公開日 2024/11/20 09:50
奥行き感と高さ表現も豊かなサウンドにも注目!
丁寧な画質と快適な設置性!ボトル型モバイルプロジェクターJMGO「PicoFlix」を使いこなす
海上 忍
昔からあるがここ数年で一気に身近な存在になった映像機器といえば、断然「プロジェクター」だろう。かつてのプロジェクターは暗室の奥深くに鎮座し、頭上を通り越して巨大なスクリーンへ投影するというスタイルがもっぱらだったが、電源とスピーカーを内蔵し持ち運び可能な「モバイルプロジェクター」が登場、活用の幅が広がるとともにユーザベースが拡大した。
本稿で紹介するJMGO「PicoFlix」は、熱気を帯びるモバイルプロジェクターの最新作。水筒を連想させるボトル型ボディにレンズと光源、バッテリーとスピーカーを内蔵。Google TVで駆動させ、Wi-Fiにつなげば各種VODサービスをプロジェクター1台で楽しめる、ケーブルいらずのオールインワンタイプだ。
PicoFlixは光源にLEDを採用したDLP方式で、明るさは450ルーメン(ANSI)。HDR対応で解像度はフルHD(1,920×1,080)対応しており、推奨投影サイズは80 – 100インチだが、最大投影サイズは180インチをマーク。スピーカーは5Wフルレンジを2基搭載、ステレオ再生およびDolby Audio(Dolby Digital +)に対応する。また、オーディオビジュアル機器の総合アワード「VGP 2025」では、映像音響部会で部門金賞と企画賞を獲得するなど、その実力は折り紙付きだ。
PicoFlixのレンズ部は正面から少し左へずれた位置にあり、ボディ部分を回転させることで投影の向きが変わる。回転可能な角度は上下127°、真正面だけでなく天井方向にも投影できるから、ベッドやソファで横になりながらでも楽しめるところがいい。ズーム機能はデジタルズームのみ搭載で、画質劣化を防ぎたい場合は壁から距離を離せば画面サイズを大きくでき、小さくしたければ壁に近づければいいし、バッテリー内蔵だから電源コードの心配は無用、煩わしさはない。
電源を入れて投影を始めると、間もなくGoogle TVのホーム画面が現れる。オートフォーカス機能によりすぐにピントが合うし、内蔵のジャイロセンサーと連動した自動台形補正が効くからソファなど柔らかい場所に置いたとしても、映像は水平に保たれる。しかも自動的に、瞬時に完了するから手間はかからない。プロジェクターの利用が初めてでも、セットアップは難なく完了できるだろう。
それにしても、これほどの内容で1.3kgという重量はインパクトが大きい。Bluetoothスピーカーやモバイルバッテリーの感覚で屋外へ持ち出せるし、450ルーメン(ANSI)だから一般的な壁紙への投影にもじゅうぶん耐えられる明るさを確保できる。
OSはGoogle TVだから、NetflixやPrime Videoなど多くのVODサービスを利用できるし、アプリを追加すればいろいろな使い方が可能になる。友人宅で話題のドラマシリーズを一気見する、スポーツ中継を見る、スマートフォンで撮った写真やビデオの鑑賞会を開くなど、PicoFlixはさまざまシチュエーションを叶えてくれる。
実際にPicoFlixを目にすると、細部への配慮を実感する。冷却用ファンの音は抑えられており、回転機構部の動きもスムーズ。万一に子どもが覗き込んでも危なくないよう「視力保護機能」が用意されるなど、安全面も考えられている。
100インチスクリーンに投影した映像は、なかなかのクオリティ。Netflixで視聴した『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、冒頭の荒涼とした砂漠を確と描く。砂地は赤すぎず白すぎず、砂塵の彼方に見える青空のくすみ具合も適切だ。洞窟内でのチェイスシーンでは岩肌の質感も丁寧に描かれ、主人公マックスの刈られた毛髪の毛束感まで見てとれる。個人差のあるところだが、DLPプロジェクターでありがちなレインボーノイズは気にならなかった。
本稿で紹介するJMGO「PicoFlix」は、熱気を帯びるモバイルプロジェクターの最新作。水筒を連想させるボトル型ボディにレンズと光源、バッテリーとスピーカーを内蔵。Google TVで駆動させ、Wi-Fiにつなげば各種VODサービスをプロジェクター1台で楽しめる、ケーブルいらずのオールインワンタイプだ。
PicoFlixは光源にLEDを採用したDLP方式で、明るさは450ルーメン(ANSI)。HDR対応で解像度はフルHD(1,920×1,080)対応しており、推奨投影サイズは80 – 100インチだが、最大投影サイズは180インチをマーク。スピーカーは5Wフルレンジを2基搭載、ステレオ再生およびDolby Audio(Dolby Digital +)に対応する。また、オーディオビジュアル機器の総合アワード「VGP 2025」では、映像音響部会で部門金賞と企画賞を獲得するなど、その実力は折り紙付きだ。
■簡単セットアップで多様なシチュエーションに応える
PicoFlixのレンズ部は正面から少し左へずれた位置にあり、ボディ部分を回転させることで投影の向きが変わる。回転可能な角度は上下127°、真正面だけでなく天井方向にも投影できるから、ベッドやソファで横になりながらでも楽しめるところがいい。ズーム機能はデジタルズームのみ搭載で、画質劣化を防ぎたい場合は壁から距離を離せば画面サイズを大きくでき、小さくしたければ壁に近づければいいし、バッテリー内蔵だから電源コードの心配は無用、煩わしさはない。
電源を入れて投影を始めると、間もなくGoogle TVのホーム画面が現れる。オートフォーカス機能によりすぐにピントが合うし、内蔵のジャイロセンサーと連動した自動台形補正が効くからソファなど柔らかい場所に置いたとしても、映像は水平に保たれる。しかも自動的に、瞬時に完了するから手間はかからない。プロジェクターの利用が初めてでも、セットアップは難なく完了できるだろう。
それにしても、これほどの内容で1.3kgという重量はインパクトが大きい。Bluetoothスピーカーやモバイルバッテリーの感覚で屋外へ持ち出せるし、450ルーメン(ANSI)だから一般的な壁紙への投影にもじゅうぶん耐えられる明るさを確保できる。
OSはGoogle TVだから、NetflixやPrime Videoなど多くのVODサービスを利用できるし、アプリを追加すればいろいろな使い方が可能になる。友人宅で話題のドラマシリーズを一気見する、スポーツ中継を見る、スマートフォンで撮った写真やビデオの鑑賞会を開くなど、PicoFlixはさまざまシチュエーションを叶えてくれる。
■コントラストも高く質感を丁寧に描く確かな画質
実際にPicoFlixを目にすると、細部への配慮を実感する。冷却用ファンの音は抑えられており、回転機構部の動きもスムーズ。万一に子どもが覗き込んでも危なくないよう「視力保護機能」が用意されるなど、安全面も考えられている。
100インチスクリーンに投影した映像は、なかなかのクオリティ。Netflixで視聴した『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、冒頭の荒涼とした砂漠を確と描く。砂地は赤すぎず白すぎず、砂塵の彼方に見える青空のくすみ具合も適切だ。洞窟内でのチェイスシーンでは岩肌の質感も丁寧に描かれ、主人公マックスの刈られた毛髪の毛束感まで見てとれる。個人差のあるところだが、DLPプロジェクターでありがちなレインボーノイズは気にならなかった。
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