数並び、好みのコンテンツに切り替えて視聴できる。
85V型の8K液晶テレビ「Z9H」が新たにラインナップに加わり、普段は中々お目にかかれない8Kテレビの実力を間近で体感することができる。
リビング空間をイメージした視聴スペース「THE グランドシアター体験」では、同しサイズの液晶テレビと有機ELを比較視聴したり、各システムごとのサウンドの違いを比較してみたり、商品選択の際にも貴重な体験となること請け合いだ。
ホームシアターシステム「HT-A9」やサウンドバー「HT-A7000/A5000」など様々な組み合わせがセッティングされているほか、PlayStation 5常設のゲームプレイスペースも用意され、ブラビアが公認画質テレビにも認定された『FINAL FANTASY XVI』のデモ版を実際にプレイすることができる。
奥にはブラビアの55V型・65V型の液晶テレビと有機ELテレビが分けて並べられ、8面に並んだテレビを一斉に比較視聴できる。上部に設置されたテレビは壁掛け式で、気になる方は設置個所の構造や方法についてスタッフが詳しく説明してくれる。
ソニーのゲーミングギア「INZONE」のコーナーも展開している。『ストリートファイター6』を試遊することができ、27型ゲーミングモニター「M3」「M9」が並べて展示され、比較視聴できる。アクセサリー類も数多くのラインナップを取り揃えて販売する。
店舗内で利用している展示台は台車付きとなっており、イベントを実施する際に大きなスペースを設けるなど臨機応変に対応できる。来館者からも目につきやすいストア手前は「aibo(アイボ)」と触れ合えるコーナー。オープン当初から賑わいをみせていた。
ソニーストアでは、元プロ野球選手・斎藤佑樹氏による第二回目となる写真展を開催する。ソニーストア札幌で7月20日から8月9日まで実施されるのを皮切りに、銀座、大阪、福岡天神、名古屋と全国店舗を巡回していく。なお、斎藤佑樹氏はソニーストアのスペシャルパートナーにも就任している。
幼い頃に野球を始め、引退、そして現在に至るまで、様々な思いを背負って見つめてきた「マウンド」をテーマに掲げ、斎藤佑樹氏本人が撮影した写真や今回初めて制作したという動画が公開されている。
今回のソニーストア札幌新店舗移転オープンにあたり、メディア向け説明会に斎藤佑樹氏本人が登場し、写真展について紹介した。
「自分が小さいころから見てきた、ピッチャーのマウンドからの景色を色々な角度から撮影しました」と語り、甲子園のマウンド、幼い頃に投げていたという実家周辺、少年野球のチームがよく試合を行った地元の野球場などを撮影した写真が展示されている。
初の試みとして動画制作にもチャレンジ。撮影・構成を担当し、担当チームによって編集されたショートムービーが披露されている。
「映画のような仕上がりを意識した」と意気込み、音楽制作や出演するキャストはゆかりのある仲間の方々に協力してもらったという。少年役には過去の自分に雰囲気が似た子に出演してもらったとのこと。
普段からカメラはソニーのαを使用している。「元々は現役時代に投球フォームを確認するために、ソニーのRXシリーズを使用していました。その後、α7に買い替え、そのまま現役引退後もαを使用しています」と長い付き合いになるとのこと。
撮影用のレンズは「FE 130mm F1.8 GM」。普段は24-70mmのズームレンズなどを持ち出すことが多いが、ほぼ一通りのレンズは所持しているそうで、カメラ好きの一面を垣間見ることができた。
「映像の中に出てくる言葉なども凄く考えさせてもらいました」と力を入れた動画作成時のエピソードを問われると、「撮っている側からすると、子供たちの様々な表情や思いもよらない行動をリアルに見ることができて、それを上手く撮影できたときは凄くうれしいですね」と朗らかな笑顔を見せ、今度は自身で編集作業にもチャレンジしてみたいと目を輝かせた。
午前10時半から「moyuk SAPPORO」のオープニングセレモニーが入り口付近で開催された。
札幌市副市長・石川敏也氏、札幌狸小路商店街振興組合 理事長・島口義弘氏、テナント各社を代表してソニーマーケティング(株)代表取締役社長・粂川滋氏、斎藤佑樹氏らが登壇し、オープニングに合わせてテープカットが行われた。
