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公開日 2021/11/16 06:40
【連載】ガジェットTIPS

Wi-Fiルーター、いま購入するなら「トライバンド」がおすすめ!

海上忍
無線でインターネットに接続する「Wi-Fi」は、いまや家庭に必須のインフラ。パソコンやスマートフォンのみならず、テレビでネット動画を見るときにもWi-Fiが欠かせません。もちろん有線LANでもかまいませんが、配線の都合でWi-Fiにせざるをえない家庭は多いはずです。

最近ネットワークの調子が悪いからWi-Fiルーターを買い換えようとしているのなら、ちょっと待って。やみくもに新製品を購入しても、回線速度が改善されるとはかぎりませんよ?

特定の方向/端末に向け最適な電波を飛ばす「ビームフォーミング」、複数のアンテナで同時に通信することで伝送速度を高める「MIMO」など通信速度を改善する技術はいろいろありますが、最近対応製品が増加中の「トライバンド」を忘れてはいけません。

トライバンド対応Wi-Fiルーターの一例、バッファロー「WTR-M2133HS/E2S」

トライバンドとは「3つの電波」を意味し、3つの周波数帯に対応したWi-Fiルーターに用いられています。従来、5GHz帯と2.4GHz帯の両方に対応する製品は「デュアルバンド対応」などと銘打っていましたが、トライバンド対応製品は5GHz帯×2の2.4GHz帯×1。5GHz帯が2系統用意されていることがポイントです。

5GHz帯は2.4GHz帯より通信速度に有利とされ、その電波が2系統に増えるとネット動画のような大容量通信を必要とするコンテンツを扱いやすくなります。片側1車線と2車線の道路、どちらがクルマの流れがスムーズかを想像すれば理解しやすいのではないでしょうか。

メッシュネットワークを構築するタイプのWi-Fiルーターの場合、トライバンド対応はより重要です。

デュアルバンド対応製品の場合、2.4GHz帯と5GHz帯でアクセスポイント間を接続すると、端末との接続にも利用するいずれかの帯域をアクセスポイント間の通信(バックホール)で共用しなければなりませんが、トライバンド対応製品では5GHz帯のうち1系統をバックホール専用にする、という使いかたが可能になります。

トライバンド対応製品のほうが値は張るものの、それだけの価値はありますよ。

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