公開日 2020/11/11 06:30
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JBL PRO「Control 5」が約20年ぶり復活!往年の人気機種、現代における実力とは?
土方久明
1980年代後半に、“安価でありながら本格的なJBLサウンドが楽しめる”と多くのファンに愛された2ウェイスピーカー「Control 5」が、このたび「Control 5-Y3」として再販されることになった。
ご存じのとおりJBLは、1946年にジェームス・B・ランシングにより創業された名門スピーカーブランド。節目節目で歴史的な名機を発売し、代表モデルを語ると枚挙にいとまがない。「4312G」の源流となった「4311」をはじめ、ホームオーディオ用途でプロフェッショナルなスタジオモニターを使用するスタイルを確立した立役者でもある。
現在はBluetoothスピーカーなども含めて人気メーカーらしい幅広いラインナップを抱えるが、その源流は厳しいプロフェッショナルの世界で培われた確固たるサウンドであることは間違いない。
■1980年代に一世を風靡した人気スピーカーが復活
JBLのコントロールシリーズは、筆者がまだオーディオ少年だった1980年代に一世を風靡したスピーカーだ。1986年発売の小型モデル「Control 1」は、当時人気モデルであったBOSEの「101」と双璧をなす存在として多くのオーディオファイルから愛され(特にコアなオーディオファイルはJBLを選んでいた)、秋葉原中のオーディオ専門店で販売されていた。
コントロールシリーズはラインナップが幅広く、スタジオなど音楽制作現場からホームユース、さらにホームシアターのサラウンド用途でも使用されていたのが印象深い。コントロールシリーズが人気を誇った理由は、憧れのJBLサウンドを安価に手に入れられること。武骨なボディをインテリアと上手に融合させ、部屋のアイコンとして使っていた人も多い。
そんな同シリーズは、2000年代に入り日本では惜しくも販売が終了してしまったが、その後もずっと復活を求める声が増えていた。そしてこのたびついに、「Control 5-Y3」として再販が決まった。リバイバルではなく、再販だ。当然ながら各パーツの調達先や軽微な仕様変更はあるだろうが、基本的にはキャビネットからユニットまで、当時のままである。
■当時のままのドライバー構成。壁掛けなど多様な使い方にも対応
改めてアウトラインを解説したい。Control 5-Y3は、アンプを内蔵しないパッシブタイプのフロントバスレフ型2ウェイスピーカー。サイズは251×387×233mmとなり、軽くて頑丈な高密度発泡ポリプロピレンをキャビネットに採用することで、高い剛性と5.4kgという軽量化を実現している。
JBLのスピーカーというとドライバー構成が気になるが、本機には1インチ(25mm)のピュアチタンダイアフラムを採用したトゥイーターと、6.5インチ(165mm)のコーン紙を用いたウーファーが搭載される。ユニットの型番こそ同じだが、ウーファーは分割振動の低減や耐久性向上のためコーン紙にコーティングを施すなど、少しずつ改良の手が加えられている。
さらに、高品質のバイパスコンデンサーを用いたネットワークを採用するなど、要所は押さえてある印象だ。再生周波数帯域は75Hz〜20kHzで、ウーファーとトゥイーターのクロスオーバーは3kHz。インピーダンスは4Ω、能率(感度)は89dBとなっている。
本スピーカーの設置方法だが、通常通りスタンドに乗せるほかに、オプションの取付金具「MM-016-BT-J」(近日発売予定・市場想定価格:税抜12,000円前後/ペア)を使って壁掛けすることもできる。先述したとおり、コントロールシリーズは様々な用途で売れていたので、多様な使い方に対応しているのだ。
ご存じのとおりJBLは、1946年にジェームス・B・ランシングにより創業された名門スピーカーブランド。節目節目で歴史的な名機を発売し、代表モデルを語ると枚挙にいとまがない。「4312G」の源流となった「4311」をはじめ、ホームオーディオ用途でプロフェッショナルなスタジオモニターを使用するスタイルを確立した立役者でもある。
現在はBluetoothスピーカーなども含めて人気メーカーらしい幅広いラインナップを抱えるが、その源流は厳しいプロフェッショナルの世界で培われた確固たるサウンドであることは間違いない。
■1980年代に一世を風靡した人気スピーカーが復活
JBLのコントロールシリーズは、筆者がまだオーディオ少年だった1980年代に一世を風靡したスピーカーだ。1986年発売の小型モデル「Control 1」は、当時人気モデルであったBOSEの「101」と双璧をなす存在として多くのオーディオファイルから愛され(特にコアなオーディオファイルはJBLを選んでいた)、秋葉原中のオーディオ専門店で販売されていた。
コントロールシリーズはラインナップが幅広く、スタジオなど音楽制作現場からホームユース、さらにホームシアターのサラウンド用途でも使用されていたのが印象深い。コントロールシリーズが人気を誇った理由は、憧れのJBLサウンドを安価に手に入れられること。武骨なボディをインテリアと上手に融合させ、部屋のアイコンとして使っていた人も多い。
そんな同シリーズは、2000年代に入り日本では惜しくも販売が終了してしまったが、その後もずっと復活を求める声が増えていた。そしてこのたびついに、「Control 5-Y3」として再販が決まった。リバイバルではなく、再販だ。当然ながら各パーツの調達先や軽微な仕様変更はあるだろうが、基本的にはキャビネットからユニットまで、当時のままである。
■当時のままのドライバー構成。壁掛けなど多様な使い方にも対応
改めてアウトラインを解説したい。Control 5-Y3は、アンプを内蔵しないパッシブタイプのフロントバスレフ型2ウェイスピーカー。サイズは251×387×233mmとなり、軽くて頑丈な高密度発泡ポリプロピレンをキャビネットに採用することで、高い剛性と5.4kgという軽量化を実現している。
JBLのスピーカーというとドライバー構成が気になるが、本機には1インチ(25mm)のピュアチタンダイアフラムを採用したトゥイーターと、6.5インチ(165mm)のコーン紙を用いたウーファーが搭載される。ユニットの型番こそ同じだが、ウーファーは分割振動の低減や耐久性向上のためコーン紙にコーティングを施すなど、少しずつ改良の手が加えられている。
さらに、高品質のバイパスコンデンサーを用いたネットワークを採用するなど、要所は押さえてある印象だ。再生周波数帯域は75Hz〜20kHzで、ウーファーとトゥイーターのクロスオーバーは3kHz。インピーダンスは4Ω、能率(感度)は89dBとなっている。
本スピーカーの設置方法だが、通常通りスタンドに乗せるほかに、オプションの取付金具「MM-016-BT-J」(近日発売予定・市場想定価格:税抜12,000円前後/ペア)を使って壁掛けすることもできる。先述したとおり、コントロールシリーズは様々な用途で売れていたので、多様な使い方に対応しているのだ。