粂川氏は「ここ札幌では2017年にソニーストア札幌をオープンし、今年で7年目を迎えることができました。今回、新しくなったソニーストア札幌では、今まで以上に幅広い商品を取り揃えました。皆様にひとつでも多くの商品をご体感いただくことを目的としています」と一段と充実した商品展示をアピール。
「全国5店舗のソニーストアに先駆けて、昨今非常に盛り上がりをみせております動画配信の体験コーナーも新たに設置しました。北海道のクリエイターの方々との繋がりや接点もより深めていきたい」と力を込めた。
斎藤佑樹氏は「北海道という地は12年間、ファイターズというチームで共にしていた場所でもあり、本当に思入れのある場所です。今回、そのような場所でmoyuk SAPPOROさんの記念すべき場に招いていただき大変嬉しく思います。僕にとっては北海道は特別な場所。みなさんと一緒に盛り上げていけるように頑張ります」と語った。
最後に今後北海道で撮影してみたい場所について問われると「北海道は本当に広いですし、まだ道東の方には行けていなかったりもするので、いずれ道内を一周旅でもしながら色々な場所を撮影してみたいなと思います」と笑顔で語った。
ソニーストア札幌の移転オープンについて、同ストア店長・増井豊氏 および ソニーマーケティング(株)リテールセールス&マーケティング本部 本部長・新宮俊一氏が説明した。
まず、ソニーストアの在り方について増井氏は「製品がハイクオリティで様々な機能を搭載しているがゆえ、特徴が分かりづらかったり、細かいスペックが把握できなかったりするユーザーの悩みを上手く解決できる場所であること」と役割を指摘。
「解決に至る対応として、販売スタッフによるヒアリングや実機による製品体験を通し、納得いただいた状態で購入してもらうことを意識している。購入していただいた後も、体験会やワークショップなどを催すことで、もっと製品のことを深く知ってもらうことを一番のミッションに掲げている」と説明した。
今回の移転オープンについては、「moyuk SAPPOROは札幌地下街が通っており、そこをクロスするように狸小路商店街があり、来店者にとっては利便性が向上する。ソニー製品が好きという方を今後もっと増やしていくには、このmoyuk SAPPOROが一番適している」。
「テナントには上に水族館、2階には様々なアパレルや雑貨、飲食店舗が入っていることで、今までソニーストアに来られたことのないような新しい年齢層の方々にご来店いただくことができると考えている」と新たな客層の取り込みについて強調した。
新宮氏は、新たな取り組みのひとつとして、販売スタッフの名称をユーザーの生活を豊かにスタイリングする「スタイリスト」と呼称していることを紹介。ユーザーに寄り添う、信頼される存在となるよう意識していると訴えた。
発売前となる新製品の先行展示、ソニーグループ全体を絡めたコラボレーションイベント、3年延長保証を含む直営/公式店ならではのユーザーへの安心感の提供、テナント内の店舗とのコラボレーションなどはソニーストアならではの大きな強みとなるという。
昨今のコロナ禍でリアル店舗への来店客が減少するが、オフライン/オンラインの双方でユーザーと繋がれる場所として、新たにソニーストアオンライン上に「ソニーストア バーチャル」を開設。ここに、スタイリスト自らが動画を含む様々なコンテンツをアップすることで、オンライン上でもユーザーが様々なスタイリストによる提案や使用例をチェックすることができる環境を整えていると説明した。
なお、ソニーストア札幌の上階、「moyuk SAPPORO」の4階から6階には都市型水族館「AOAO SAPPORO」がオープン。少しばかりお邪魔させていただくことができたので、簡単にレポートをお届けしたい。
「AOAO SAPPORO」では、「水族館=海の生物」のみならず、地球全体についても感じられる展示を実施。全部で3つのゾーンで構成された館内では、ペンギンなどの生物展示に加えて、水族館の裏側であるバックヤードの公開、広大な海の世界にいるような没入感を味わえるデジタルアート、熱帯の緑が豊かに繁茂するミニ植物園など、“人と水との関わり”に関する複合的な展示施設となっている点が注目される。
4F「CONNECT〜人と水の世界がつながる」エリアでは、水生生物の生態や未来を研究するラボラトリーを展開。一度に約3,000リットルの海水を製造する「水の循環のラボ」、展示生物の健康管理などを行う予備水槽、生物の餌を調理する様子といった水族館の裏側を観賞することができる。
