公開日 2019/04/15 06:30
【特別企画】電源別筐体のプリアンプを重ねて浮かせる設置法
オーディオ機器の設置にも!? フルテックのケーブルインシュレーター「NCF Booster-Signal」の活用法をレポート
季刊オーディオアクセサリー編集部
角田郁雄氏は、自宅リスニングルームでJeff Rowland(ジェフロゥランド)のプリアンプ「Corus/PSU」を愛用している。本体と電源部が別筐体で構成された本機は、重ねずに配置する方法が推奨されているが、デザイン的には重ねて使った方が格好良いと感じる角田氏。重ねながらも音の良いセッティングはないかと、以前から思案するなかで思いついたのが、フルテックのコネクター・ケーブルホルダー「NCF Booster-Signal」の活用だ。本体を電源部から浮かせて独立支持し、重ねながらも音質的メリットを出すという斬新なもの。ではNCF Booster-Signalをどのように使い、どんな効果が得られるのか。気になるそのセッティング方法と、音の効果を紹介レポートする。
いままで出来なかったセッティング
■NCF Booster-Signalを生かした斬新なアイデアを紹介
フルテックのNCF Booster-Signalは、「コネクター・ケーブルホルダー」というカテゴリーの製品だ。効果的に設計された振動対策構造と、特殊素材NCF(ナノクリスタルフォーミュラ)の採用、そして使いやすく検討された作りで、ケーブルや端子を支えて安定させるとともに、振動やノイズ要因、静電気などを排除する。
また豊富なオプションが用意されており、使う人の工夫とアイデアでさまざまな部分に活用できる発展性を備えた魅力を持っており、単なるケーブルインシュレーターに留まらない拡がりをみせている。
今回ご紹介するのは、このNCF Booster-Signalを用いた、角田郁雄氏による全く新しい使いこなし方法だ。初めにケーブル周りに導入してこの新しいアクセサリーに魅力を感じ、導入していくなかで斬新な活用方法を編み出すに至った。NCF Booster-Signalだからこそ実現できた、「音の良くスタイリッシュなセッティング」について、詳しくレポートしていく(編集部)。
NCF Booster-Signalを使って気に入り、そして考えた
■私がNCF Booster-Signalを評価するポイントと魅力(Text by 角田郁雄)
読者の皆さんは、きっとフルテックのNCF Booster-Signalに関心を持たれているか、あるいはもうすでに購入し、愛用されていることであろう。私は、実はこのアイテムの登場を、たいへん喜んでいる。なぜなのか、少し説明しよう。
私は若かりし頃、アメリカのスタジオ機器の仕事に携わっていた時期があり、最新のA/DおよびD/Aコンバーターをデモンストレーションしていた。その時に実感したことは、ラインケーブルを整然と、ホコリがなく綺麗に配線したスタジオは、格別に音質が良かったことだ。
これはおそらく、電源/デジタル/ラインケーブルなどを、干渉させることなく配線し、常に清掃することで、静電気を発生させる綿ボコリなどが、まったく無い状態であるからだ、と判断できた。また使用機器を変えた場合でも、即、簡単に配線ルートを変えることも可能になる。
そこで私は、自宅1階のリスニングルームでも実践し、テーブル・ラックの後ろ側に、自分で設計したケヤキ製の「ケーブル・ラック」を作った。ジャングル・ジムのような構造で、一番下に電源、2段目にデジタル、上段にラインケーブルを設置できるようにしている。
しかしこれは、このテーブル・ラック専用で、移動するなどの活用度はまったくない。本当は、プリアンプからパワーアンプ間や、スピーカーケーブルも低いラックで浮かしたいと思っていた。
そこに登場したのが、フルテックの「NCF Booster-Signal」であった。必要な場所に、簡単に移動でき、高さ調整も可能。静電気と不要振動も低減でき、お気に入りのケーブルを綺麗に保つことも可能だ。
私は早速、数セットを購入し、まず、アナログプレーヤーのDIN仕様トーンアームケーブルに使用し、フォノイコライザーまで、空中配線させた。次に、コードのCDトランスポート/デジタル・オプティマイザー「Blu Mk2」と、DAC「DAVE」の電源インレットコネクターを支えてみた。
いずれの設置でも、私の予想よりも効果は大きかった。前者では、トーンアーム端子とトーンアームケーブルDIN端子の接触、嵌合が安定し、微細振動も低減されたので、弱音の再現性が高まり、高域の透明度も高まった。
