来期はAQUOS中構成比30%へ
幕を開けた「AQUOS第二章」 − 開発者に聞く“フリースタイルAQUOS”の現状と今後
大前:11nの5GHz帯ですと、20Mbps以上のデータ量になるBSデジタルでも、問題なく飛ばすことができます。もちろん、空のデータ(nullパケット)などは抜いて送るなど、多少データ量を節約するような措置は行っています。
またご指摘頂いたほかの機器への影響についても、様々なケースを想定してテストしています。先ほども申し上げたように家電製品ですから、ご安心してお使い頂けるよう厳重にチェックを行っています。
−−本機には、チューナー部に映像・音声の外部入力端子がありません。BDプレーヤーやゲーム機など外部機器を利用したい場合はどうすれば良いのでしょうか?
小笠原:ディスプレイ部にHDMI端子がありますので、そこに接続していたくことでご利用頂けます。
大前:一つにはレイアウトフリーという新しい提案をより鮮明に打ち出すため、また一つには著作権保護の関係から、現行モデルではチューナー部に外部映像入力を設けておりません。
ただし、外部のHDMI機器の映像を、ディスプレイ部にワイヤレス伝送したいというニーズがあるのは承知しています。そういったお声に対応できるよう、現在、送受信機をオプションでご用意する準備をしています。
■薄型・軽量、スタイリッシュなフリースタイルAQUOS
−−薄型・軽量の筐体を実現するのも難しかったのではないでしょうか?
小笠原:そうですね。部品点数を見直したと申し上げましたが、これを徹底的に行うため、パネルモジュール部分の独自開発を行いました。これはパネルの開発から最終テレビセットの組み立てまでを自社で行う、当社の垂直統合モデルの強みが活きたと思います。
たとえば従来機種のV5ラインと比べると、V5ラインのモジュール部分にあったベゼルやPシャーシ、片側ヒートスプレッター、片側LEDバー、光学ホルダーを、F5/F3ラインでは廃止しました。またモジュール固定部材も廃止しています。
−−ディスプレイ部が狭額縁な点も魅力と感じました。
小笠原:はい、デザイン性を高めるために額縁もかなり狭くしました。壁掛けなどをされたときにも、圧迫感のないデザインになっているかと思います。実は、デザインについては興味深いデータがあるんです。