公開日 2024/02/29 06:30
【特別企画】導体グレードの異なる2モデル
ジャンパー交換でスピーカーのポテンシャルを引き出す!サエクの最新ジャンパー2機種をチェック
岩井 喬
国産ケーブルブランドとして人気を誇るSAEC(サエク)より、導体グレードの異なるジャンパーケーブル2種類が発売となっている。PC-Triple C/EX導体を活用した「SJP-1」と、PC-Triple C採用の「SJP-10」である。ジャンパーケーブルは、バイワイヤリング対応のスピーカーターミナル間を繋ぐ短いケーブルだが、音質への影響は大きい。今回は、現代のリファレンスたるBowers&Wilkinsの「803 D4」、そして一世を風靡したELACの「FS247 Black Edition」の2モデルのジャンパーを交換、音質をチェックした。
スピーカー環境の高音質化を実現する手段として、スピーカーケーブルのグレードアップやスタンドやインシュレーターなど、オーディオアクセサリーを活用し、ケーブルの導通性や設置環境を改善する手法は今や定番といえるものだ。さらにスピーカーのターミナルに設けられたバイワイヤリング端子を活用するバイアンプ接続、バイワイヤ接続もより一歩踏み込んだ高音質化施策として有効である。
一般的なシングルワイヤリングでの接続でも手軽に変化を楽しめる手法として、ジャンパーケーブルの交換という手法もある。バイワイヤリング端子を備えたターミナルでは、通常トゥイーターとウーファーの端子間が繋がるジャンパーケーブルやショートバーが用意されている。
このジャンパーケーブルやショートバーを、より優れた素材と交換することで音質向上が見込めるのではないか、ということで、オーディオアクセサリーを手掛ける各社が高級ジャンパーケーブルを販売している。サエクが手掛ける「SJP-10」「SJP-1」も、そうしたバイワイヤリング接続対応スピーカーを手軽に音質向上できるよう開発されたジャンパーケーブルだ。
SJP-10とSJP-1はサエクの最上位シリーズSTRATOSPHEREの導体構造をそのまま取り入れたジャンパーケーブルであり、SJP-10は「SP-10」の導体構成を採用。そしてSJP-1はシリーズ最高峰「SP-1」の導体構造を取り入れた上位モデルである。
いずれも、銅線には連続移送鍛造伸延技術により生み出されたオーディオ導体PC-Triple Cを採用しているが、特にSJP-1ではさらに導通性能を高めたPC-Triple C/EXを採用。それ以外の構造や素材等は基本共通だが、SJP-1の端子根元の熱収縮チューブは黒、SJP-10は白という違いがある。
導体中心部は中〜低域の周波数伝送を担わせるとともに、外周部は可聴帯域外の倍音成分を中心とした高周波を流し、表皮効果を最大限に利用した信号伝送を行うという、サエクのハイエンドケーブルにおける設計思想の根幹となる、独自のスーパーストラタム構造を取り入れた。このスーパーストラタム構造は、「SL-5000」「SPC-850」で用いられていた、中心部と外周部を径の異なる導体で構成するストラタム構造を進化させたもので、外周部の導体一本ごとに絶縁を施したものである。
SJP-10、SJP-1とも、中心部には比誘電率の低いPFA(フッ素樹脂)絶縁を施した同心撚りの2.0スケアPC-Triple C導体を配置。SJP-10の外周部にはPFA絶縁を導体一本ずつ施したリッツ線構成の0.5mm径PC-Triple C単線を11本(外周部合計で2.1スケア)、同心円状に置いている。一方SJP-1の外周部には導電率105%(IACS)という驚異的な特性を持つ、PC-Triple Cと5N銀を2層構造とした高級導体PC-Triple C/EX単線を11本、SJP-10と同様一本ずつPFA絶縁を施したリッツ線構成で中心導体に対して同心円状に配置した。
