独自技術で「サクサク」「追従性」追求
国内メーカー初のAndroid 4.0スマホ、“AQUOS PHONE”「104SH」開発者インタビュー
■先進の使い勝手・デザインを目標に
ユーザーインターフェースや機能など、使い勝手にもこだわった。
林氏:ユーザーインターフェースでは、とにかく使い勝手のよいものにしようと、Android 4.0に手を加えて頑張りました。
たとえばロックスクリーンからのショートカットでは、通常のAndroid 4.0では、カメラ機能しか使えないのですが、104SHでは電話やメールの起動ボタンも設けました。
またメインメニューも、目的のアプリにアクセスしやすいよう、カテゴリー別のメニューを用意し、そこから階層を辿っていけるようにしました。
あとは着信画面ですね。スマートフォンが初めての方ですと、電話を受けることに失敗することもあるというお声を頂き、応答ボタンを大きく中央に配置するなどの工夫を行いました。
河内氏:UIをさらに使いやすくするよう手を入れながら、なおかつAndroid 4.0らしい雰囲気を残すというチャレンジでしたね。
林氏:キャリアメールにも力を入れました。ここの手を抜くわけにはいかないので、シークレットフォルダー機能など、多機能なキャリアメール機能を、Android 4.0用に一から作り直しました。
あとは端末設定画面ですね。端末設定についても、各種アプリ個別の設定を設定アプリ内にまとめて表示するようにして、使い勝手をよくしたつもりです。
デザイン面のこだわりも数多い。本体のサイドにはオレンジもしくはブルーのメタル調パーツがあしらわれ、これがデザイン上のアクセントになっている。
林氏:デザインの考え方ですが、画面一枚を持ち歩いているようなイメージを持たせたかったのです。「フルフラット・フルディスプレイ」という考え方です。これを実現するために狭額縁にこだわり、コンマ1mm単位で調整しました。
「リフレクトバリアパネル」にもご注目をいただきたいと思います。タッチパネルと液晶のあいだの空気層を廃することで、乱反射が少なく外光に強い画面を実現しました。
また、改めてご注目頂きたいのは本機が防水であるということです。防水というと当たり前の機能のように思われるかもしれませんが、これがなかなか難しく、海外メーカーがかんたんに真似できない部分なのです。