公開日 2017/07/21 09:45
[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第194回】まとめてやります!「ポタ研&ポタフェス2017夏」高橋敦の“超個人的”ランキング ベスト5
高橋 敦
本連載の恒例となっているポタ研とポタフェスの「個人的注目アイテム勝手にランキング」企画だが、今回はポタ研とポタフェスが連続週開催となったために両方まとめて!という形になった。それでは早速スタート!
【第5位】トゥルーワイヤレスの呼び声
製品数としてはすでに十分な数が揃っているトゥルーワイヤレスイヤホンだが、音質以前の話として、装着感や安定性など使い勝手の面で実用レベルではないと思える製品も多かったのがこれまで。しかしここ半年ほどで、一万円を切るような価格で十分な音質と使い勝手を備える製品も登場し始めている。そして今回のポタフェスでは、それよりも上の価格帯にも注目の新製品や参考出展製品が見られた。
まず大本命としてはEARIN「M-2」。この秋に発売予定で、税抜2万9800円。
トゥルーワイヤレスイヤホンの先駆者となったブランドの第二世代モデル。「第二世代」というのは大きな強みだ。初代が好評だった上でその弱点を克服してあるわけで、完成度という点においてかなりの優位を想像できる。
まず個人的には初代の単純すぎるルックスは苦手だったので、そこが変更されていることが嬉しい。この変更のおかげで装着感と遮音性という実用面での向上もあるそう。そして左右の伝送には新たにNXP Semiconductors「MiGLO」技術を採用。信号のドロップとレイテンシーを極力低減する技術とのことだ。
新規採用の伝送技術が新モデルの長所として挙げられるということは、逆に言えば、従来の方式では同社製品に限らずそこにまだ改善の余地があったということ。例えば、レイテンシーによって左右の発音に時間差が生じていたからなのか、中央に定位するベースの定位および音像のブレというのは、実際トゥルーワイヤレスイヤホンにおいて少なからず目立つ弱点だった。今回はケースの中での展示で試聴はできず、その改善を確認できたわけではないが、そこが弱点だとしっかり認識して改善策を講じてきたということをまずは歓迎したい。
この分野には他にも多数の新製品や参考出展があったが、ここで一つ、NUARLの参考展示モデル「X40」を挙げておこう。
こちらも試聴できるモデルではなかったので実力は未知数だが、この新鋭ブランドには期待できると踏んでいる。こちらのブランドはこれまでにも、エントリークラスの価格帯にして癖のない心地よいサウンドを実現したモデルを出しており、そもそも無線通信技術に強いメーカーによるブランドだ。サウンドの面でも安定性の面でも不安は少ない。
【第4位】リケーブルはWAGNUS.「Lily」シリーズに注目!
WAGNUS.が新たに展開しているハイコストパフォーマンスなリケーブル「Lily」シリーズ。価格は1万6800円。ポタ研、ポタフェスのどちらにも出展されていたアイテムだ。
高域特化の「Water Lily」、バランスを意識しつつミドルレンジ重視の「Ginger Lily」、低域特化の「Magnolia Lily」という明快なキャラクター分けがされており、実際そのサウンドの違いは分かりやすい。それでいてシリーズ共通のトーンも備えている。ユーザーとしてはイヤホンの個性との組み合わせなど色々と想像しやすいだろう。スリムでありながら弾性が強く絡みにくそうなケーブルに小型のプラグなど、取り回しの面も文句なし。
また写真には入っていないが、新たに「Spider Lily」というモデルも追加され、こちらはGingerよりさらにバランス重視で、モニターライクなサウンド。実はこちらが僕のイチオシだ。
【第5位】トゥルーワイヤレスの呼び声
製品数としてはすでに十分な数が揃っているトゥルーワイヤレスイヤホンだが、音質以前の話として、装着感や安定性など使い勝手の面で実用レベルではないと思える製品も多かったのがこれまで。しかしここ半年ほどで、一万円を切るような価格で十分な音質と使い勝手を備える製品も登場し始めている。そして今回のポタフェスでは、それよりも上の価格帯にも注目の新製品や参考出展製品が見られた。
まず大本命としてはEARIN「M-2」。この秋に発売予定で、税抜2万9800円。
トゥルーワイヤレスイヤホンの先駆者となったブランドの第二世代モデル。「第二世代」というのは大きな強みだ。初代が好評だった上でその弱点を克服してあるわけで、完成度という点においてかなりの優位を想像できる。
まず個人的には初代の単純すぎるルックスは苦手だったので、そこが変更されていることが嬉しい。この変更のおかげで装着感と遮音性という実用面での向上もあるそう。そして左右の伝送には新たにNXP Semiconductors「MiGLO」技術を採用。信号のドロップとレイテンシーを極力低減する技術とのことだ。
新規採用の伝送技術が新モデルの長所として挙げられるということは、逆に言えば、従来の方式では同社製品に限らずそこにまだ改善の余地があったということ。例えば、レイテンシーによって左右の発音に時間差が生じていたからなのか、中央に定位するベースの定位および音像のブレというのは、実際トゥルーワイヤレスイヤホンにおいて少なからず目立つ弱点だった。今回はケースの中での展示で試聴はできず、その改善を確認できたわけではないが、そこが弱点だとしっかり認識して改善策を講じてきたということをまずは歓迎したい。
この分野には他にも多数の新製品や参考出展があったが、ここで一つ、NUARLの参考展示モデル「X40」を挙げておこう。
こちらも試聴できるモデルではなかったので実力は未知数だが、この新鋭ブランドには期待できると踏んでいる。こちらのブランドはこれまでにも、エントリークラスの価格帯にして癖のない心地よいサウンドを実現したモデルを出しており、そもそも無線通信技術に強いメーカーによるブランドだ。サウンドの面でも安定性の面でも不安は少ない。
【第4位】リケーブルはWAGNUS.「Lily」シリーズに注目!
WAGNUS.が新たに展開しているハイコストパフォーマンスなリケーブル「Lily」シリーズ。価格は1万6800円。ポタ研、ポタフェスのどちらにも出展されていたアイテムだ。
高域特化の「Water Lily」、バランスを意識しつつミドルレンジ重視の「Ginger Lily」、低域特化の「Magnolia Lily」という明快なキャラクター分けがされており、実際そのサウンドの違いは分かりやすい。それでいてシリーズ共通のトーンも備えている。ユーザーとしてはイヤホンの個性との組み合わせなど色々と想像しやすいだろう。スリムでありながら弾性が強く絡みにくそうなケーブルに小型のプラグなど、取り回しの面も文句なし。
また写真には入っていないが、新たに「Spider Lily」というモデルも追加され、こちらはGingerよりさらにバランス重視で、モニターライクなサウンド。実はこちらが僕のイチオシだ。