公開日 2023/08/31 06:31
複数台での「スタックモード」は圧巻
心震えるMarshallサウンドがどこでも聴ける!「Middleton」はポータブルスピーカーの域を超えた逸品だ
草野晃輔
近年Bluetoothスピーカー市場で大人気のブランドがある。世界的なギターアンプメーカーのMarshall(マーシャル)だ。
ギターアンプをそのままミニチュアにしたようなお洒落な外観は、所有欲を強く刺激する。サウンドも、Marshallアンプと同じ “テイスト” が貫かれており、どれだけ聴いてもワクワクさせてくれる。
そんなMarshallから、ポータブルBluetoothスピーカー「Middleton」(ミドルトン)が登場した。今回はこの製品を中心に、同じポータブル系製品で売れ筋となっている「Emberton II」(エンバートン2)と「Willen」(ウィーレン)を合わせて紹介しよう。
MarshallのBluetoothスピーカーには、バッテリーを内蔵しない据置き型の “Homelineシリーズ” と、バッテリー内蔵で持ち運んで使えるポータブルのモデルがある。ポータブルは「Kilburn II」など操作用にツマミを備えたラインと、「Emberton II」などノブを備えた防水ラインに分かれており、Middletonは後者で最も大型のモデル。サイズは230W×109H×95Dmm、質量は約1,800g。軽々とはいかないものの、女性でも片手で運べる大きさだ。
Marshallロゴが映える前面パネルは金属製のメッシュを採用。上下側面はシボ加工が施された樹脂製で、重厚かつ高級感ある佇まいは、所有欲を大いに刺激してくれる。なお、本機はPVCフリーで55%のリサイクルプラスチックが採用されている。
本機の最大の魅力が、『音楽への深い没入体験』ができること。そのため、新たにクアッドドライバー設計を採用し、3インチウーファー×2基、3/5インチトゥイーター×2基に3インチのパッシブラジエーター×2基を組み合わせる。アンプは、トゥイーター用に10W×2基、ウーファー用に20W×2基のクラスDアンプをそれぞれ搭載する。
音楽再生はステレオ仕様で、独自の多方向ステレオサウンドである「トゥルーステレオフォニック」に対応する。これにより、優れた音場空間を作り出し、本機を中心に360度どの方向から聴いても没入感のあるバイノーラルサウンドを楽しめるという。実際のドライバー配置は非公開だが、左右両側面と背面がパンチ仕様となっていることから、各面から音が出て、没入感あるサウンドを実現していることが窺える。
さらに、本機を2台以上組み合わせて同時再生できる「スタックモード」も搭載。複数台を連動して鳴らすことで音が増幅し、「どんな空間も満たすサウンドを得られる」とのこと。加えて、「ダイナミックラウドネス」を内蔵し、音のトーンバランスを調整することで、どの音量でも鮮明に楽しめるそうだ。これらは、ぜひ試聴時にチェックしたい。
天面部の中央にあるコントロールノブは、真下に長押しで電源オン、クリックで再生/一時停止、左右で曲の順送り/逆戻し、上下でボリューム操作が可能。クリック感も良く操作しやすい。
このほか、Bluetoothボタンやバッテリーステータスボタン、低音と高音のコントロールボタンが備わる。低音と高音のコントロールボタンは、「Marshall Bluetooth」アプリと連動しており、5を中心に0 - 10までの11段階に調整できる。
背面には、アナログ入力用の3.5mmステレオミニとUSB-C端子を装備。USB-C端子は充電のほか、スマホなどの外部機器への給電にも対応する。連続再生時間は約20時間で、20分の充電で2時間再生が可能は「クイックチャージ」にも対応する。
Bluetoothはバージョン5.1に準拠し、コーデックはSBCをサポート。IP67の防塵防水性能を備えており、雨や汚れに強く、屋外での利用に適している点も見逃せない。
Middletonと比べて、一段コンパクトなのがEmberton IIだ。サイズは160W×68H×76Dmm、質量が約700gと片手で簡単に持ち運ぶのにちょうどよい。ドライバー構成は、2インチのフルレンジドライバーとパッシブラジエーターを2基ずつ搭載。アンプは出力10WのクラスDアンプを2基内蔵する。