後者では、機器そのものが軽量で、重さのある電源プラグを使用するとプラクが下がり気味になる。すなわち、ブレイドの接触が安定しないのだ。これをNCF Booster-Signalで支えると安定し、タイトな接触になるので、ほぼ前者と同じ効果が得られ、解像度も向上した状態となり、音像の輪郭が明瞭となる。
(角田氏による「NCF Booster-Signal」の導入レポート記事はこちらを参照)
いままで出来なかったセッティング
■NCF Booster-Signalを生かした斬新なアイデアを紹介
フルテックのNCF Booster-Signalは、「コネクター・ケーブルホルダー」というカテゴリーの製品だ。効果的に設計された振動対策構造と、特殊素材NCF(ナノクリスタルフォーミュラ)の採用、そして使いやすく検討された作りで、ケーブルや端子を支えて安定させるとともに、振動やノイズ要因、静電気などを排除する。
また豊富なオプションが用意されており、使う人の工夫とアイデアでさまざまな部分に活用できる発展性を備えた魅力を持っており、単なるケーブルインシュレーターに留まらない拡がりをみせている。
今回ご紹介するのは、このNCF Booster-Signalを用いた、角田郁雄氏による全く新しい使いこなし方法だ。初めにケーブル周りに導入してこの新しいアクセサリーに魅力を感じ、導入していくなかで斬新な活用方法を編み出すに至った。NCF Booster-Signalだからこそ実現できた、「音の良くスタイリッシュなセッティング」について、詳しくレポートしていく(編集部)。
NCF Booster-Signalを使って気に入り、そして考えた
■私がNCF Booster-Signalを評価するポイントと魅力(Text by 角田郁雄)
読者の皆さんは、きっとフルテックのNCF Booster-Signalに関心を持たれているか、あるいはもうすでに購入し、愛用されていることであろう。私は、実はこのアイテムの登場を、たいへん喜んでいる。なぜなのか、少し説明しよう。
私は若かりし頃、アメリカのスタジオ機器の仕事に携わっていた時期があり、最新のA/DおよびD/Aコンバーターをデモンストレーションしていた。その時に実感したことは、ラインケーブルを整然と、ホコリがなく綺麗に配線したスタジオは、格別に音質が良かったことだ。
これはおそらく、電源/デジタル/ラインケーブルなどを、干渉させることなく配線し、常に清掃することで、静電気を発生させる綿ボコリなどが、まったく無い状態であるからだ、と判断できた。また使用機器を変えた場合でも、即、簡単に配線ルートを変えることも可能になる。
そこで私は、自宅1階のリスニングルームでも実践し、テーブル・ラックの後ろ側に、自分で設計したケヤキ製の「ケーブル・ラック」を作った。ジャングル・ジムのような構造で、一番下に電源、2段目にデジタル、上段にラインケーブルを設置できるようにしている。
しかしこれは、このテーブル・ラック専用で、移動するなどの活用度はまったくない。本当は、プリアンプからパワーアンプ間や、スピーカーケーブルも低いラックで浮かしたいと思っていた。
そこに登場したのが、フルテックの「NCF Booster-Signal」であった。必要な場所に、簡単に移動でき、高さ調整も可能。静電気と不要振動も低減でき、お気に入りのケーブルを綺麗に保つことも可能だ。
私は早速、数セットを購入し、まず、アナログプレーヤーのDIN仕様トーンアームケーブルに使用し、フォノイコライザーまで、空中配線させた。次に、コードのCDトランスポート/デジタル・オプティマイザー「Blu Mk2」と、DAC「DAVE」の電源インレットコネクターを支えてみた。
いずれの設置でも、私の予想よりも効果は大きかった。前者では、トーンアーム端子とトーンアームケーブルDIN端子の接触、嵌合が安定し、微細振動も低減されたので、弱音の再現性が高まり、高域の透明度も高まった。
後者では、機器そのものが軽量で、重さのある電源プラグを使用するとプラクが下がり気味になる。すなわち、ブレイドの接触が安定しないのだ。これをNCF Booster-Signalで支えると安定し、タイトな接触になるので、ほぼ前者と同じ効果が得られ、解像度も向上した状態となり、音像の輪郭が明瞭となる。
(角田氏による「NCF Booster-Signal」の導入レポート記事はこちらを参照)