公開日 2024/10/25 06:30
高コスパ&高い表現力
20万円台で叶う5.1chサラウンド!Polk Audioだから作れる“新ベーシック“な「本格入門ホームシアター」
大橋伸太郎
ホームシアター熱の高まりを、いま肌感覚で感じる。ソフトが新しい段階に入ると、シアターが台頭することが多い。サラウンド、DVD、BSデジタル放送…今回はいうまでもなく、Netflix、Amazon Prime等々の配信サービスの急速な普及だ。
視野をおおうばかりの大画面テレビも普及しつつあり、それにはAndroid TVやGoogle TVなどが搭載され、ワンアクションで新作やオリジナルの映画をみることができる。またシアター熱の高まりは、シネコンでIMAXやドルビーシネマが普及し、いままでそれほど顧みられなかった映画の画質や音質について、一般層の関心がかつてなく高まっていることも背景に挙げられるだろう。
本格的に映画にひたれる環境、コストを投じて専門業者に任せられればベストだが、まずは出来る範囲で始めてみたい。そこで、総額20万円台のリアルサラウンドをテーマに、ビギナーのためのリーズナブルで音質に優れたホームシアターシステムに挑戦してみよう。
この企画が実現できたのは、日本のスピーカー市場でトップクラスのシェアを誇るPolk Audioにおいて、ミドルラインのSignature Eliteシリーズに待望のサブウーファー「ES10」と「ES8」が追加されたことが大きい。Polk Audioは “ハイコスパ” で知られるが、そのラインナップで最もコスト性能比に優れるのが、Signature Eliteシリーズだと筆者は考えている。だが、これまで同シリーズにサブウーファーはなく、下位のMonitor XTシリーズのみだった。
映像は大画面テレビがすでにあっても、現代の映画は「音」でできている。ワンボディで薄型テレビの音声の物足りなさを補うサウンドバーの合理性は魅力だが、多数の実音源を散開配置したときのディレクターズ・インテンションの再現力は別次元だ。映画館で体験するあの豊饒な音を求めるなら、AVアンプ+スピーカーにいきつく。
今回はサラウンドのベーシックである、5.1chを構築してみよう。イマーシブサウンドの時代になりチャンネル数が増えても、サラウンドの不動の基本が5.1chだ。BSデジタル放送や配信サービス、ブルーレイディスク等、メディアのいかんを問わず、この形式を採用する場合が圧倒的に多い。まさに基本言語といえる。
5.1chは、5本のスピーカーとサブウーファー、AVアンプがあれば始めることができる。その際の問題は、世にあまた存在する製品のなかから、何を選んでホームシアターの名にふさわしい音質のシステムを作るか。そこで最適なのが、今回のSignature Eliteシリーズだ。明快で音離れがよく、高域ユニットはじめいい意味で奇をてらわず熟成を積み重ねたドライバーから生まれるクセのない素直な音質は、まさにホームシアターに好ましい。
選んだスピーカー構成は以下の通り。大手家電量販店の実勢価格(ポイント分を引いた実質)を調べてみたところ、総額は約195,700円で、なんとスピーカーのみでは20万円に収まるという計算だ(2024年10月中旬の記事執筆時点)。
・フロント「ES50」実勢価格:約37,500円(税込/1本)※2本使用
・センター「ES30」実勢価格:約30,200円(税込/1本)
・サラウンド「ES15」実勢価格:約35,000円(税込/ペア)
・サブウーファー「ES8」実勢価格:約55,500円(税込/1本)
これに加えて、AVサラウンドアンプにはデノンのベーシック、AVR-X1800Hを選んだ。こちらの実勢価格は約69,300円(税込)。スピーカーとAVアンプを組み合わせても、20万円台で本格的なホームシアターが実現できることになる。
AVR-X1800Hは、7.2ch構成で定格出力75W+75W(8Ω、2ch出力時)の必要かつ十分なパワーを持つモデル。ch数(パワーアンプ搭載数)を欲張らず余裕を残した設計が生む、歪みの少ない素直でソリッドな音質が魅力である。ドルビーアトモスとDTS:Xに対応、ハイトスピーカーを追加してイマーシブサウンドに発展できる拡張性もある。ネットワークオーディオ機能HEOSを搭載し、Spotify等各種ストリーミングサービスやAmazon Alexa音声コントロールに対応の最先端のAVセンターだ。
なお、今回は試聴室での取材のため、映像はプロジェクターで投影し、映像ソースはブルーレイプレーヤーを使用している。だが大画面テレビでもサラウンドシステムを使うとよりコンテンツを楽しめるし、Android TVやGoogle TVを内蔵しているのであれば、別途プレーヤーを用意する必要もなく再生できる。