なお外装やプラグについてはSJP-10、SJP-1ともに共通で、制振材入りポリオレフィンシースとオリジナルの金メッキ端子を取り入れている。介在には静電気対策に加え、広帯域でエネルギー損失の少ない伝送を実現する、低静電容量なシルクを採用。ケーブル外径はφ11mmで、長さは一本あたり20cmだ。標準仕様では端末の一方がバナナプラグ、他方がYラグ端子としているので、元々使用していたスピーカーケーブルの端末と干渉しにくいものとなっている。
試聴では最新のリファレンススピーカーである、Bowers&Wilkins「803 D4」の標準ジャンパーケーブルとSJP-10、SJP-1の比較を実施。さらに長年使用している既存のスピーカーへの効果も確認すべく、2011年に発売されたエラックの人気モデル「FS247 Black Edition」(以下、FS247BE)でもSJP-10とSJP-1を試してみた。
まずは803 D4であるが、ジャンパーケーブルをSJP-10に交換すると、標準品よりも滑らかで音離れが良くなる印象だ。音像は引き締め良くアタックも明確。輪郭の質感は刺々しさがなくなり、管弦楽器の描写も一際しなやかなものとなる。空間の再現性もより深く明瞭に描かれており、立下りの階調性も細かく、余韻のリアルさが一層際立つ。オーケストラのハーモニーは一段とヌケ感が高まり、音場の見通しや余韻のニュアンスを鮮やかかつ細やかに表現。定位も明確で、楽器の芯は硬い。ローエンドの響きは適度なふくよかさを持ち、ハーモニーも豊潤だ。
ジャズのホーンセクションは分離良く爽やかに展開。ウッドベースやキックドラムのアタックも自然で音離れが良い。ボーカルはよりしっとりとして丁寧さが増し、リヴァーブの分離度も高い。息遣いの柔らかさ、口元のクールな艶感もS/N良くしなやかに描き出す。標準品よりも彫りの深い描写性を持つとともに、歪み感も減り、よりナチュラルで耳当たり良いサウンドを楽しめるようになった。
続いてSJP-10からSJP-1へ交換したが、音像の密度が向上するとともに、音伸びや倍音表現の豊かさも増し、全体的に潤い良くしっとりとした音調に変化。抑揚感も高く、バラードなどの穏やかな音源では一際落ち着き良く、流麗なトーンで聴かせてくれる。オーケストラは楽団の息遣いまで拾い上げるほど解像度が高まり、余韻の収束も素早い。音場のS/Nも一段と増し、パートごとの定位、音像のフォーカスも向上している。分離良く爽快な音場表現と、音像の逞しい描写により、さらにステージへ近づいたような臨場感溢れるサウンドが展開。
ボーカルのハリ感、キレも良く、口元のウェット感も生々しい。弦楽器やピアノ、シンバルの響きは煌き良く浮き立ち、低域方向にも自然に伸びている。スピーカーの持つポテンシャルを高めてくれるような、解像度指向の進化を実感した。
ここでスピーカーをFS247BEへチェンジ。FS247BEのバイワイヤリング端子は横から見てS字にかたどられたショートバーが用いられている。これをSJP-10に置き換えるが、ターミナルと接点の周りに抑えとなる樹脂パーツがあり、Yラグ端子が干渉するケースもあるようで、注意が必要だ。ジャンパーケーブルのYラグ側とスピーカーケーブルのYラグを重ねつつ導体にストレスのかかりにくいポイントを探して装着しておきたい。
ショートバーの状態と比べ、全体的に音ヌケの良さ、鮮度感が増しており、一つ一つの楽器の描写が粒立ち良く丁寧に感じられるようになった。JETトゥイーターならではのレスポンスの早い高域の素直さ、伸びの良さもより磨きがかかり、表現力も豊かになったようである。
低域方向の階調性も高まり、余韻の表現も丁寧さが増す。オーケストラの管弦楽器は緻密でコントロール良くまとめ、太鼓の響きもキレ良く描く。ロックのディストーションギターもコシが太く粘りのあるリフを聴かせ、リズム隊も密度良く引き締まっている。ボーカルは口元の動きのメリハリが増し、フォーカス感も向上。ウェットな艶の生々しさも数段良くなっている。ショートバーでは現行スピーカーに比べて解像度が今少しという印象であったが、SJP-10によってそうした不満点も払拭できるものと感じた。
