HOME > インタビュー > “フィリップスの音”を決めるエキスパート、マシュー・ドーレ氏に聞く「ゴールデンイヤー」の真実

ゴールデンイヤーのトレーニング内容も明らかに

“フィリップスの音”を決めるエキスパート、マシュー・ドーレ氏に聞く「ゴールデンイヤー」の真実

公開日 2013/04/22 18:57 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

なおブラインドテストは、テストの対象がどんなジャンルの製品なのかすらも知らされずに実施される。そのため、自分が知らないうちに、自分が開発に携わっている製品のテストにあたらされている可能性もあるという。

最初期(手前)と2段階目(奥)のプロトタイプの比較。ノズルの長さが微妙に異なるなどの変更が加えられている

開発時のデザイン画。様々なアイディアが検討されていたことがわかる

ベスト・イン・サウンドという理念に関連してマシュー氏は「この目標を作ってすぐにフィリップスでは『社内に音のエキスパートが必要だ』という考えに至りました」とコメント。こうした背景から独自にソフトを開発し、製品開発で一貫した意見を述べたり、ブラインドテストを行うためのスペシャリストを育成するに至ったと説明した。

「S2」のドライバー

また、丸みを帯びたフォルムの「DS9800W」(関連ニュース)など独特なデザインの製品も揃える同社だが、「まず音に対するコンセプトがあって、そのためのデザインが出てきます。先に音質ありきなのです」と製品開発のプロセスを説明。同製品についても「音質とデザインはリンクします。このデザインだからこそ目指した音ができたのです」と語る。

マシュー氏が最初に携わったBluetoothスピーカー「P9」のプロトタイプ

「P9」のデザイン画

なお、同社は現在、香港に本社機能とデザインラボを置いており、そこでデザイナーとゴールデンイヤーが一緒になって製品開発にあたっていることもメリットという。

■どうすればゴールデンイヤーになれる?

さて、そのゴールデンイヤーになるためのテストとはどんな内容なのか?マシュー氏は前述の独自ソフトを実際に動かし、デモを披露してくれた。

次ページトレーニングの内容が明らかに

前へ 1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック:

音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX

本ページからアフィリエイトプログラムによる収益を得ることがあります