HOME > インタビュー > 国内メーカー初のAndroid 4.0スマホ、“AQUOS PHONE”「104SH」開発者インタビュー

独自技術で「サクサク」「追従性」追求

国内メーカー初のAndroid 4.0スマホ、“AQUOS PHONE”「104SH」開発者インタビュー

公開日 2012/02/23 18:40 編集部:風間雄介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

河内氏:サンノゼに開発・マーケティング拠点を作ったことで、米国ビジネスに入るための準備もしていきたいんです。日本市場は特殊で、だから国内メーカーが生き残れているということもあるのですが、やはり米国でのビジネスができないと、行き詰まり感があるなあ、と。今後は本流のビジネスに入っていきたいということです。

またサンノゼに拠点があると、Googleにフィードバックを送ることなども容易になりますし、密接な関係が気づけるのですね。やはり、開発して初めてわかることというのは多いもので、こういったことをGoogleに伝え、次の開発に活かして頂くわけです。


林氏:今回はこういった取り組みや、これまでのノウハウ蓄積や経験があり、Android 4.0のリファレンスモデルであるGalaxy Nexusの発売から、3ヶ月というリードタイムで投入することができました。Android 2.1のときは11ヶ月、2.3のときは6ヶ月かかっていましたので、今回はさらに半分程度にまで短縮できたことになります。この結果、他社さんを含め、Android 4.0に対応したのは国内メーカーで104SHが初めてということになりました。

林孝之氏

今回はレファレンスモデルから3ヶ月というリードタイムで最新プラットフォームを投入できた

同社は既存のAndroid 2.3搭載AQUOS PHONEについて、ハイエンドモデルを中心にバージョンアップ対応を行う予定であることをアナウンスしている。この件についても尋ねた。

河内氏:2~3年使って頂けるような機種にしたいという我々の思いから、4.0へのバージョンアップを行うことを決めました。

対象モデルについて「2.3のハイエンドモデルを中心に4.0にします」と曖昧な言い方をしていますが、どのモデルを対象にするかは現在精査しているところです。搭載しているメモリ容量などによっては、4.0にすることでパフォーマンスが落ちることもあり得るためです。精査したのち、アップデートの提供時期など詳細情報について順次発表していきます。

バージョンアップの際、ほかの機能を追加するかどうかは、機種によって深い部分まで触れるものと触れない機種があるので、何とも言えません。バージョンアップするものについて、Android 4.0にすることはお約束できますが、104SHのような体験まではお約束できないということになります。


次ページ独自チューニングで最高のパフォーマンスを

前へ 1 2 3 4 5 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX

本ページからアフィリエイトプログラムによる収益を得ることがあります