独自技術で「サクサク」「追従性」追求
国内メーカー初のAndroid 4.0スマホ、“AQUOS PHONE”「104SH」開発者インタビュー
河内氏:サンノゼに開発・マーケティング拠点を作ったことで、米国ビジネスに入るための準備もしていきたいんです。日本市場は特殊で、だから国内メーカーが生き残れているということもあるのですが、やはり米国でのビジネスができないと、行き詰まり感があるなあ、と。今後は本流のビジネスに入っていきたいということです。
またサンノゼに拠点があると、Googleにフィードバックを送ることなども容易になりますし、密接な関係が気づけるのですね。やはり、開発して初めてわかることというのは多いもので、こういったことをGoogleに伝え、次の開発に活かして頂くわけです。
林氏:今回はこういった取り組みや、これまでのノウハウ蓄積や経験があり、Android 4.0のリファレンスモデルであるGalaxy Nexusの発売から、3ヶ月というリードタイムで投入することができました。Android 2.1のときは11ヶ月、2.3のときは6ヶ月かかっていましたので、今回はさらに半分程度にまで短縮できたことになります。この結果、他社さんを含め、Android 4.0に対応したのは国内メーカーで104SHが初めてということになりました。
同社は既存のAndroid 2.3搭載AQUOS PHONEについて、ハイエンドモデルを中心にバージョンアップ対応を行う予定であることをアナウンスしている。この件についても尋ねた。
河内氏:2〜3年使って頂けるような機種にしたいという我々の思いから、4.0へのバージョンアップを行うことを決めました。
対象モデルについて「2.3のハイエンドモデルを中心に4.0にします」と曖昧な言い方をしていますが、どのモデルを対象にするかは現在精査しているところです。搭載しているメモリ容量などによっては、4.0にすることでパフォーマンスが落ちることもあり得るためです。精査したのち、アップデートの提供時期など詳細情報について順次発表していきます。
バージョンアップの際、ほかの機能を追加するかどうかは、機種によって深い部分まで触れるものと触れない機種があるので、何とも言えません。バージョンアップするものについて、Android 4.0にすることはお約束できますが、104SHのような体験まではお約束できないということになります。