独自の「マルチディレクショナル(全方位)サウンド」を採用し、コンパクトながらも360度どこからでも迫力が変わらないサウンドというのが本機の魅力だ。
Marshallロゴのある前面と背面がともに、金属製のメッシュパネルとなっていることから、2基ずつあるドライバーとパッシブラジエーターが前後に配置され、広がりのあるサウンドを構成しているようだ。本機もまた、対応製品を複数台接続できるスタックモードに対応している。
上下左右のパネルはシボ加工の樹脂でできており、上面にはBluetoothボタンとコントロールノブ、バッテリーインジケーターがある。Bluetoothはバージョン5.1、コーデックはSBCをサポート。連続再生時間は約30時間となり、約20分の充電で約4時間再生できるクイックチャージ機能も備える。こちらもIP67の防塵防水仕様となっている。
同じ製品ラインのなかで、最小モデルがWillenだ。サイズは100W×100H×40Dmm、質量約310gと小型かつ軽量。ドライバーは2インチのフルレンジ×1基とパッシブラジエーター×2基の構成となり、10WのクラスDアンプ×1基を搭載する。小さくてもシリーズのアイデンティティは貫かれており、上位機と同じく複数台接続可能なスタックモードを利用可能だ。
正面のメッシュは金属製で、中央にロゴが配置されている。小さくてもMarshall製品らしい佇まいは顕在だ。正面右上の金色の丸いボタンがコントロールノブ。小さくなっているが、しっかりしたクリック感で操作性も良好である。またシリーズでは本機だけが本体上面にマイクを備え、ハンズフリー通話に対応する。スマホのスピーカーより高音質で会話できるのも便利なポイントといえる。
背面を見ると、斜めにシリコン樹脂製のストラップが付いている。右下の裏側がフックになっており着脱でき、片側を外してぶら下げたり、本体との間に棒を通して固定したりと幅広い設置に対応する。IP67の防塵防水仕様もあり、アウトドアにも活躍しそうだ。連続再生時間は15時間。クイックチャージ機能もサポートし、20分の充電で3時間再生できる。Bluetoothのバージョンは5.1、コーデックはSBCに準拠する。
ギターアンプをそのままミニチュアにしたようなお洒落な外観は、所有欲を強く刺激する。サウンドも、Marshallアンプと同じ “テイスト” が貫かれており、どれだけ聴いてもワクワクさせてくれる。
そんなMarshallから、ポータブルBluetoothスピーカー「Middleton」(ミドルトン)が登場した。今回はこの製品を中心に、同じポータブル系製品で売れ筋となっている「Emberton II」(エンバートン2)と「Willen」(ウィーレン)を合わせて紹介しよう。
クアッドドライバー搭載、ポータブル最大パワーの「Middleton」登場
MarshallのBluetoothスピーカーには、バッテリーを内蔵しない据置き型の “Homelineシリーズ” と、バッテリー内蔵で持ち運んで使えるポータブルのモデルがある。ポータブルは「Kilburn II」など操作用にツマミを備えたラインと、「Emberton II」などノブを備えた防水ラインに分かれており、Middletonは後者で最も大型のモデル。サイズは230W×109H×95Dmm、質量は約1,800g。軽々とはいかないものの、女性でも片手で運べる大きさだ。
Marshallロゴが映える前面パネルは金属製のメッシュを採用。上下側面はシボ加工が施された樹脂製で、重厚かつ高級感ある佇まいは、所有欲を大いに刺激してくれる。なお、本機はPVCフリーで55%のリサイクルプラスチックが採用されている。
本機の最大の魅力が、『音楽への深い没入体験』ができること。そのため、新たにクアッドドライバー設計を採用し、3インチウーファー×2基、3/5インチトゥイーター×2基に3インチのパッシブラジエーター×2基を組み合わせる。アンプは、トゥイーター用に10W×2基、ウーファー用に20W×2基のクラスDアンプをそれぞれ搭載する。
音楽再生はステレオ仕様で、独自の多方向ステレオサウンドである「トゥルーステレオフォニック」に対応する。これにより、優れた音場空間を作り出し、本機を中心に360度どの方向から聴いても没入感のあるバイノーラルサウンドを楽しめるという。実際のドライバー配置は非公開だが、左右両側面と背面がパンチ仕様となっていることから、各面から音が出て、没入感あるサウンドを実現していることが窺える。
