公開日 2024/05/30 06:30
フルHDモデル「N1S」の画質・音質もチェック
新型3色レーザーで高輝度/小型化!4KプロジェクターJMGO「N1S Ultra 4K」を徹底レビュー
鴻池賢三
独自の高画質化技術、および斬新な機能で存在感を増してきたプロジェクターブランド「JMGO」。先進的で高性能な3色(RGB)レーザー光源を採用し、ジンバルを一体化させたユニークなプロジェクター“N1シリーズ”は、全国の有力販売店やECサイトで売り上げ上位を独占するほど脚光を浴びている。
人気の冷めやらぬN1シリーズにラインナップする「N1 Ultra」と「N1」が早くもモデルチェンジ。4Kモデル「N1S Ultra 4K」とフルHDモデル「N1S」へとブラッシュアップされるが、その進化の度合いが気になるところだ。
外観の雰囲気はそのままに、高効率化と小型化を果たした3色(RGB)レーザーモジュール「QuaLas RGB」を採用し、本体サイズもコンパクト化に成功している。光源からレンズまでを統合した自社開発システム「MALCエンジン」は、光の高効率利用に磨きを掛け、明るさも3000ルーメン(ANSI)にアップ。放熱/冷却性能が優れるため、小型化と高輝度化の両立を実現した。また、自社開発であるため、安定性の確保、そして繊細なチューニングによって高画質化を追求できたという。
ナノレベルの精度で成型された微細なレンズ群で光を均質に拡散しユニフォーミティーを高める「Microstructure」技術、レーザー光源のプロジェクターで問題になりがちなスペックルノイズを低減するため、微細な振動を利用するJMGOの独自技術「JMGO LSR」の採用など、プロジェクターとしての“体幹”の強さも魅力だ。HDRフォーマットはHDR10をカバーする。
また、音質面も重視しており、スピーカーモジュールの選定から設計、そして音質チューニングに至るまで同社のグローバルチームが携わっており、「JMGO Master Sound」のコンセプトの基に2年掛けて開発したスピーカーを搭載する。Dolby Audio、DTS HDのオーディオフォーマットも対応している。
機能面では、従来のAndroid TV OSからGoogle TV OSへとステップアップし、Netflixもスムーズにアクセスでき、さまざまな動画配信サービスをストレスなく楽しめる。またGoogle Playから多数のアプリをダウンロードでき、音声操作のGoogle Assistantや、ミラーリング機能のChromecast built-inといった、Google TV OSならではの機能を活用できることが大きなポイントだ。
N1S Ultra 4Kは、コンパクトな筐体に上下135度の角度調整が可能なジンバルを一体型させたユニークなスタイルを前モデルから継承。N1Sは上下127度の角度調整に対応。また4KモデルのN1S Ultraのみ、左右360度の回転にも対応している。往年のプロジェクター愛好家には奇抜に感じられるかもしれないが、投写位置を上下左右に、滑らかに調整できるのは非常に便利だ。
フォーカスや上下左右の台形補正もオートで調整してくれる、実用性が伴った機能も搭載。また台形補正は、プロジェクターの位置を少し調整したときも、リアルタイムでシームレスに行ってくれるし、前モデルたちと比較して追随もより自然でフィーリングが向上している。まるで手持ちの懐中電灯で探しモノを照らし出すかのように、映像の投写位置を自在かつスムーズに選べるのは、画期的で未来性を感じさせてくれる。
そのほか、レーザー光源を採用しているため、電源のオン/オフも素早くできることもメリット。明るさセンサーの搭載による視聴環境の明暗に応じた「自動明るさ調整」、プロジェクターの光を遮ると光源が暗くなる保護機能の「自動視力保護」も搭載する。
また、上位機種のN1S Ultra 4Kのみ搭載された機能になるが、スクリーンのサイズに自動的フィットする画面サイズにする機能をはじめ、投写映像に障害物が重なった場合に自動で避けて映像を再調整する「障害物回避」、投写する壁紙の色に合わせて画質を調整する「壁面色自動適応」といった機能も備えている。
では、N1S Ultra 4Kの画質をチェックしてみよう。電源を付けてみると、やはりレーザー光源を採用していることの恩恵か、瞬時に明るく色鮮やかな映像を映し出してくれる。光の出力は前モデルよりもパワーアップし、100型超えの大画面でも力強く、一般的な映画館以上に見応えがある。もはやプロジェクターというよりはテレビに近い感覚の光の強さで、リビング程度の照明環境で日常のテレビ放送番組を見る用途にも違和感なく利用できるだろう。
まず、Netflixで映画『シティーハンター』を観てみると、本作品は4K/HDRで配信されているが、明かりのある部屋でもHDR映像ならではの明部の色乗りがしっかりしている。BT.2020比・110%というテレビでは未踏の広色域は圧巻で、レーザー光源のアドバンテージを感じる。制作者の意図した色表現を忠実に再現する「Movie」モードも充分に高輝度で良いが、もっと明るさが欲しい時は「Standard」か「Vivid」を選ぶのもアリだ。しっかりとチューニングされていて、色味が不自然にならず明るさがアップ。輝度が上がっても、放熱ファンの音は静かなままなのも実用的だ。