そして最後にSJP-10からSJP-1へ交換。圧倒的な解像度の差を感じるとともに、より音像の引き締めが増し、輪郭も明確でヌケ良く立体的に描かれるようになっている。S/Nも高まり、静寂感もより掴みやすくなったことで、空間性や臨場感が大きく改善しているようだ。オーケストラは音数が増えたように感じられるほど、個々の音の分離度や、アタック&リリースの正確さが向上。ローエンドの押し出しも豊かだが、切れ味も増しており、レスポンス良く引き締まる。ハーモニーの響きもナチュラルで誇張感はない。
ジャズのホーンセクションは緻密であり、シンバルやピアノの響きはほぐれ良く丁寧に描写。ウッドベースのアタックもタイトに決め、解像感の良い音場を創出している。ボーカルの肉付き感や口元の潤い感もリアルにトレースし、音離れ良く描写。まるでスピーカーそのものの表現力が数段向上したかのような情報量の多さ、解像度の改善がみられ、FS247BEも発売から10年以上経ってはいるが、まだまだ使い続けられると感じるほど、その効果は大きい。
ジャンパーケーブルの交換によって、標準品では引き出せなかった、もしくはそれまで気づけなかったスピーカーの表現力を底上げすることができる。優れた導体と構成によって歪みを抑え、ナチュラルなサウンドを引き出すSJP-10。より導電率の高い素材によって、ケーブルそのものを変えたかのような情報量の多さ、解像度の高さが得られるSJP-1。それぞれ効能に違いはあるが、予算に応じて、または組み合わせの傾向によって選べる選択肢があることはユーザーにとっても大変ありがたいものとなろう。
スピーカーケーブルを最上位クラスのものへ交換するとなると予算もかさんでくるが、SJP-1のようなジャンパーケーブルのフラグシップモデルであっても、そこまで高すぎることはない。SP-1の持つエッセンスをある程度コストを押さえて導入したいという場合でもSJP-1によるジャンパーケーブル交換は有効に機能するであろう。
またSJP-1譲りの導体構成を持つSJP-10のコストパフォーマンスも高く、既存スピーカーのジャンパーケーブル交換に試すのにお薦めできる製品である。ジャンパーケーブル交換は簡単な音質改善方法のひとつであり、SJP-10やSJP-1を通し、ぜひともその効果の高さを実感いただきたい。
(提供:サエクコマース)
古いスピーカーも蘇る!? ジャンパー交換は手軽にできるアップグレード
スピーカー環境の高音質化を実現する手段として、スピーカーケーブルのグレードアップやスタンドやインシュレーターなど、オーディオアクセサリーを活用し、ケーブルの導通性や設置環境を改善する手法は今や定番といえるものだ。さらにスピーカーのターミナルに設けられたバイワイヤリング端子を活用するバイアンプ接続、バイワイヤ接続もより一歩踏み込んだ高音質化施策として有効である。
一般的なシングルワイヤリングでの接続でも手軽に変化を楽しめる手法として、ジャンパーケーブルの交換という手法もある。バイワイヤリング端子を備えたターミナルでは、通常トゥイーターとウーファーの端子間が繋がるジャンパーケーブルやショートバーが用意されている。
このジャンパーケーブルやショートバーを、より優れた素材と交換することで音質向上が見込めるのではないか、ということで、オーディオアクセサリーを手掛ける各社が高級ジャンパーケーブルを販売している。サエクが手掛ける「SJP-10」「SJP-1」も、そうしたバイワイヤリング接続対応スピーカーを手軽に音質向上できるよう開発されたジャンパーケーブルだ。
スピーカーケーブルにも使用する高品位な導体のジャンパー
SJP-10とSJP-1はサエクの最上位シリーズSTRATOSPHEREの導体構造をそのまま取り入れたジャンパーケーブルであり、SJP-10は「SP-10」の導体構成を採用。そしてSJP-1はシリーズ最高峰「SP-1」の導体構造を取り入れた上位モデルである。
いずれも、銅線には連続移送鍛造伸延技術により生み出されたオーディオ導体PC-Triple Cを採用しているが、特にSJP-1ではさらに導通性能を高めたPC-Triple C/EXを採用。それ以外の構造や素材等は基本共通だが、SJP-1の端子根元の熱収縮チューブは黒、SJP-10は白という違いがある。