視野をおおうばかりの大画面テレビも普及しつつあり、それにはAndroid TVやGoogle TVなどが搭載され、ワンアクションで新作やオリジナルの映画をみることができる。またシアター熱の高まりは、シネコンでIMAXやドルビーシネマが普及し、いままでそれほど顧みられなかった映画の画質や音質について、一般層の関心がかつてなく高まっていることも背景に挙げられるだろう。
本格的に映画にひたれる環境、コストを投じて専門業者に任せられればベストだが、まずは出来る範囲で始めてみたい。そこで、総額20万円台のリアルサラウンドをテーマに、ビギナーのためのリーズナブルで音質に優れたホームシアターシステムに挑戦してみよう。
この企画が実現できたのは、日本のスピーカー市場でトップクラスのシェアを誇るPolk Audioにおいて、ミドルラインのSignature Eliteシリーズに待望のサブウーファー「ES10」と「ES8」が追加されたことが大きい。Polk Audioは “ハイコスパ” で知られるが、そのラインナップで最もコスト性能比に優れるのが、Signature Eliteシリーズだと筆者は考えている。だが、これまで同シリーズにサブウーファーはなく、下位のMonitor XTシリーズのみだった。
スピーカーのみでは20万円以下、AVアンプを合わせても約26.5万円で作れる
映像は大画面テレビがすでにあっても、現代の映画は「音」でできている。ワンボディで薄型テレビの音声の物足りなさを補うサウンドバーの合理性は魅力だが、多数の実音源を散開配置したときのディレクターズ・インテンションの再現力は別次元だ。映画館で体験するあの豊饒な音を求めるなら、AVアンプ+スピーカーにいきつく。
今回はサラウンドのベーシックである、5.1chを構築してみよう。イマーシブサウンドの時代になりチャンネル数が増えても、サラウンドの不動の基本が5.1chだ。BSデジタル放送や配信サービス、ブルーレイディスク等、メディアのいかんを問わず、この形式を採用する場合が圧倒的に多い。まさに基本言語といえる。
5.1chは、5本のスピーカーとサブウーファー、AVアンプがあれば始めることができる。その際の問題は、世にあまた存在する製品のなかから、何を選んでホームシアターの名にふさわしい音質のシステムを作るか。そこで最適なのが、今回のSignature Eliteシリーズだ。明快で音離れがよく、高域ユニットはじめいい意味で奇をてらわず熟成を積み重ねたドライバーから生まれるクセのない素直な音質は、まさにホームシアターに好ましい。
選んだスピーカー構成は以下の通り。大手家電量販店の実勢価格(ポイント分を引いた実質)を調べてみたところ、総額は約195,700円で、なんとスピーカーのみでは20万円に収まるという計算だ(2024年10月中旬の記事執筆時点)。
・フロント「ES50」実勢価格:約37,500円(税込/1本)※2本使用
・センター「ES30」実勢価格:約30,200円(税込/1本)
・サラウンド「ES15」実勢価格:約35,000円(税込/ペア)
・サブウーファー「ES8」実勢価格:約55,500円(税込/1本)
これに加えて、AVサラウンドアンプにはデノンのベーシック、AVR-X1800Hを選んだ。こちらの実勢価格は約69,300円(税込)。スピーカーとAVアンプを組み合わせても、20万円台で本格的なホームシアターが実現できることになる。
AVR-X1800Hは、7.2ch構成で定格出力75W+75W(8Ω、2ch出力時)の必要かつ十分なパワーを持つモデル。ch数(パワーアンプ搭載数)を欲張らず余裕を残した設計が生む、歪みの少ない素直でソリッドな音質が魅力である。ドルビーアトモスとDTS:Xに対応、ハイトスピーカーを追加してイマーシブサウンドに発展できる拡張性もある。ネットワークオーディオ機能HEOSを搭載し、Spotify等各種ストリーミングサービスやAmazon Alexa音声コントロールに対応の最先端のAVセンターだ。
なお、今回は試聴室での取材のため、映像はプロジェクターで投影し、映像ソースはブルーレイプレーヤーを使用している。だが大画面テレビでもサラウンドシステムを使うとよりコンテンツを楽しめるし、Android TVやGoogle TVを内蔵しているのであれば、別途プレーヤーを用意する必要もなく再生できる。
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