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【特別企画】RockDiskNextの音質徹底検証!

かないまる×アイ・オーが明かす、高音質NAS「RockDiskNext」DSD対応の裏側

公開日 2013/12/25 11:03 記事構成:ファイル・ウェブ編集部
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アイ・オー開口氏が明かす、
RockDiskNextの音をさらに良くする工夫


開口: このときの電話サポートでは、まず設定の問題をクリアにしたあと、さらに高音質化する工夫にまで話が及びました。たとえば「試しにRockDiskNextのiTunesサーバー機能を止めてみませんか?」といった感じです。

金井: 試してみると、実際にそれで音が良くなったんですよ。

開口: そこから次々と「じゃあ次は●●を無効にしましょう」といった具合に進んで、最終的には「管理画面の表示背景を消す」というところまで行きました。

金井: ははは、これはさすがに驚きました(笑)。

開口: 背景を消すというのは、実際は壁紙の絵を消してグレー1色にする状態なんです。私は音質チューニングという点では専門外ですが、金井さんとお話していくうちに、システムの負荷軽減で音質が向上するのだと理解しました。そこで無効にできるものを徹底して無効にしてもらいました。壁紙を非表示にするというのは最後の提案で「もしかするとリソースが減るかも」と(笑)。もう冗談みたいですが、思いついたことをダメ元でお伝えして、効果を確かめて頂きました。

背景壁紙の絵を消してグレー1色にする状態。「□画像がありません」にチェックを付けることで背景をOFFにできる

金井: いや、実際に効果がありましたよ。PCでの設定用の画面の背景を変えるとなぜDLNA再生の方の音が変わるのか、さすがにまだ理由はわかりません。でも私は、再現性があることは採用する姿勢をとっています。設計でもそうです。理由がわからなくても脳が音が良いと感ずるパターンがあったら拒否しないで採用したほうが良いと考えています。

もちろんすべてのケースについて「何故かな」と仮説は立てます。理由のわかっているノウハウを中心に設計を行いますが、仮説も総動員します。そうすると、何も考えないで設計するより音が良いんです。

開口: 仮説は、いつかは理由がわかるんですか。

金井: だいたいはわかりますね。測定器がない世界なので実証はできなくても、10年も仕事に使って間違いがなければ確信にかわります。学者ではないので実証しなくてもかまいません。仮説が現実とあわなければ、違う仮説を立てていきますが、大事なのはたくさんのことを試すということです。

RockDiskNextは、オーディオ向けに使用する場合にはいらない機能をしっかり停止することができます。WindowsとLinuxのファイルシステムの架け橋であるSAMBAを停止できるNASなんて、滅多にないと思います。RockDiskNextはそういう意味で設定が多彩なのが良いです。

開口: ははは。金井さん、ホームページにそれ書いちゃいましたよね。

金井: はい。開口さんにはSAMBAを停止するのは止められたんですが(笑)。

そうそう、多彩といえば、設定ではないですがRockDiskNextのリモートアクセス機能はイベント時にとても便利でしたよ。普段は、デモ用音源を再生する順に並べたフォルダを作って用意しておくんですが、このときは設営の時間が足りなくてそれができませんでした。ところが、デモ会場に置いてきたRockDiskNextにホテルから接続できるじゃないですか。とても助かりました。あれは良いですね。

専用ページ(http://myisharing.com/)から、ウェブブラウザベースでRockDiskNext内のコンテンツ管理などが行える

開口: 元々はそこが売りです(笑)

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