導体中心部は中〜低域の周波数伝送を担わせるとともに、外周部は可聴帯域外の倍音成分を中心とした高周波を流し、表皮効果を最大限に利用した信号伝送を行うという、サエクのハイエンドケーブルにおける設計思想の根幹となる、独自のスーパーストラタム構造を取り入れた。このスーパーストラタム構造は、「SL-5000」「SPC-850」で用いられていた、中心部と外周部を径の異なる導体で構成するストラタム構造を進化させたもので、外周部の導体一本ごとに絶縁を施したものである。
SJP-10、SJP-1とも、中心部には比誘電率の低いPFA(フッ素樹脂)絶縁を施した同心撚りの2.0スケアPC-Triple C導体を配置。SJP-10の外周部にはPFA絶縁を導体一本ずつ施したリッツ線構成の0.5mm径PC-Triple C単線を11本(外周部合計で2.1スケア)、同心円状に置いている。一方SJP-1の外周部には導電率105%(IACS)という驚異的な特性を持つ、PC-Triple Cと5N銀を2層構造とした高級導体PC-Triple C/EX単線を11本、SJP-10と同様一本ずつPFA絶縁を施したリッツ線構成で中心導体に対して同心円状に配置した。
なお外装やプラグについてはSJP-10、SJP-1ともに共通で、制振材入りポリオレフィンシースとオリジナルの金メッキ端子を取り入れている。介在には静電気対策に加え、広帯域でエネルギー損失の少ない伝送を実現する、低静電容量なシルクを採用。ケーブル外径はφ11mmで、長さは一本あたり20cmだ。標準仕様では端末の一方がバナナプラグ、他方がYラグ端子としているので、元々使用していたスピーカーケーブルの端末と干渉しにくいものとなっている。
「803 D4」-音像の密度が向上、解像度指向の進化を実感
試聴では最新のリファレンススピーカーである、Bowers&Wilkins「803 D4」の標準ジャンパーケーブルとSJP-10、SJP-1の比較を実施。さらに長年使用している既存のスピーカーへの効果も確認すべく、2011年に発売されたエラックの人気モデル「FS247 Black Edition」(以下、FS247BE)でもSJP-10とSJP-1を試してみた。
まずは803 D4であるが、ジャンパーケーブルをSJP-10に交換すると、標準品よりも滑らかで音離れが良くなる印象だ。音像は引き締め良くアタックも明確。輪郭の質感は刺々しさがなくなり、管弦楽器の描写も一際しなやかなものとなる。空間の再現性もより深く明瞭に描かれており、立下りの階調性も細かく、余韻のリアルさが一層際立つ。オーケストラのハーモニーは一段とヌケ感が高まり、音場の見通しや余韻のニュアンスを鮮やかかつ細やかに表現。定位も明確で、楽器の芯は硬い。ローエンドの響きは適度なふくよかさを持ち、ハーモニーも豊潤だ。
ジャズのホーンセクションは分離良く爽やかに展開。ウッドベースやキックドラムのアタックも自然で音離れが良い。ボーカルはよりしっとりとして丁寧さが増し、リヴァーブの分離度も高い。息遣いの柔らかさ、口元のクールな艶感もS/N良くしなやかに描き出す。標準品よりも彫りの深い描写性を持つとともに、歪み感も減り、よりナチュラルで耳当たり良いサウンドを楽しめるようになった。
続いてSJP-10からSJP-1へ交換したが、音像の密度が向上するとともに、音伸びや倍音表現の豊かさも増し、全体的に潤い良くしっとりとした音調に変化。抑揚感も高く、バラードなどの穏やかな音源では一際落ち着き良く、流麗なトーンで聴かせてくれる。オーケストラは楽団の息遣いまで拾い上げるほど解像度が高まり、余韻の収束も素早い。音場のS/Nも一段と増し、パートごとの定位、音像のフォーカスも向上している。分離良く爽快な音場表現と、音像の逞しい描写により、さらにステージへ近づいたような臨場感溢れるサウンドが展開。