5F「SCOPE〜見えなかった世界を見つめる〜」エリアでは、水草が繁茂する水中景観の中で、小さな生物たちの営みを自然の中のありのままの姿で見せた4つの水槽を展示している。“生きている水槽”の生態系を間近で観察することができる。
「観察と発見の部屋」では、各生物の特徴や魅力にフォーカスして、図書館のように分類された水槽と本を展示。大小様々な全43本の水槽にはそれぞれの観察ポイントが記載されており、本を1ページずつ読みすすめていくように生物とその生態に関する知識を得ることができる。
さらに先に進んだ「ライブラリーアクアリウム」では、札幌市博物館活動センターと連携した「サッポロカイギュウ」の復元骨格標本を展示。世界最古の大型海牛とされるサッポロカイギュウは、約820万年前に札幌周辺が海だった頃に生活していたとされており、全長約7mの大型骨格標本に思わず目を丸くした。
6F「COMMONS〜ひとつの世界をともにする〜」エリアでは、キタイワトビペンギンが登場。両足で飛び跳ねて移動する習性がある、頭部にある黄色い飾り羽が特徴的なペンギンで、岩場をピョンピョンとジャンプする姿から「イワトビ」という名前が付けられたという。
六角形のブロックを組み合わせて作った陸場が用意され、ブロックを組み替えることで陸場の形状を簡単に変更することが可能。環境変化を起こし続けることが可能な世界初の仕組みであるとしている。
ブルールームでは、「青く美しい海の世界」と題した、まるで人間が海の世界に訪れているかのような空間を演出する新感覚デジタルアートを展開。幅約20mの大型スクリーンに加えて、総延床面積約120平方メートルの床にまで海の世界が投影され、まるで海の中で遊んでいるかのような没入感を楽しむことができる。
水の中を漂いながら生活するプランクトンを間近で観察できる「プランクトンルーム」や熱帯地方原産の瑞々しい植物が繁茂する展示「グリーンルーム」もある。
そのほか、館内はどこでも飲食が可能。クロワッサンなどのパンやコーヒー、お酒までが楽しめる「シロクマベーカリー&」、約70種類のオリジナルグッズを販売するミュージアムショップ、本棚やソファが設置され仕事や勉強、くつろぐこともできるコワーキングなどが充実する。
最後に、ソニーストア札幌はこの「AOAO SAPPORO」とのコラボレーション施策として、ファミリー層に向けた子どもたちがビデオグラファーになりきる体験イベントを8月に実施する。AOAO SAPPOROにいる生き物たちを一眼カメラαで実際に撮影し、その後、親子で映像編集をしてVlog動画づくりができる内容となっている。期間は8月3日から8月5日まで。
新しい体験を提供する新たな都市型水族館「AOAO SAPPORO」。新感覚の観察体験が味わえ、終始オシャレなムードが漂う館内は、生物好きの方はもちろん、デートやファミリーでの来場にもピッタリ。場所はソニーストア札幌のすぐ上階となっているので、ソニーストアに立ち寄った際にはぜひ一度覗いてみてはいかがだろうか。
【ソニーストア 札幌 新店舗概要】
住所:札幌市中央区南2条西三丁目20番地 moyuk SAPPORO 3階
営業時間:11時〜19時
電話:050-3754-9620
URL:https://www.sony.jp/store/retail/sapporo/
【AOAO SAPPORO 概要】
住所 : 札幌市中央区南2条西三丁目20番地 moyuk SAPPORO 4〜6階
営業時間 : 10:00〜22:00(最終入場21:00)
休館日 : 年中無休
URL : https://aoao-sapporo.blue/
移転オープンを記念した初日には、元北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹氏を招いた写真展やmoyuk SAPPOROのオープンニングセレモニーが開催された。本稿では、移転オープン初日のソニーストア札幌の模様をレポートする。
■刷新された製品展示。ソニーストア初の「動画体験コーナー」も
新しいソニーストア札幌が位置するのは、札幌市中央区南2条西三丁目20番地に昨日7月20日(木)にグランドオープンした「moyuk SAPPORO」の3階フロア。
店舗の広さは約100坪で、前店舗からほぼ変わらないという。moyuk SAPPOROに訪れる客層に配慮した、ファミリー層や女性へのアプローチを意識した展示にも力を入れている。前店舗では1階と2階に別れていたが、ワンフロアとなったことで広く開放的で、展示がより見やすくなった。
