公開日 2018/06/14 09:00
高輝度3,000ルーメンでリビングでも使いやすい
“スポーツ向け”映像モードで盛り上がる! BenQの4K HDRプロジェクター「TK800」レビュー
山本 敦
ベンキューから4K/HDR対応の新しいホームプロジェクター「TK800」が発売された。
注目のスポーツイベントが目白押しの夏。リビングに家族一堂が集まって大きな画面でスポーツ観戦を楽しみたい季節がやってきた。TK800はスポーツ系のコンテンツに画質をチューニングした映像モードを搭載する、お手頃価格の4K/HDR対応プロジェクターとして注目したい製品だ。その実力を様々なコンテンツを用意して確かめてみよう。
■スポーツに向けた機能を備える4K/HDRプロジェクター
TK800は市場想定売価が15万円前後という、ホームシアター向けの4K/HDRプロジェクターとしてはかなりコスパの高いエントリークラスに位置付けられるモデルだ。コンパクトで設置性にも優れているので、リビングの壁面に映像をラフに投写しながら大画面シアターを楽しむ用途にもフィットするだろう。
本機は投射デバイスに0.47型のDMD素子を採用するDLPプロジェクター。120Hz駆動のパネルなので、フリッカーノイズを抑えたキレのある映像が楽しめる。ランプの輝度が3,000ルーメンと明るめなので、例えばリビングで使う場合はシーリングライトの明るさを少し落としたぐらいの環境でも十分に視認性の高い映像が楽しめる。
本体は小型で軽量。5Wのスピーカーシステムが内蔵されているので、HDMI端子にプレーヤー機器を接続するだけでコンパクトなホームシアター環境が完成する。1.2倍の光学ズームレンズや自動台形補正機能も搭載されているので、プロジェクターを置くスペースに制約がある場合でも、ある程度フレキシブルにセットアップができそうだ。
4K/HDR対応ホームプロジェクターは同じベンキューが発売している「HT2550」も含めて、これからさらに注目が集まるカテゴリーになることが予想される。つまり、いまこそ「自分の求める用途に一番ふさわしいプロジェクター」についてじっくりと考える良い時期が到来したと言える。
今回紹介するベンキューのTK800は、 “スポーツ推し” のプロジェクターであることを覚えておこう。その特徴はTK800が「フットボールモード」に「スポーツモード」という、それぞれに画質設定を変えたふたつのスポーツ観戦に最適な映像モードを用意したところにある。
フットボールモードはその名前の通り、サッカーをはじめゴルフなど、緑色の芝生をフィールドにプレイする屋外スポーツの観戦にベストマッチする映像モードだ。緑色が最も映えるように、色合いやコントラストの設定値がプリセットされている。
もうひとつのスポーツモードは屋内系スポーツのシアター鑑賞に照準を絞っている。特にバスケットボールやバレーボールのような体育館で試合を行う競技を想定して、ウッドのフロアに鮮やかな色合いと立体感を付与して違和感のないバランスに整えたという。
まず、今回はTK800にグーグルのメディアストリーミング端末「Chromecast」を接続して、DAZN(ダゾーン)で配信されているスポーツコンテンツの映像をスマートフォンからキャストしながらテストした。
はじめにドイツブンデスリーガのサッカーを視聴した。「フットボールモード」を選択すると、全体に自然なバランスを保ったまま、明暗のコントロールによって上手にフィールドの芝生の色合いが活き活きとしてきた。解像度も高く、芝目がフィールドに描く模様も浮かび上がってくる。選手のユニフォームやスタンドに並ぶシートの原色は、派手さを適度に抑えながらも元気で刺激的な色を楽しませてくれる。スポーツ観戦のテンションが否が応でも高まってきた。
奥行きの陰影感にも富んでいるので、平板になりがちな大画面映像の空気感が引き締まって感じられる。選手の白いユニフォームは明部が白飛びすることなく、生地に寄るシワがリアルに再現される。スポーツウェアの独特なサラッとした質感が指先に伝わってくるようだ。メリハリをはっきりと付けた映像の没入感に自然と引き込まれてしまった。
