かないまる×アイ・オーが明かす、高音質NAS「RockDiskNext」DSD対応の裏側

かないまるとRockDiskNextの出会い
様々なNASを聴いてやっと出会った高音質モデル

−−　いよいよRockDiskNextのお話を伺っていきたいと思います。先ほど金井さんは、これまでコレガ製のNASを使用されてきたと仰いましたが、今回RockDiskNextを使おうと決めた理由や経緯は何だったのでしょうか？

金井：　これまでコレガ製の同じNASを複数台使用していたんですが、故障でどんどん使えなくなってしまいまして…。コレガ側のサポートも終わってしまい、動作するのが1台だけになってしまったんです。

そこで、標準で使うNASを新しく探さなくてはならなくなりました。1年ほどの間、とにかくたくさんのNASを聴きました。コレガと同等以上でないと採用できないんですが、なかなか見つからない。そんな中、ある日私の同僚が「このNASが金井さんの出した条件を満たしてます」とRockDiskNextを教えてくれたんです。オーディオ向けとしては注目されていないモデルだったので、そこで初めて知りました。

開口：　実際オーディオ向けの訴求は全くしていませんでしたからね。

金井：　アイオープラザですぐに注文しましたが、届いたのを聴いてびっくりしました。このときですね。RockDiskNextならコレガ機を越えるかもしれないと気付いたのは。

開口：　気付かれちゃいました（笑）。

金井：　この頃、私はちょうどAVアンプの試聴イベントを翌週に控えていまして、早速そこでRockDiskNextを使いたいと思ったんです。しかし、説明書どおりに設定するとかえってわからなくなっちゃいまして、設定に手間取ってしまったんです。でもイベントに間に合わせたい。そこでアイ・オー・データ機器さんにメールで色々と質問したんです。これが今年の7月。イベントが翌週に迫った状態でのことでした。

−−　そこで冒頭のお話に戻るわけですね。

開口：　そうです。金井さんからのお問い合わせについて、サポート経由で私のところに連絡が入ったこともいま思えば運命ですね（笑）。

金井：　イベントに使えるかどうかの瀬戸際だったんですが、携帯電話の電池が切れるほど電話で長時間サポートしてもらいまして、無事にイベントで使うことができました。このやり取りの中で、私から開口さんに「RockDiskNextは音が良いんです」と訴えました。なんだか逆ですが（笑）。

開口：　担当としてだけでなく、オーディオ好きとして非常に嬉しい評価を頂きました。