上りエスカレーターから3階に上がった先にまず目に飛び込んでくるのが、今回ソニーストアでは初めて設けられた「動画体験コーナー」だ。動画撮影の初心者からプロのクリエイターまで、実際にソニー製カメラを使用して動画撮影・配信・編集作業を実際に体験することができる。他のソニーストア店舗へも9月頃を目標に導入を予定している。
撮影コーナーではCinema Lineカメラ「FX6」「FX3」が標準設置され、撮影映像が大画面モニターに映し出される。撮影した画像はSDカードなどに保存でき、そのほかの気になるカメラで撮影することもできる。
配信コーナーではスイッチャー・ミキサー・OBSなどを用いたYouTube配信の作業を体感できる。コンデンサーマイクやモニターヘッドホンといったライブ配信用機材がセットアップされ、スイッチャーの切り替えなどを体験できる。なお、本コーナーではボタンを押せば配信が開始できる状態となっているが、実際に配信することはできない。
編集コーナーでは動画編集ソフト「DaVinci Resolve」による編集作業を体験。販売スタッフが編集テクニックをレクチャーしてくれる。編集した素材は持ち帰ることもできる。撮影用の電車が動くミニジオラマも用意され、動く被写体の撮影クオリティをチェックしたい際に活用できる。
さらに、動画作成初心者に向けた、「スタイリスト」と呼称される販売スタッフによるサポートも充実。基本的な動画撮影を熟知した「動画マスター」や、撮影から編集作業に至るまで動画に関わるスキルを一通り身につけた「動画エキスパート」らによって、動画撮影や配信に関するレクチャーや編集作業を教わることができる。
ソニーストア札幌ならではの取り組みとして、スタイリスト(販売スタッフ)の名刺がリニューアルされた。名刺にはQRコードが記載されており、こちらを読み込むことで次回に同じ販売スタッフの接客を予約することもできる。「またあのスタッフさんに対応してもらいたい」といった際には、ぜひこちらを活用しよう。なお、この新しい名刺は他店舗にも順次対応を予定しているとのこと。
■カメラやポータブルスピーカーの新製品を先行展示。ハイエンドオーディオ専用ブースも
動画コーナーのすぐ隣にはカメラ製品が多数展示され、Cinema Lineカメラシリーズのスペースには、先日発表されたカメラ用ショットガンマイクロフォン「ECM-M1」を先行展示。モニターヘッドホンも常設され、実際に録られた音をチェックできる。
カメラ初心者向けコーナーではVlog向けカメラ“VLOGCAM”を中心にラインナップ。6月に発売されたばかりのレンズ一体型タイプの最新モデル「ZV-1 II」の姿も確認できた。レンズコーナーではソニーの純正レンズがすべてラインナップされ、すべて試すことができるというから驚きだ。
注目の新製品コーナーでは、7月28日に発売を予定しているミラーレス一眼カメラ“α”の新製品プレミアムモデル「α6700」、同じく同日発売予定のEマウント採用の望遠レンズ「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II(SEL70200G2)」の実機がお目見え。発売前の製品を実際に手に取り試せるのはソニーストアならではの大きな特長のひとつだ。
そのほかにも、フルサイズミラーレス「α7?」「α7R V」、“VLOGCAM”「ZV-E1」など人気モデルを多数展示。カメラのメンテナンス用ブースも設けられているので、機材関連で何かあればここを訪れよう。
オーディオ関連では、ストア手前側にある新製品の“ポータブルシアタースピーカー”「HT-AX7」の体験コーナーに注目。椅子に座って実際に目の前でサウンドを体感するだけでなく、2基のリアスピーカーを本体から外し、三角形の位置関係に配置して試聴するなど、その実力を存分に味わえる。
中央には、ヘッドホン、完全ワイヤレスイヤホン、ポータブルスピーカー、ウォークマンの注目モデル・定番モデルがズラリと揃う。
ワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM5」のBlue Note Tokyoとコラボレーションした期間限定カラー「ミッドナイトブルー」、発売から高い人気を集める初の開放型モニターヘッドホン「MDR-MV1」など見逃せない新製品が注目を集めていた。
