公開日 2018/11/28 06:30
作品最高の高画質をホームシアターで実現
Optomaの4K DLPプロジェクター「UHD65」で挑戦!大ヒット映画5作品にベストな画質設定を追いこむ
折原一也
■Optoma「UHD65」で挑戦!大ヒット映画5作品の画質調整
Optoma(オプトマ)「UHD65」は、4K UHD用のDLPシングルチップを搭載する4K対応DLPプロジェクターだ。フレーム毎に2つの画素を投写する技術により、830万画素(2,716×1,528×2)の投写を実現した、待望のDLP高画質プロジェクターである。
DLPプロジェクターを選ぶ理由には、映画館の上映方式と同じDLPがもたらす、劇場上映のような色再現の世界があるだろう。UHD65はもちろん、映画視聴向けのディスプレイモード「シネマ」設定を備えており、一定の水準はクリアしている。だが、AVファンがせっかくホームシアターでUHD65を導入するなら、さらに細かな画質調整に踏み込むべきだ。
ホームシアターの映画視聴で、どれだけ劇場上映に迫ることができるのか? 日本での販売元であるオーエスの協力のもと、Ultra HD Blu-rayで発売されている最新の劇場映画タイトルを使って、オプトマ「UHD65」でセッティングを追い込み、作品最高の高画質で視聴するレビューを試みた。
試聴タイトルは『シェイプ・オブ・ウォーター』『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』『グレイテスト・ショーマン』『オリエント急行殺人事件』『君の名は。』の5作品。いずれも近年大ヒットし、AVファンにとってもお馴染みとなっているタイトルだ。
■画質調整タイトル(1)『シェイプ・オブ・ウォーター』
最初に視聴した作品は『シェイプ・オブ・ウォーター』。2018年の第90回アカデミー賞作品賞ほか4部門を受賞し、現代を舞台としたファンタジックなラブストーリーだ。映画は全編を通して、作品に登場する半魚人のような体をした“不思議な生きもの”(彼)にも通じるアンダーなトーンで、グリーンが強調された独特な色調が特徴的なタイトルである。
『シェイプ・オブ・ウォーター』は、UHD65の「シネマ」モードであっても、複雑な色調の表現が難しい。作品の意図通りに表現すべく、画質調整ターゲットとして選んだチャプターは5箇所。作品冒頭の水中から通路を潜行していき、水没した洋室のイメージが示されるシーンの透明感。チャプター6のイライザが車内で朝焼けに照らされ、同じく軍人ストリックランドの家の朝焼けの質感。チャプター7の、砂山が盛られた郊外の採石場のディテール。そしてチャプター11、車販売店で購入するキャデラックの“ティール”色。最後に、チャプター17の車内のガラスの水玉から幻想の世界へと飛び込むシーンだ。
UHD65で試みた画質調整は、「ダイナミックレンジ:HDR効果 標準→ブライト」に、「輝度:0→2」、「コントラスト:-2→2」、「シャープネス:8→10」という変更だ。
これらの画質調整効果は凄まじかった。チャプター1の水中では、元々黒浮き気味で透明感のなかった水中の岩や洋室において、ディテールの見通し感が上がり、チャプター6では照り返す朝日の柔らかな色調までも出せるようになった。
チャプター7の砂山は、遠目からもクッキリと引き締まったディテールが現れた。チャプター11の“ティール”色のキャデラックは、ブルーグリーンとも呼ぶべき色合いが絶妙なトーンで表現される。特に販売店の店内だけでなく、そのすぐ後の道路を疾走する際の自然光の光まで美しく描く。
チャプター17の水玉も、輪郭と表面の張力による輝きも描かれる。圧倒されるような高画質で作品の世界をより深く描き出し、映像に没入することができた。
Optoma(オプトマ)「UHD65」は、4K UHD用のDLPシングルチップを搭載する4K対応DLPプロジェクターだ。フレーム毎に2つの画素を投写する技術により、830万画素(2,716×1,528×2)の投写を実現した、待望のDLP高画質プロジェクターである。
DLPプロジェクターを選ぶ理由には、映画館の上映方式と同じDLPがもたらす、劇場上映のような色再現の世界があるだろう。UHD65はもちろん、映画視聴向けのディスプレイモード「シネマ」設定を備えており、一定の水準はクリアしている。だが、AVファンがせっかくホームシアターでUHD65を導入するなら、さらに細かな画質調整に踏み込むべきだ。
ホームシアターの映画視聴で、どれだけ劇場上映に迫ることができるのか? 日本での販売元であるオーエスの協力のもと、Ultra HD Blu-rayで発売されている最新の劇場映画タイトルを使って、オプトマ「UHD65」でセッティングを追い込み、作品最高の高画質で視聴するレビューを試みた。
試聴タイトルは『シェイプ・オブ・ウォーター』『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』『グレイテスト・ショーマン』『オリエント急行殺人事件』『君の名は。』の5作品。いずれも近年大ヒットし、AVファンにとってもお馴染みとなっているタイトルだ。
■画質調整タイトル(1)『シェイプ・オブ・ウォーター』
最初に視聴した作品は『シェイプ・オブ・ウォーター』。2018年の第90回アカデミー賞作品賞ほか4部門を受賞し、現代を舞台としたファンタジックなラブストーリーだ。映画は全編を通して、作品に登場する半魚人のような体をした“不思議な生きもの”(彼)にも通じるアンダーなトーンで、グリーンが強調された独特な色調が特徴的なタイトルである。
『シェイプ・オブ・ウォーター』は、UHD65の「シネマ」モードであっても、複雑な色調の表現が難しい。作品の意図通りに表現すべく、画質調整ターゲットとして選んだチャプターは5箇所。作品冒頭の水中から通路を潜行していき、水没した洋室のイメージが示されるシーンの透明感。チャプター6のイライザが車内で朝焼けに照らされ、同じく軍人ストリックランドの家の朝焼けの質感。チャプター7の、砂山が盛られた郊外の採石場のディテール。そしてチャプター11、車販売店で購入するキャデラックの“ティール”色。最後に、チャプター17の車内のガラスの水玉から幻想の世界へと飛び込むシーンだ。
UHD65で試みた画質調整は、「ダイナミックレンジ:HDR効果 標準→ブライト」に、「輝度:0→2」、「コントラスト:-2→2」、「シャープネス:8→10」という変更だ。
これらの画質調整効果は凄まじかった。チャプター1の水中では、元々黒浮き気味で透明感のなかった水中の岩や洋室において、ディテールの見通し感が上がり、チャプター6では照り返す朝日の柔らかな色調までも出せるようになった。
チャプター7の砂山は、遠目からもクッキリと引き締まったディテールが現れた。チャプター11の“ティール”色のキャデラックは、ブルーグリーンとも呼ぶべき色合いが絶妙なトーンで表現される。特に販売店の店内だけでなく、そのすぐ後の道路を疾走する際の自然光の光まで美しく描く。
チャプター17の水玉も、輪郭と表面の張力による輝きも描かれる。圧倒されるような高画質で作品の世界をより深く描き出し、映像に没入することができた。
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』『グレイテスト・ショーマン』
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