ボーカルのハリ感、キレも良く、口元のウェット感も生々しい。弦楽器やピアノ、シンバルの響きは煌き良く浮き立ち、低域方向にも自然に伸びている。スピーカーの持つポテンシャルを高めてくれるような、解像度指向の進化を実感した。
「FS247BE」-ロングセラーの銘機の表現力が一段とアップ
ここでスピーカーをFS247BEへチェンジ。FS247BEのバイワイヤリング端子は横から見てS字にかたどられたショートバーが用いられている。これをSJP-10に置き換えるが、ターミナルと接点の周りに抑えとなる樹脂パーツがあり、Yラグ端子が干渉するケースもあるようで、注意が必要だ。ジャンパーケーブルのYラグ側とスピーカーケーブルのYラグを重ねつつ導体にストレスのかかりにくいポイントを探して装着しておきたい。
ショートバーの状態と比べ、全体的に音ヌケの良さ、鮮度感が増しており、一つ一つの楽器の描写が粒立ち良く丁寧に感じられるようになった。JETトゥイーターならではのレスポンスの早い高域の素直さ、伸びの良さもより磨きがかかり、表現力も豊かになったようである。
低域方向の階調性も高まり、余韻の表現も丁寧さが増す。オーケストラの管弦楽器は緻密でコントロール良くまとめ、太鼓の響きもキレ良く描く。ロックのディストーションギターもコシが太く粘りのあるリフを聴かせ、リズム隊も密度良く引き締まっている。ボーカルは口元の動きのメリハリが増し、フォーカス感も向上。ウェットな艶の生々しさも数段良くなっている。ショートバーでは現行スピーカーに比べて解像度が今少しという印象であったが、SJP-10によってそうした不満点も払拭できるものと感じた。
そして最後にSJP-10からSJP-1へ交換。圧倒的な解像度の差を感じるとともに、より音像の引き締めが増し、輪郭も明確でヌケ良く立体的に描かれるようになっている。S/Nも高まり、静寂感もより掴みやすくなったことで、空間性や臨場感が大きく改善しているようだ。オーケストラは音数が増えたように感じられるほど、個々の音の分離度や、アタック&リリースの正確さが向上。ローエンドの押し出しも豊かだが、切れ味も増しており、レスポンス良く引き締まる。ハーモニーの響きもナチュラルで誇張感はない。
ジャズのホーンセクションは緻密であり、シンバルやピアノの響きはほぐれ良く丁寧に描写。ウッドベースのアタックもタイトに決め、解像感の良い音場を創出している。ボーカルの肉付き感や口元の潤い感もリアルにトレースし、音離れ良く描写。まるでスピーカーそのものの表現力が数段向上したかのような情報量の多さ、解像度の改善がみられ、FS247BEも発売から10年以上経ってはいるが、まだまだ使い続けられると感じるほど、その効果は大きい。
スピーカーの表現力を底上げするジャンパーの効果
ジャンパーケーブルの交換によって、標準品では引き出せなかった、もしくはそれまで気づけなかったスピーカーの表現力を底上げすることができる。優れた導体と構成によって歪みを抑え、ナチュラルなサウンドを引き出すSJP-10。より導電率の高い素材によって、ケーブルそのものを変えたかのような情報量の多さ、解像度の高さが得られるSJP-1。それぞれ効能に違いはあるが、予算に応じて、または組み合わせの傾向によって選べる選択肢があることはユーザーにとっても大変ありがたいものとなろう。
スピーカーケーブルを最上位クラスのものへ交換するとなると予算もかさんでくるが、SJP-1のようなジャンパーケーブルのフラグシップモデルであっても、そこまで高すぎることはない。SP-1の持つエッセンスをある程度コストを押さえて導入したいという場合でもSJP-1によるジャンパーケーブル交換は有効に機能するであろう。
またSJP-1譲りの導体構成を持つSJP-10のコストパフォーマンスも高く、既存スピーカーのジャンパーケーブル交換に試すのにお薦めできる製品である。ジャンパーケーブル交換は簡単な音質改善方法のひとつであり、SJP-10やSJP-1を通し、ぜひともその効果の高さを実感いただきたい。
(提供:サエクコマース)