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公開日 2023/08/01 07:00
スマホやPCと組み合わせても活躍

1台何役もこなすポケットDAP、Shanling「M0Pro」で音楽をもっと身近に楽しもう

山本 敦

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Shanlingは様々な音楽ファンによる、多彩なリスニングスタイルの期待に幅広く応えるオーディオを展開している。特に同社のハイレゾに対応するオーディオプレーヤーは独創性に富んでおり、品揃えも多彩。中でも手のひらサイズのハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤー「M0」が多くの音楽ファンを魅了したことはまだ記憶に新しい。そのM0を約6年ぶりにアップグレードしたのが「M0Pro」だ。

Shanling「M0Pro」(予想実売価格:税込20,000円前後)

M0Proはタテヨコ約4.5cmの本体に、1.54型のタッチ液晶を搭載するポータブルオーディオプレーヤーだ。有線・無線のヘッドホン/イヤホンを組み合わせてハイレゾ再生が楽しめる。実売想定価格が2万円前後と手頃であることから、ハイレゾ再生の入門機としてもおすすめできる。

Wi-Fiなどによって直接インターネットにつながる機能は持たないが、iPhoneやAndroidスマホに本機を接続すればDAC内蔵ヘッドホンアンプとして楽しめる。音楽配信サービスとも親和性の高いプレーヤーであると言える。

■胸ポケットサイズで4.4mmバランス出力もできるハイレゾDAP



中核となるDAC ICチップにはESS Technologyの「ES9219C」をデュアルで載せる。リニアPCMは最大384kHz/32bitのハイレゾ再生に対応。DSD 128(5.6MHz)のネイティブ再生もサポートした。ストレージにはmicroSDカードを採用している。

小さいながら2基のDACチップを搭載し、PCM 384kHz/32bitやDSD 128のハイレゾ再生も可能。写真のように、本体色に合わせた専用PUレザーケースもラインナップする(各色税込2,000円前後)

本体下部にmicroSDカードスロット/USB/3.5mm 5極ジャックを集中させている

本体に搭載する3.5mm 5極のコネクタに、別売りとなる4.4mm 5極への変換アダプタを装着するとバランス出力によるリスニングも楽しめる。本体の価格を考えればShanlingによる攻めの姿勢が伝わる仕様だ。満充電からの最大連続使用時間はシングルエンドで約14.5時間、バランスで約10時間だ。

M0Proの3.5mmジャックは、独自の「5極」仕様。3.5mmシングルエンドだけでなく、別売りアダプタ(税込2,000円前後)を接続すれば4.4mmバランス出力が可能となる

バランス出力用のアダプタを用意して、ベイヤーダイナミックの「Xelento remote 2nd generation」で試聴した。M0Proのサウンドは、ひと言でいえばサイズから想像も付かないほどにパワフルだ。原田知世の『恋愛小説2〜若葉のころ』から「September」は冒頭のバスドラムがとても低く鋭く響く。M0よりも全体に中高音域の抜け感が向上して、ボーカルの音像は明瞭度に磨きをかけた。楽器の演奏も彫りが深く、厚みが増している。余韻がとても華やかだ。感性を刺激する音の表現力が数段レベルアップしている。

シャツやズボンのポケット、ポーチに軽々と収まるサイズ感。スマホとの2台持ちでも邪魔になりにくく、ハイレゾやバランス接続のイヤホンが楽しめる

■Bluetooth送受信/USB接続で、自分のスタイルに合わせて音楽を聴ける



M0Proには、スマホやノートPCなどモバイル機器と上手に組み合わせることによって音楽再生環境をクオリティアップできるたくさんの機能がある。その中でも取りわけキーになるのが、送受信ともに高音質コーデックのLDACをサポートするBluetoothワイヤレス再生と、USB-Cポートによるデジタル入出力の機能だ。

LDACコーデックによるBluetooth送受信など、他のデバイスとさまざまな組み合わせ方ができる点も魅力となる

Bluetoothコーデックの選択機能もある

かさばらないボディが他の機器との組み合わせで活きてくる

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