奥にはハイエンドオーディオの試聴スペース、ウォークマン「WM1」シリーズをじっくり試聴できる専用カウンター、背面の棚にはJust earカスタムイヤホンを一挙に展示。なかなか目にできない「NW-WM1ZM2/WM1AM2」の削り出しの筐体や基板などがおさめられたケースは必見だ。
■8K液晶テレビ「Z9H」が登場。リビング空間をイメージした「THE グランドシアター体験」も
水族館からの下りエスカレーターから降りた先には、ブラビアの展示スペースを構える。大画面モデルが多数並び、好みのコンテンツに切り替えて視聴できる。
85V型の8K液晶テレビ「Z9H」が新たにラインナップに加わり、普段は中々お目にかかれない8Kテレビの実力を間近で体感することができる。
リビング空間をイメージした視聴スペース「THE グランドシアター体験」では、同しサイズの液晶テレビと有機ELを比較視聴したり、各システムごとのサウンドの違いを比較してみたり、商品選択の際にも貴重な体験となること請け合いだ。
ホームシアターシステム「HT-A9」やサウンドバー「HT-A7000/A5000」など様々な組み合わせがセッティングされているほか、PlayStation 5常設のゲームプレイスペースも用意され、ブラビアが公認画質テレビにも認定された『FINAL FANTASY XVI』のデモ版を実際にプレイすることができる。
奥にはブラビアの55V型・65V型の液晶テレビと有機ELテレビが分けて並べられ、8面に並んだテレビを一斉に比較視聴できる。上部に設置されたテレビは壁掛け式で、気になる方は設置個所の構造や方法についてスタッフが詳しく説明してくれる。
ソニーのゲーミングギア「INZONE」のコーナーも展開している。『ストリートファイター6』を試遊することができ、27型ゲーミングモニター「M3」「M9」が並べて展示され、比較視聴できる。アクセサリー類も数多くのラインナップを取り揃えて販売する。
店舗内で利用している展示台は台車付きとなっており、イベントを実施する際に大きなスペースを設けるなど臨機応変に対応できる。来館者からも目につきやすいストア手前は「aibo(アイボ)」と触れ合えるコーナー。オープン当初から賑わいをみせていた。
■斎藤佑樹氏による写真展を開催。本人登場で自身のこだわりを紹介
ソニーストアでは、元プロ野球選手・斎藤佑樹氏による第二回目となる写真展を開催する。ソニーストア札幌で7月20日から8月9日まで実施されるのを皮切りに、銀座、大阪、福岡天神、名古屋と全国店舗を巡回していく。なお、斎藤佑樹氏はソニーストアのスペシャルパートナーにも就任している。
幼い頃に野球を始め、引退、そして現在に至るまで、様々な思いを背負って見つめてきた「マウンド」をテーマに掲げ、斎藤佑樹氏本人が撮影した写真や今回初めて制作したという動画が公開されている。
今回のソニーストア札幌新店舗移転オープンにあたり、メディア向け説明会に斎藤佑樹氏本人が登場し、写真展について紹介した。
「自分が小さいころから見てきた、ピッチャーのマウンドからの景色を色々な角度から撮影しました」と語り、甲子園のマウンド、幼い頃に投げていたという実家周辺、少年野球のチームがよく試合を行った地元の野球場などを撮影した写真が展示されている。
初の試みとして動画制作にもチャレンジ。撮影・構成を担当し、担当チームによって編集されたショートムービーが披露されている。
「映画のような仕上がりを意識した」と意気込み、音楽制作や出演するキャストはゆかりのある仲間の方々に協力してもらったという。少年役には過去の自分に雰囲気が似た子に出演してもらったとのこと。
普段からカメラはソニーのαを使用している。「元々は現役時代に投球フォームを確認するために、ソニーのRXシリーズを使用していました。その後、α7に買い替え、そのまま現役引退後もαを使用しています」と長い付き合いになるとのこと。
撮影用のレンズは「FE 130mm F1.8 GM」。普段は24-70mmのズームレンズなどを持ち出すことが多いが、ほぼ一通りのレンズは所持しているそうで、カメラ好きの一面を垣間見ることができた。
「映像の中に出てくる言葉なども凄く考えさせてもらいました」と力を入れた動画作成時のエピソードを問われると、「撮っている側からすると、子供たちの様々な表情や思いもよらない行動をリアルに見ることができて、それを上手く撮影できたときは凄くうれしいですね」と朗らかな笑顔を見せ、今度は自身で編集作業にもチャレンジしてみたいと目を輝かせた。