人気の冷めやらぬN1シリーズにラインナップする「N1 Ultra」と「N1」が早くもモデルチェンジ。4Kモデル「N1S Ultra 4K」とフルHDモデル「N1S」へとブラッシュアップされるが、その進化の度合いが気になるところだ。
■新たな3色レーザーモジュールで小型化と高輝度を両立
外観の雰囲気はそのままに、高効率化と小型化を果たした3色(RGB)レーザーモジュール「QuaLas RGB」を採用し、本体サイズもコンパクト化に成功している。光源からレンズまでを統合した自社開発システム「MALCエンジン」は、光の高効率利用に磨きを掛け、明るさも3000ルーメン(ANSI)にアップ。放熱/冷却性能が優れるため、小型化と高輝度化の両立を実現した。また、自社開発であるため、安定性の確保、そして繊細なチューニングによって高画質化を追求できたという。
ナノレベルの精度で成型された微細なレンズ群で光を均質に拡散しユニフォーミティーを高める「Microstructure」技術、レーザー光源のプロジェクターで問題になりがちなスペックルノイズを低減するため、微細な振動を利用するJMGOの独自技術「JMGO LSR」の採用など、プロジェクターとしての“体幹”の強さも魅力だ。HDRフォーマットはHDR10をカバーする。
また、音質面も重視しており、スピーカーモジュールの選定から設計、そして音質チューニングに至るまで同社のグローバルチームが携わっており、「JMGO Master Sound」のコンセプトの基に2年掛けて開発したスピーカーを搭載する。Dolby Audio、DTS HDのオーディオフォーマットも対応している。
■Google TV OS搭載でNetflixもすぐ楽しめる
機能面では、従来のAndroid TV OSからGoogle TV OSへとステップアップし、Netflixもスムーズにアクセスでき、さまざまな動画配信サービスをストレスなく楽しめる。またGoogle Playから多数のアプリをダウンロードでき、音声操作のGoogle Assistantや、ミラーリング機能のChromecast built-inといった、Google TV OSならではの機能を活用できることが大きなポイントだ。
N1S Ultra 4Kは、コンパクトな筐体に上下135度の角度調整が可能なジンバルを一体型させたユニークなスタイルを前モデルから継承。N1Sは上下127度の角度調整に対応。また4KモデルのN1S Ultraのみ、左右360度の回転にも対応している。往年のプロジェクター愛好家には奇抜に感じられるかもしれないが、投写位置を上下左右に、滑らかに調整できるのは非常に便利だ。
■台形補正からオートフォーカス、「自動明るさ調整」も導入
フォーカスや上下左右の台形補正もオートで調整してくれる、実用性が伴った機能も搭載。また台形補正は、プロジェクターの位置を少し調整したときも、リアルタイムでシームレスに行ってくれるし、前モデルたちと比較して追随もより自然でフィーリングが向上している。まるで手持ちの懐中電灯で探しモノを照らし出すかのように、映像の投写位置を自在かつスムーズに選べるのは、画期的で未来性を感じさせてくれる。
そのほか、レーザー光源を採用しているため、電源のオン/オフも素早くできることもメリット。明るさセンサーの搭載による視聴環境の明暗に応じた「自動明るさ調整」、プロジェクターの光を遮ると光源が暗くなる保護機能の「自動視力保護」も搭載する。
また、上位機種のN1S Ultra 4Kのみ搭載された機能になるが、スクリーンのサイズに自動的フィットする画面サイズにする機能をはじめ、投写映像に障害物が重なった場合に自動で避けて映像を再調整する「障害物回避」、投写する壁紙の色に合わせて画質を調整する「壁面色自動適応」といった機能も備えている。
■N1S Ultra 4Kの画質チェック!高輝度と広色域を実感
では、N1S Ultra 4Kの画質をチェックしてみよう。電源を付けてみると、やはりレーザー光源を採用していることの恩恵か、瞬時に明るく色鮮やかな映像を映し出してくれる。光の出力は前モデルよりもパワーアップし、100型超えの大画面でも力強く、一般的な映画館以上に見応えがある。もはやプロジェクターというよりはテレビに近い感覚の光の強さで、リビング程度の照明環境で日常のテレビ放送番組を見る用途にも違和感なく利用できるだろう。
まず、Netflixで映画『シティーハンター』を観てみると、本作品は4K/HDRで配信されているが、明かりのある部屋でもHDR映像ならではの明部の色乗りがしっかりしている。BT.2020比・110%というテレビでは未踏の広色域は圧巻で、レーザー光源のアドバンテージを感じる。制作者の意図した色表現を忠実に再現する「Movie」モードも充分に高輝度で良いが、もっと明るさが欲しい時は「Standard」か「Vivid」を選ぶのもアリだ。しっかりとチューニングされていて、色味が不自然にならず明るさがアップ。輝度が上がっても、放熱ファンの音は静かなままなのも実用的だ。
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