注目のスポーツイベントが目白押しの夏。リビングに家族一堂が集まって大きな画面でスポーツ観戦を楽しみたい季節がやってきた。TK800はスポーツ系のコンテンツに画質をチューニングした映像モードを搭載する、お手頃価格の4K/HDR対応プロジェクターとして注目したい製品だ。その実力を様々なコンテンツを用意して確かめてみよう。
■スポーツに向けた機能を備える4K/HDRプロジェクター
TK800は市場想定売価が15万円前後という、ホームシアター向けの4K/HDRプロジェクターとしてはかなりコスパの高いエントリークラスに位置付けられるモデルだ。コンパクトで設置性にも優れているので、リビングの壁面に映像をラフに投写しながら大画面シアターを楽しむ用途にもフィットするだろう。
本機は投射デバイスに0.47型のDMD素子を採用するDLPプロジェクター。120Hz駆動のパネルなので、フリッカーノイズを抑えたキレのある映像が楽しめる。ランプの輝度が3,000ルーメンと明るめなので、例えばリビングで使う場合はシーリングライトの明るさを少し落としたぐらいの環境でも十分に視認性の高い映像が楽しめる。
本体は小型で軽量。5Wのスピーカーシステムが内蔵されているので、HDMI端子にプレーヤー機器を接続するだけでコンパクトなホームシアター環境が完成する。1.2倍の光学ズームレンズや自動台形補正機能も搭載されているので、プロジェクターを置くスペースに制約がある場合でも、ある程度フレキシブルにセットアップができそうだ。
4K/HDR対応ホームプロジェクターは同じベンキューが発売している「HT2550」も含めて、これからさらに注目が集まるカテゴリーになることが予想される。つまり、いまこそ「自分の求める用途に一番ふさわしいプロジェクター」についてじっくりと考える良い時期が到来したと言える。
今回紹介するベンキューのTK800は、 “スポーツ推し” のプロジェクターであることを覚えておこう。その特徴はTK800が「フットボールモード」に「スポーツモード」という、それぞれに画質設定を変えたふたつのスポーツ観戦に最適な映像モードを用意したところにある。
フットボールモードはその名前の通り、サッカーをはじめゴルフなど、緑色の芝生をフィールドにプレイする屋外スポーツの観戦にベストマッチする映像モードだ。緑色が最も映えるように、色合いやコントラストの設定値がプリセットされている。
もうひとつのスポーツモードは屋内系スポーツのシアター鑑賞に照準を絞っている。特にバスケットボールやバレーボールのような体育館で試合を行う競技を想定して、ウッドのフロアに鮮やかな色合いと立体感を付与して違和感のないバランスに整えたという。
まず、今回はTK800にグーグルのメディアストリーミング端末「Chromecast」を接続して、DAZN(ダゾーン)で配信されているスポーツコンテンツの映像をスマートフォンからキャストしながらテストした。
はじめにドイツブンデスリーガのサッカーを視聴した。「フットボールモード」を選択すると、全体に自然なバランスを保ったまま、明暗のコントロールによって上手にフィールドの芝生の色合いが活き活きとしてきた。解像度も高く、芝目がフィールドに描く模様も浮かび上がってくる。選手のユニフォームやスタンドに並ぶシートの原色は、派手さを適度に抑えながらも元気で刺激的な色を楽しませてくれる。スポーツ観戦のテンションが否が応でも高まってきた。
奥行きの陰影感にも富んでいるので、平板になりがちな大画面映像の空気感が引き締まって感じられる。選手の白いユニフォームは明部が白飛びすることなく、生地に寄るシワがリアルに再現される。スポーツウェアの独特なサラッとした質感が指先に伝わってくるようだ。メリハリをはっきりと付けた映像の没入感に自然と引き込まれてしまった。
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