さらに、本機を2台以上組み合わせて同時再生できる「スタックモード」も搭載。複数台を連動して鳴らすことで音が増幅し、「どんな空間も満たすサウンドを得られる」とのこと。加えて、「ダイナミックラウドネス」を内蔵し、音のトーンバランスを調整することで、どの音量でも鮮明に楽しめるそうだ。これらは、ぜひ試聴時にチェックしたい。
天面部の中央にあるコントロールノブは、真下に長押しで電源オン、クリックで再生/一時停止、左右で曲の順送り/逆戻し、上下でボリューム操作が可能。クリック感も良く操作しやすい。
このほか、Bluetoothボタンやバッテリーステータスボタン、低音と高音のコントロールボタンが備わる。低音と高音のコントロールボタンは、「Marshall Bluetooth」アプリと連動しており、5を中心に0 - 10までの11段階に調整できる。
背面には、アナログ入力用の3.5mmステレオミニとUSB-C端子を装備。USB-C端子は充電のほか、スマホなどの外部機器への給電にも対応する。連続再生時間は約20時間で、20分の充電で2時間再生が可能は「クイックチャージ」にも対応する。
Bluetoothはバージョン5.1に準拠し、コーデックはSBCをサポート。IP67の防塵防水性能を備えており、雨や汚れに強く、屋外での利用に適している点も見逃せない。
小さくてもサウンドへのこだわりは健在。「Emberton II」「Willen」も注目
Middletonと比べて、一段コンパクトなのがEmberton IIだ。サイズは160W×68H×76Dmm、質量が約700gと片手で簡単に持ち運ぶのにちょうどよい。ドライバー構成は、2インチのフルレンジドライバーとパッシブラジエーターを2基ずつ搭載。アンプは出力10WのクラスDアンプを2基内蔵する。
独自の「マルチディレクショナル(全方位)サウンド」を採用し、コンパクトながらも360度どこからでも迫力が変わらないサウンドというのが本機の魅力だ。
Marshallロゴのある前面と背面がともに、金属製のメッシュパネルとなっていることから、2基ずつあるドライバーとパッシブラジエーターが前後に配置され、広がりのあるサウンドを構成しているようだ。本機もまた、対応製品を複数台接続できるスタックモードに対応している。
上下左右のパネルはシボ加工の樹脂でできており、上面にはBluetoothボタンとコントロールノブ、バッテリーインジケーターがある。Bluetoothはバージョン5.1、コーデックはSBCをサポート。連続再生時間は約30時間となり、約20分の充電で約4時間再生できるクイックチャージ機能も備える。こちらもIP67の防塵防水仕様となっている。
同じ製品ラインのなかで、最小モデルがWillenだ。サイズは100W×100H×40Dmm、質量約310gと小型かつ軽量。ドライバーは2インチのフルレンジ×1基とパッシブラジエーター×2基の構成となり、10WのクラスDアンプ×1基を搭載する。小さくてもシリーズのアイデンティティは貫かれており、上位機と同じく複数台接続可能なスタックモードを利用可能だ。
正面のメッシュは金属製で、中央にロゴが配置されている。小さくてもMarshall製品らしい佇まいは顕在だ。正面右上の金色の丸いボタンがコントロールノブ。小さくなっているが、しっかりしたクリック感で操作性も良好である。またシリーズでは本機だけが本体上面にマイクを備え、ハンズフリー通話に対応する。スマホのスピーカーより高音質で会話できるのも便利なポイントといえる。
背面を見ると、斜めにシリコン樹脂製のストラップが付いている。右下の裏側がフックになっており着脱でき、片側を外してぶら下げたり、本体との間に棒を通して固定したりと幅広い設置に対応する。IP67の防塵防水仕様もあり、アウトドアにも活躍しそうだ。連続再生時間は15時間。クイックチャージ機能もサポートし、20分の充電で3時間再生できる。Bluetoothのバージョンは5.1、コーデックはSBCに準拠する。
早速Middletonの音質チェック!エネルギッシュかつ高い表現力、これぞMarshallだ
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