■「moyuk SAPPORO」オープニングセレモニーで大いに賑わう
午前10時半から「moyuk SAPPORO」のオープニングセレモニーが入り口付近で開催された。
札幌市副市長・石川敏也氏、札幌狸小路商店街振興組合 理事長・島口義弘氏、テナント各社を代表してソニーマーケティング(株)代表取締役社長・粂川滋氏、斎藤佑樹氏らが登壇し、オープニングに合わせてテープカットが行われた。
粂川氏は「ここ札幌では2017年にソニーストア札幌をオープンし、今年で7年目を迎えることができました。今回、新しくなったソニーストア札幌では、今まで以上に幅広い商品を取り揃えました。皆様にひとつでも多くの商品をご体感いただくことを目的としています」と一段と充実した商品展示をアピール。
「全国5店舗のソニーストアに先駆けて、昨今非常に盛り上がりをみせております動画配信の体験コーナーも新たに設置しました。北海道のクリエイターの方々との繋がりや接点もより深めていきたい」と力を込めた。
斎藤佑樹氏は「北海道という地は12年間、ファイターズというチームで共にしていた場所でもあり、本当に思入れのある場所です。今回、そのような場所でmoyuk SAPPOROさんの記念すべき場に招いていただき大変嬉しく思います。僕にとっては北海道は特別な場所。みなさんと一緒に盛り上げていけるように頑張ります」と語った。
最後に今後北海道で撮影してみたい場所について問われると「北海道は本当に広いですし、まだ道東の方には行けていなかったりもするので、いずれ道内を一周旅でもしながら色々な場所を撮影してみたいなと思います」と笑顔で語った。
■ソニーストア札幌移転の背景と新たな試み
ソニーストア札幌の移転オープンについて、同ストア店長・増井豊氏 および ソニーマーケティング(株)リテールセールス&マーケティング本部 本部長・新宮俊一氏が説明した。
まず、ソニーストアの在り方について増井氏は「製品がハイクオリティで様々な機能を搭載しているがゆえ、特徴が分かりづらかったり、細かいスペックが把握できなかったりするユーザーの悩みを上手く解決できる場所であること」と役割を指摘。
「解決に至る対応として、販売スタッフによるヒアリングや実機による製品体験を通し、納得いただいた状態で購入してもらうことを意識している。購入していただいた後も、体験会やワークショップなどを催すことで、もっと製品のことを深く知ってもらうことを一番のミッションに掲げている」と説明した。
今回の移転オープンについては、「moyuk SAPPOROは札幌地下街が通っており、そこをクロスするように狸小路商店街があり、来店者にとっては利便性が向上する。ソニー製品が好きという方を今後もっと増やしていくには、このmoyuk SAPPOROが一番適している」。
「テナントには上に水族館、2階には様々なアパレルや雑貨、飲食店舗が入っていることで、今までソニーストアに来られたことのないような新しい年齢層の方々にご来店いただくことができると考えている」と新たな客層の取り込みについて強調した。
新宮氏は、新たな取り組みのひとつとして、販売スタッフの名称をユーザーの生活を豊かにスタイリングする「スタイリスト」と呼称していることを紹介。ユーザーに寄り添う、信頼される存在となるよう意識していると訴えた。
発売前となる新製品の先行展示、ソニーグループ全体を絡めたコラボレーションイベント、3年延長保証を含む直営/公式店ならではのユーザーへの安心感の提供、テナント内の店舗とのコラボレーションなどはソニーストアならではの大きな強みとなるという。
昨今のコロナ禍でリアル店舗への来店客が減少するが、オフライン/オンラインの双方でユーザーと繋がれる場所として、新たにソニーストアオンライン上に「ソニーストア バーチャル」を開設。ここに、スタイリスト自らが動画を含む様々なコンテンツをアップすることで、オンライン上でもユーザーが様々なスタイリストによる提案や使用例をチェックすることができる環境を整えていると説明した。
■新都市型水族館「AOAO SAPPORO」もオープン
なお、ソニーストア札幌の上階、「moyuk SAPPORO」の4階から6階には都市型水族館「AOAO SAPPORO」がオープン。少しばかりお邪魔させていただくことができたので、簡単にレポートをお届けしたい。
