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公開日 2018/12/19 07:00
【特別企画】映画やドラマだけじゃない!

ViewSonic「PX727-4K」は “アニメにしっくり” な4Kプロジェクター! その理由は2つの画質モードにあった

編集部:押野 由宇

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ViewSonic(ビューソニック)から発売されたプロジェクター「PX727-4K」は、4K/HDR対応で実勢価格が税込139,800円と、ホームシアター入門機としてかなり手頃な存在だ(関連レビュー)。

「PX727-4K」

さて、いよいよ大画面が夢ではなく手の届くところに来たわけだが、その広げた両手よりも大きなサイズで何を見るべきか? オススメしたいのはアニメだ。その理由と、実際に様々なアニメを視聴した印象をお伝えしたい。

アニメに “しっくりくる” 映像モードを搭載

先のレビューの通り、PX727-4Kは映画やドラマなど様々なコンテンツの大画面視聴が楽しめる。しかし、そのなかでもアニメ鑑賞が特にオススメだ。それはなぜか? PX727-4Kが備える映像モードに秘密がある。

PX727-4Kの映像モードには、「Standard」と「Movie」というプリセットが用意されている。「Standard」は日中の標準的な環境で使用することを、「Movie」はやや暗めの環境で使用することを想定したモードなのだが、この2つのプリセットこそがキモだ。

ざっくりと言うと、デジタル時代のアニメ作品は「Standard」、アナログ時代のアニメ作品は「Movie」が “良い” のだ。

左が「Standard」で、右が「Movie」で表示したイラスト

表現を変えるならば “しっくりくる” 。アニメの “っぽさ” が表現される色再現性になっているのだ。90年代のアニメを「Movie」で見ると、まるでブラウン管で見ていた当時の記憶そのままのような雰囲気がある。逆に「Standard」では、液晶テレビで現代の作品を鑑賞するようなイメージがある。

左が「Standard」、右が「Movie」。まるで放送時期が違うような印象を受ける

カラーバランスでいうなら「Standard」は少し緑がかっており、「Movie」はマゼンタが強め。画質の調整機能が豊富なこともPX727-4Kの特徴であり、それぞれを調整してフラットなバランスで楽しむこともできる。だが、どうせアニメを見るなら、アニメっぽさを最大限に活かすのも良いのではないだろうか? それができるモードがはじめから用意されているのが、PX727-4Kでのアニメ鑑賞をオススメする理由だ。

また、画質モードには「明るさ」「コントラスト」「色の濃さ」「色合い」「シャープネス」の基礎設定だけでなく、詳細設定として「ガンマ」や「色温度」、「カラーエンハンス」に「超解像」など多彩な調整メニューも用意されている。エントリークラスとは思えない豊富な項目で、より細かく好みに合うよう追い込みが行えるのもPX727-4Kの特徴である。これは積極的に活かしたい。

アニメでは「超解像」の項目の変化が分かりやすい。0〜15段階で設定できるが、この数値が高いほど線がくっきりとしてくる。ただその一方で、あまり高くしすぎても逆に背景の細部が崩壊したりもするので、「シャープネス」とのバランスを取りながら0〜7前後にしておくと良いように思う。

左が超解像あり、右が超解像なしの状態。超解像で線がハッキリすることが分かる

ただし、ある作品を基準にしてちょうど良いバランスに設定した場合、別の作品を見ると「色が濃すぎた」「シャープネスが効きすぎた」といったことも起こりうる。ユーザーが自分で設定する「User」モードも2つ用意されているので、1つのモードですべてをカバーするのではなく、いくつかパターンを作っておくのがより楽しむためのコツだ。

また4K/HDR対応であることは、アニメ鑑賞でも大きなメリットがある。アニメ作品に4K/HDRコンテンツはまだまだ少ないが、今後その数が増えることは間違いない。またHD作品も、4K対応のハード+超解像の機能を活用することで、十分すぎる解像感で楽しめる。スティック型デバイスなどを用いれば、NetflixやAmazon Prime Videoなど、そういったアニメが豊富に配信されているサービスを活用可能だ。

そして結局は大画面であることが、何よりも分かりやすいメリットだ。一度見た作品であっても、大画面で見ると新鮮に感じられる。「大画面ならどのアニメももう一度見たくなる」から、導入する価値があるのだ。ということで、ここからは実際にいくつかの作品をPX727-4Kで100インチ投写した印象をお伝えしていく。

ノートパソコンとの比較。大画面であること、それだけでメリットがある

「カウボーイビバップ」も「Fate」も大画面で魅力アップ

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