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公開日 2020/04/21 06:30
【特別企画】音も画も高品位に!

HDMIで楽しむ新時代オーディオとは? マランツ「NR1710/NR1200」でリビングが大進化

海上 忍

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Amazon Music HDやYouTubeなど新たなソースが登場したことで、オーディオの自由度と可能性は大きく広がった。リビングのテレビやFire TV Stickなどを活用し、“音” も “画” も高品位に楽しめるようになったのだ。そんな新時代のオーディオを実現するのに活躍してくれるのが、HDMI端子を搭載したマランツのAVアンプ「NR1710」と2chアンプ「NR1200」。海上 忍氏が実際に体験し、その便利さと可能性をレポートする。


HDMIが音楽再生にも最適な理由とは?

オーディオの愉しみのひとつは、プレーヤーやアンプ、スピーカーといった構成要素(コンポーネント)による相乗効果だ。その要素として大きいのが、再生するためのソース(音源)。昨年日本に上陸した「Amazon Music HD」などのロスレス配信を行うストリーミングサービスは、気になる曲を手当り次第聴けるうえに高音質。システムの可能性を引き出す高品質ソースを思うぞんぶん探求できる、オーディオファン待望のサービスといえる。

そんなAmazon Music HDを導入する手段として、PCかスマートフォンが思い浮かぶところだが、もう1つ有望な選択肢がある。それが「Fire TV Stick」などのHDMIポートに挿して使うデバイス(以下、ストリーミング端末)だ。Amazon PrimeやNetflix、YouTubeといった動画サービスだけでなく、アプリ次第で多様な音楽ストリーミングサービスも楽しめることはあまり知られていない。

その特長を一言でいえば「HDMIオーディオ」。明確な定義のない用語だが、要はHDMIをオーディオ信号の入口として重視しようというコンセプトだ。ストリーミング端末は小さいながらも高性能なコンピュータであり、そこでデコードした音をHDMIで入力するのだから、PCオーディオの亜種と考えてもいいだろう。

テレビを活用してオーディオを楽しめる

その典型的な構成は、テレビのHDMIポートにストリーミング端末を挿し、そのテレビとHDMI入力可能なコンポをHDMIケーブルでつなぐこと。前述したAmazon Music HDだけでなく、いまやPVなど無償音源の宝庫といえるYouTubeも、ベルリン・フィルの配信サービス「Digital Concert Hall」も、たったこれだけの作業でオーディオソースとして利用できるのだ。

「HDMIオーディオ」では “音” も “画” も楽しめる

音質面での安心感もある。Fire TV Stickを挿したテレビがARC(音声信号を双方向に送信できるHDMIの規格。最大48kHz/2chのPCM信号を扱える)に対応する場合、CDクオリティの44.1kHz/16bitであればダウンサンプリングされることなく再生できる。ARCだから曲操作はテレビのリモコンでOK、ジャケット写真や映像付きで音楽を聴けるのだから、サウンドライブラリの曲数が増える以上のメリットがあることは間違いない。

今回取り上げるマランツの「NR1710」と「NR1200」は、HDMI入力に対応したオーディオコンポ。基本的にNR1710は7.1chのAVレシーバー、NR1200は2.1chのプリメインアンプだが、どちらも複数のHDMI入力ポートを備えており、HDMIオーディオ機器としての素地はじゅうぶん。しかもARCに対応しているから、ストリーミング端末を挿したテレビとHDMIケーブルでつなぐだけでHDMIオーディオ環境を構築できてしまう。

「NR1710」¥90,000(税抜)

「NR1200」¥78,000(税抜)

NR1710とNR1200には、同社が誇るネットワークシステム「HEOS」を搭載という強みもある。HEOSは多くのストリーミングサービスをサポートしており、実はFire TV StickなしでもAmazon Music HDを利用できてしまう(しかも48kHz/24bitを超えるハイレゾ再生に対応)。

しかし、YouTubeやDigital Concert Hallといった「画と音」のアプリはサポートしないため、ストリーミング端末によるHDMIオーディオを利用する価値はある。同じAmazon Music HDを利用するにしても、じっくり音楽と向き合いたいときはHEOS、他のサービスと切り替えつつカジュアルに聴きたいときはHDMIオーディオ、と使い分けてもいいだろう。

背面にHDMI端子を備えることが特徴の1つだ

リビングのテレビが1本のHDMIケーブルで大進化

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