「AOAO SAPPORO」では、「水族館=海の生物」のみならず、地球全体についても感じられる展示を実施。全部で3つのゾーンで構成された館内では、ペンギンなどの生物展示に加えて、水族館の裏側であるバックヤードの公開、広大な海の世界にいるような没入感を味わえるデジタルアート、熱帯の緑が豊かに繁茂するミニ植物園など、“人と水との関わり”に関する複合的な展示施設となっている点が注目される。
4F「CONNECT〜人と水の世界がつながる」エリアでは、水生生物の生態や未来を研究するラボラトリーを展開。一度に約3,000リットルの海水を製造する「水の循環のラボ」、展示生物の健康管理などを行う予備水槽、生物の餌を調理する様子といった水族館の裏側を観賞することができる。
5F「SCOPE〜見えなかった世界を見つめる〜」エリアでは、水草が繁茂する水中景観の中で、小さな生物たちの営みを自然の中のありのままの姿で見せた4つの水槽を展示している。“生きている水槽”の生態系を間近で観察することができる。
「観察と発見の部屋」では、各生物の特徴や魅力にフォーカスして、図書館のように分類された水槽と本を展示。大小様々な全43本の水槽にはそれぞれの観察ポイントが記載されており、本を1ページずつ読みすすめていくように生物とその生態に関する知識を得ることができる。
さらに先に進んだ「ライブラリーアクアリウム」では、札幌市博物館活動センターと連携した「サッポロカイギュウ」の復元骨格標本を展示。世界最古の大型海牛とされるサッポロカイギュウは、約820万年前に札幌周辺が海だった頃に生活していたとされており、全長約7mの大型骨格標本に思わず目を丸くした。
6F「COMMONS〜ひとつの世界をともにする〜」エリアでは、キタイワトビペンギンが登場。両足で飛び跳ねて移動する習性がある、頭部にある黄色い飾り羽が特徴的なペンギンで、岩場をピョンピョンとジャンプする姿から「イワトビ」という名前が付けられたという。
六角形のブロックを組み合わせて作った陸場が用意され、ブロックを組み替えることで陸場の形状を簡単に変更することが可能。環境変化を起こし続けることが可能な世界初の仕組みであるとしている。
ブルールームでは、「青く美しい海の世界」と題した、まるで人間が海の世界に訪れているかのような空間を演出する新感覚デジタルアートを展開。幅約20mの大型スクリーンに加えて、総延床面積約120平方メートルの床にまで海の世界が投影され、まるで海の中で遊んでいるかのような没入感を楽しむことができる。
水の中を漂いながら生活するプランクトンを間近で観察できる「プランクトンルーム」や熱帯地方原産の瑞々しい植物が繁茂する展示「グリーンルーム」もある。
そのほか、館内はどこでも飲食が可能。クロワッサンなどのパンやコーヒー、お酒までが楽しめる「シロクマベーカリー&」、約70種類のオリジナルグッズを販売するミュージアムショップ、本棚やソファが設置され仕事や勉強、くつろぐこともできるコワーキングなどが充実する。
最後に、ソニーストア札幌はこの「AOAO SAPPORO」とのコラボレーション施策として、ファミリー層に向けた子どもたちがビデオグラファーになりきる体験イベントを8月に実施する。AOAO SAPPOROにいる生き物たちを一眼カメラαで実際に撮影し、その後、親子で映像編集をしてVlog動画づくりができる内容となっている。期間は8月3日から8月5日まで。
新しい体験を提供する新たな都市型水族館「AOAO SAPPORO」。新感覚の観察体験が味わえ、終始オシャレなムードが漂う館内は、生物好きの方はもちろん、デートやファミリーでの来場にもピッタリ。場所はソニーストア札幌のすぐ上階となっているので、ソニーストアに立ち寄った際にはぜひ一度覗いてみてはいかがだろうか。
【ソニーストア 札幌 新店舗概要】
住所:札幌市中央区南2条西三丁目20番地 moyuk SAPPORO 3階
営業時間:11時〜19時
電話:050-3754-9620
URL:https://www.sony.jp/store/retail/sapporo/
【AOAO SAPPORO 概要】
住所 : 札幌市中央区南2条西三丁目20番地 moyuk SAPPORO 4〜6階
営業時間 : 10:00〜22:00(最終入場21:00)
休館日 : 年中無休
URL : https://aoao-sapporo.blue/